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こちらは、バンダイより発売されていたベストメカ・コレクション 1/144 ジオン軍重モビルスーツ 宇宙戦用 リックドム。
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ドムは、大きく分けて陸戦用量産型モビルスーツのドムと宇宙戦用量産型モビルスーツであるリック・ドムの2種類があります。造形が同じことからか、1/144スケールのベストメカ・コレクションでは、陸戦用のドムは発売されませんでした。ということで、ここでは陸戦用のドムも一緒に扱います。陸戦用のドムは、TV版ガンダムでは第24話、第25話に登場。黒い三連星がこの機体に乗り、三台が一列に並び連続攻撃を仕掛けるジェット・ストリーム・アタックという戦術でガンダムを苦しめました。劇場版では、24話と25話の戦闘が一回の戦闘にまとめられ、わりとあっさりと一度に敗れている。この黒い三連星という呼び名が、シャアの赤い彗星と並んで有名な機体と言えます。もう一方のリック・ドムでは、大気圏内用のジェットエンジンをロケットエンジンへと換装し、宇宙戦用としたもの。外観上の大きな違いは、腰部・脚部に各3基のスラスターノズルが設置されている。TV版では31話で登場、以後最終話までザクに変わる量産型のモビルスーツとして使用された。こちらは、画面に登場すると同時にガンダムに打ち落とされるなど、陸戦時の活躍が嘘のようにやられメカであった。
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デザインは大河原邦夫氏。重モビルスーツということで、重量感や安定感のあるデザインになっている。ガンダムのデザインモチーフは侍の鎧という話がありますが、ヒートサーベルを背中に背負ったこのデザインは、さしずめ胴と袴を身に着けた剣道家というところでしょうか。
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大型のモビルスーツということからか、1/144スケールのベストメカ・コレクションではパッケージが他のものよりひと回り大きなものになっている。価格も他の300円に対して500円と若干お高くなっている。
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ジオン軍重モビルスーツ (宇宙戦用) リックドムという名称。なぜかベストメカ・コレクションシリーズの通しナンバーが付けられていない。
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パッケージ側面のポージング例では、黒い三連星を意識してか3台が登場。
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パッケージを開けたところ。黒いボディ部と紫のスカート、脚部という独特の成型色。黒い三連星ということもあってか、当時は複数買いが普通だったのか、ガンプラのブーム期には手に入らなかった。
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スカート、脚部のランナーは一枚が折れて2つに分かれて入っている。この写真のものだけの事かとも思ったが、つながったままではそもそも箱に入らないので、これがデフォなんでしょうな。
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組み立て説明書兼塗装図。相変わらず色指定がないところは、パッケージの絵や写真を参考にして塗ってくださいとアバウト。
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完成写真。最初期の1/144スケールモデルにしては、いい感じですな。
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両手でヒートサーベルを握れるなど、可動域に関しても頑張っている。
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ドムは、人気のあったモデルなのでプラモ狂四郎にも登場しているが、ライバルで友人の健の搭乗により出ると同時に改造を施したグフにやられているなど、あまり活躍はできなかった。
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物語後半のリック・ドムでは、量産型の雑魚という扱いだったので、あんまり強いというイメージがなくなっていたということもあるのかも知れません。
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プラモ狂四郎では、クラフト団というモデラーの集団が原作を担当しており、割と通好みの(マニアックな)機体を使う傾向にあった。ポピュラーすぎるドムだと、物語の意外性という意味でも主役機には選べなかったのかも知れませんね。
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もう一つ、80年代周辺のドムといえば、セガのスペースハリアーに登場した名前もそのまんまドムというロボットが有名。黒い機体は3台が並んでジェットストリームアタックを仕掛けてきたり、単体で登場する手ごわい赤い機体があったりと、ロジャー・ディーンの世界に影響されて創造されたゲーム世界をより広げる役割を果たしていた。おおらかな時代だったんですな。
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ということで、ベストメカ・コレクション 1/144 ジオン軍重モビルスーツ 宇宙戦用 リックドムでした。
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参考:Wiki ドム、リック・ドム、ガンプラの一覧の項
この漫画は人気もあって、文庫版や愛蔵版なども刊行されていますね。
そんなわけで入手困難ではないのがありがたいです。
また、法外なプレミアが付いていないのも助かります。