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80年代Cafe

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超合金魂・バトルフィーバーロボ・バンダイ

2011-06-04 08:38:14 | 玩具・雑貨


 『バトルフィーバーJ』は、1979年(昭和54年)~80年(昭和55年)にテレビ朝日系列で放送された特撮テレビ番組。製作は東映で、全52話が放送されました。いわゆるスーパー戦隊シリーズで、現在まで続く戦隊ものの基本はここで完成され、この作品がこれらの直接のルーツだとされています。


 開封時。超合金魂としては小型。


 バトルフィーバーロボ本体。実際は手首も外して収納します。


 超合金魂らしい、豪華なディスプレイセット付き。

 スーパー戦隊シリーズの始まりは、そのまま『秘密戦隊ゴレンジャー』(75)だと思いがちなのですが、石ノ森章太郎氏の原作は、この後の『ジャッカー電撃隊』(77)までとなっており、これが視聴率の低迷で打ち切りとなったあとは、一時休止をしています。その後、同じスタッフでマーベルコミックとの提携による『東映版スパイダーマン』(78)が撮影されています。これは、巨大ロボット(レオパルドン)を登場させるなど、原作に大胆にアレンジを加えたもので(日本版原作は八手三郎)、これが好評だったため、同じくマーベルコミックとの提携により製作されたのが、本作『バトルフィーバーJ』だったようです。本作にも巨大ロボット(+巨大母艦)はそのまま引き継がれ、もとよりあった(石ノ森)戦隊の要素を取り入れて、現在まで続くスーパー戦隊シリーズの基本スタイルが完成されたようです。これ以降は、原作を八手三郎(東映映像部のプロデューサー集団のペンネーム)とする東映オリジナル作品となって、現在まで続くことになります。そのため、以前はこれをスーパー戦隊の第1作目と数えることもあったようです(現在では、公式にゴレンジャーより数えて第3作目になっています)。


 物語は、悪の秘密結社『エゴス』に対抗するため、国防省は「国防省」内や「FBI」などから優秀な人物を集めて、“バトルフィーバー隊”を結成する。彼らは、それぞれユーラシア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ・オセアニアに、派遣されていた隊員達で構成されており、彼ら5人で“世界”を表現している。彼らは、国防省最高幹部「倉間鉄山将軍」のもと『エゴス』の企みを阻止するため、エゴスの送り込む怪人たちとの戦いに挑むことになる・・・。というもので位置づけとしては、マーベル提携路線の第2弾であり、ゴレンジャーより続く戦隊ものの第3番目の作品であり、現在まで続く東映オリジナル『スーパー戦隊シリーズ』の最初の作品という事になります。バトルフィーバーロボは、彼らの乗り込む巨大ロボットで、日本の武者鎧をモチーフにしています。デザインは、バンダイのデザイナー村上克司氏。後の戦隊ロボのように、合体や変形という機構はもっておらず、その造型も(戦隊ロボとしては)かなり異質なものになっています。コンセプトとしては、当時の他の変形合体ロボットとの差別化を図るため、バトルシャーク(巨大母艦)とのコンビネーションに重点を置いたものとしたのだそうです。戦隊ロボットは、実写の特撮という事や、玩具化の制約などから、(合体変形がしやすいように)箱型のものが多いですが、(そんな経緯からか)これは戦隊ロボの中でも特によく出来たデザインだったと思います。





 当時は、超合金とともにバトルフィーバーロボが収納できるバトルシャークが発売されていたのですが、残念ながら魂版ではロボットのみです。ということで、魂版バトルフィーバーロボの見せ場としては、日本の武者鎧をモチーフにしたという独特の造型をかなり忠実に(精密に)再現しているところでしょうか。またバトルフィーバーロボのもうひとつの売りである、多彩な武器も豊富に付属しています。①電光剣(刀身に「電光剣」と刻まれた日本刀)、②ソードフィーバー(クロスフィーバー時に使用)。③アタックランサー(三又の槍)、チェーンクラッシャー(腕に収納されている鎖)、④スティックアタッカー(槍)、⑤ケーンノッカー(リングの付いた錫杖型の武器・仏具の一種)、⑥バトルシールド(バトルフィーバー隊のロゴ入りの盾)、⑦フィーバーアックス(巨大な斧)、⑧ナックルパンチャー(メリケンサック)、といった感じです。特に本当に電光剣と刻まれた剣と、和風のデザインに非常にマッチするケーンノッカーがイカしています。これ以外には飾るためのディスプレイ台が付いています。日本の武者鎧をモチーフにしているということもあってか、精巧に作られた武器を眺めていると、端午の節句に飾られる武者人形を連想してしまいます。なんというか、これは日本人にはグッと来るデザインだと思います。


 電光剣。鞘まで作りこまれています。


 こういうのは手作業で塗装するんでしょうか?


 アタックランサー(三又の槍)、ケーンノッカー(リングの付いた錫杖)


 ナックルパンチャー(メリケンサック)、ソードフィーバー(両足のホルスターに収納)


 フィーバーアックス、バトルシールド。


 面構えは完全に鎧武者ですな。


 というわけで、ネタとして紹介するために、あれこれ武器を持たせて写真を撮ったのですが、弄りまわして様々なポーズを付けるのがなかなか楽しいです。写真を撮りながら眺めていて思ったのが、これは非常に絵になるロボットだということ。アニメのロボットと比べても、それほどメジャーだとは言えませんが、この番組に思い出のある方にはなかなかお勧めの一品だと思います。


※2007年7月25日の記事を修正して再構成

参考:Wiki バトルフィーバー、東映スーパー戦隊シリーズの項


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (今日だら)
2011-06-09 12:24:20
こんにちは。
最近じーっくりバトル観直しております。
好みはあるかもしれませんが、スーパー戦隊史上、最も"映える"ロボットだと思います。レオパルドン、ダイデンジンあたりは好きだな~。
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Unknown (80-cafe)
2011-06-09 21:38:27
コメントありがとうございます。

合体変形という玩具からの制約がなく、自由にデザインされたということが大きいのかもしれないですね。

デンジマンですか、私は串田アキラ氏が主題歌を歌うサンバルカンも印象に残ってます。
http://www.youtube.com/watch?v=UkBZ0U-xl8Y&feature=related

戦隊ものでも、1,2を争う良い曲だと思います。
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