カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-1426 『遙か遠き夢の的を射るのは難しい』

2015年06月06日 | 日記







 2015年6月6日







阪神ロッテ戦、昨日と同じく悪夢を見るんかいなと最悪の展開になったけど、10回裏8対8のワンアウト、下位打線で満塁、

打順は一番に戻って鳥谷、デカイフライでいいんだよ。これ勝っておかんと嫌なムードを引きずることになる。

一方的試合で8点リード、今日は楽勝で昨日の悪夢を払拭できるって安心してたらワンイニングで8点返されて動転なんて信じられないよ。






「動転してんね?」 あっ間違った、同点だよ。ライトのエラーが全てだったね。続いてセカンドもエラーしよったから、

藤波の32イニング無失点記録も止まれば、絶好調の気も折れて、瞬く間に4点返されて降板、次の覇気のない投手がポカスカ打たれて同点だよ。

なんやねんと我が目を疑うよ。誰もエラーしたくてエラーする訳じゃないけど自分のエラーから相手の反撃が止まらない。






ライトの伊藤にとって、この長いイニングは辛かったろうね。なんでもないボールがワンバウンドで飛んできて処理したんだけど腰が逃げてんだね。

メンタルが崩壊して持たないって見たベンチが伊藤を変える。伊藤はベンチ裏で泣いてんだろうね。なんとしても勝ってやらねばいかん。

冴えわたった投球で次々と三振に斬ってとった6回までが嘘のよう。降板した藤波も信じられないような展開にベンチで呆然としてる。






満塁は不思議と点が入らない。ワンアウト、気負わずに大フライでいい、3塁走者がホームを踏めば勝てる、職人風の鳥谷が期待に応えてくれたよ。





















勝負の世界に生きる人々は、明日の我が身は華か糞かだね。厳しい練習で肉体も精神もとことん鍛え上げておかないともたないね。

今なら、メジャーにでも行こうかなんて自他共に認める選手になれば、糞を喰らっても明日の挽回を期待されて華で返せる。

下位打線辺りで入れ代わる選手たちは、糞の汚名が染みになる。人間を噛み締めて生きる人たちだね。






プロになる選手なんてのは、総じてその持てる技量は並外れたレベルなのに、其の世界には其の世界のレベルが存在する。

どんな世界にでも華となる才能を持ち合わせた人が居る。努力だけでは、到底、勝てない人たちだね。

でも、世は、そういう天性のもので輝く者も含めて、全て努力の結果と云うんだね。解らん振りしてんのかよ? ハッキリ見えておるではないか。






メジャーへ行けば8倍の年俸になるらしい。野球は個人プレーで成り立つスポーツじゃない。チームワークだ、団結だって熱噴いてんだろ。

華と輝き活躍する奴は、人間噛み締めて戦ってる人たちのお陰で名が売れる。努力と言い張るのは、その矛盾で選手が居なくなるのを防いでる。

「おまえって、単純に愉しむことができないのか?」 アンダラッ、人の好いのもエエ加減に目覚めろ。






8倍の年俸貰う奴はおまえじゃないんだよ。なのに世の馬鹿どもは、我がごとのように喜んでる。勇気を貰った、貰ったじゃなしに自分で育てろ。





















人間なんて、どれだけ時代が発展しても成長のないままだね。ローマ時代となんら変わらんよ。コロシアム(闘技場)で剣闘士の生死を懸けた

戦いに熱狂する民衆、主催者は、なんだらかんだらと褒美を宛がい戦わす。相手の首がコロこんだら拍手喝采、殺せば殺すほど人気は上がる。

野次やら怒声やらと投げまくり、果たして自分は何も出来ない奴ばかり。自分を戦う戦士に被せて悦ってんか? 






ほいで、汗まみれ、土まみれ、血まみれで勝ちよったら、勇気を貰ったなんて都合のええ解釈やのお。

弱い癖して闘志満々、必死に戦う剣闘士に向って野次やら怒声だけは一人前。剣闘士も戦う相手間違ってるよ、客席の卑怯者どもを叩っ斬れっ。

「なんやねん、滅茶苦茶やないか」 捌け口、ガス抜きなんだろうね。闘争心旺盛な人々の憂さ晴らしなんだろうね。






社会の秩序を守るための一つの手段でもある。其れを意図したローマ時代から、現代も、なにも変わっておらんよ。





















今日は忙しかったよ。昼下がり、片付けてしまいたい仕事を遣り出したら「いやあ、〇〇〇〇さん」って同業の社長さんが来られた。

うわ、かなわんな、なんて思いつつ、ああ、いらっしゃいなんて笑って迎えてる。

仕事の話を済ませてからが長い「いやあ、昨日の阪神ロッテ戦は、なんでんねん」 ワンイニングで8点は酷いでんな。






この方は、スポーツに目がない。休みは、出かけなかったら、一日、ゴルフや野球やサッカーやと追い掛け回して観てるって仰ってる。

だから、なんでもよくご存知で合わせるのが大変なんだね。こちとら不明は多いわ、耳も悪いから充分に聞き取れないわで、なお厳しい。

話のポイントを抑えた積もりで、二言三言、意見を云って笑わせて繋ぐんだけど、何とか的を得てるのかして顔を真っ赤にして喜ばれる。






なにか蓄積されたストレスをはかしたい、そんな思いになったら気晴らしに来られるんだろうね。

オレが、このブログで書かずともいいことを書いて恥かきまくるように、社長さんは、若い頃から今までの自分の人生の物語を話される。

自分の歩き来た道を改めて見直すように語られる。戻ろうにも戻れぬとこまで来ると、どのような道にしても不思議な愛着が湧くんでしょうね。






「そうですな、しかし、未だに此れでよかったのかなって思いますよ」 それは社長の若い血の仕業でっせ、なんて云ったら身体捻らせて笑ってる。

なんでもいい、くだらないと思っても身体捻らせて笑って気が晴れるなら、この時間は無意味じゃない。

2時間近くを話されて「いやあ、〇〇〇〇さん、此処へ来るのが愉しみでね、スッとしましたわ」 笑う顔を真っ赤にして席を立たれた。





















遅れた仕事は明日だね。社長さんと話してる間に覗き来る子達が途切れない。「★★ちゃん」って来た子に覚えがあったのか、

「あらま、今の子は、たしか、まだ幼かったですなあ」なんて吃驚されてる。「いやあ、こっちはそれだけ歳喰っておるんですなあ」 

長い道を引きずっていながらに転がり下るのは速い、坂を上がる子達は、未踏の長い道を前にして無邪気にスクスク大きくなるのが速い。






幸い、陽は長くなって外は昼間のように明るいよ。すぼんだ思いは夏場がいい。老けた思いを忘れさせてくれるね。「老けたように思うのか?」

社長さんを代弁してんだよ。「おまえは?」 無邪気そのものよ。「アホか?」 アホでもなんでもいい無邪気そのものよ。

人生を坂と思うな、人生は丸ん中だよ、上がりも下がりも繰り返す円周の中なんだよ。つまり、人は、何処を歩いていても変わらないんだよ。






「ハツカネズミか?」 おまえはオレの云わんとすることを茶化しておるのか? ハツカネズミの円周は回っておるではないか。進まんじゃないか。

「じゃあ、円の上に差し掛かれば進めんじゃないか」 何のために学校で雲梯(うんてい)にぶら下がった?

このときのためだよ、歯を食いしばってぶら下がって進むんだよ。「しんどいぞ」 苦労ってのは、そんなもんだよ。「喩えに無理があるね」




















夕食時、阪神ロッテ戦、若手が活躍して阪神が3対0で勝った。投手は岩貞だったかな? もう、一人は大賀なんて名の子だね。

活躍してお立ち台に並んで笑ってるよ。華が後押ししてくれるような選手に育てばいいね。「おまえも応援してるやないか」 誰もがそうなればいいんだよ。

人の不幸を笑うような腐った根性なんて持つな。人の幸せを我がごとのように喜べる人になれ。「じゃあ、年俸8倍を喜んで何が悪い?」






喜びの的の射りようが強欲な夢を被せて浅ましい。「おまえのとりようが浅ましいんじゃないか?」 そうかな? 微妙なとこだね。





























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