80年代Cafe

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THEXDER(テグザー)・ゲームアーツ

2006-11-01 22:51:39 | MSXゲームReview

 THEXDER(テグザー)は1985年にゲームアーツが発表したアクションゲームです。PC-88SRが登場した時に同時に発表され、華麗なFM音源の音色と高速スクロール(88はスプライトを持たないためアクションゲームには不向きとされていた)によりSRの凄さを見せ付けるデモソフトの様な役割を果たしました。新進気鋭のゲーム製作集団であったゲームアーツは、これ1発でそのプログラム技術の高さを見せつけて、第1級のソフトハウスと認知されたほど当時の影響は凄いものでした。無印88X1FM7MSXファミコン等、当時の多くの機種に移植されました。


 こちらは、コンパイルが移植したMSX版。コンパイルは技術に定評のあったメーカーであったことや、MSX自体にスプライト機能が付いていたこと、読み込む必要のないROM版だったということ、などから出来は良いです。おまけのステッカーが付いてます。説明書は、一枚の紙もので裏がポスターになっています。コストを抑えつつ、豪華にみせるための演出でしょうか。


 という事でテグザーは、当時88SRを買った友達が誇らしげに見せてくれた1本でした。滑らかな高速スクロール虹色の追尾レーザー飛行形態への変形バリアー制など当時のロボットものの水準を凌駕していた出来栄えだったと思います。飛行形態とロボットの形態を使い分ける必然性がきちんとあったゲームは、この時点ではこれだけではなかったでしょうか。88SR専用として生まれてきてSRの威力を見せつけた後も、88が衰退する頃までソフトランク上位にあったそうですから、まさに88と共にあった作品といってよいでしょう。


 こちらは、スクエアより発売されたFC版。レーザーの再現が、FCでは難しいためミサイルになっていました。あまり評判とはならかなかった一本ですが、実は移植を担当したのは、ゲームアーツだったり。


 同じ頃にバンダイより発売された『超時空要塞マクロス』。開発は、なんとナムコ。変形するロボットということで、同じテーマですが切り口は全く異なっています。変形する必要性を、上手にゲーム内に消化できたこともテグザーの評価が高い理由のひとつかと思います。


 当時、超時空要塞マクロスという変形ロボットもののTVアニメが人気を博しており、それに影響を受けて生まれてきた1本ともいってよいでしょう。(他にもボルガードⅡフォーメーションZなど、ロボットが飛行形態に変形する作品が数多く作られていました)。私はマクロスはあまり詳しくはないのですが、劇中歌やヒロインの声を当てていた飯島真理さんが人気者となり、ベストテンなどによく出演していました。80年代中頃の雰囲気をよく表す出来事の1つとして、懐かしく思い出します。


 テグザーが発売されてた当時、米軍基地のアメリカ人からミッションを終えたのだが、何処に帰還したらいいんだという問い合わせがあったそうです。テグザーはラスボス(磁力を発生する核)を倒しても終わりにならず、際限なくループする構造になっています。(この当時は、終わりがなくループするものが普通だった)。続編のファイヤーホークのオープニングで、実は主人公は所属する母船と仲間を救う為に、戻る事のできない戦いに出ていたという事実が初めて語られます。つまりこのゲームは、自機が破壊されるゲームオーバー(物悲しげなテーマ曲・月光が流れる)以外に出口(終わり)はなかったのだという事になります。


 現在、テグザーを遊ぶ場合、MSXマガジン復刻版に収録されていますので、それが手頃なのではないかと思います。(但しMSX版ですが)。続編のファイヤーホークもあわせて収録されています。




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