明日(9/12)の分です。
映画ばかりでお茶濁すのは、なにもお話のネタが浮かんで来ないから。資源にも限りがあるって云うもんね。涸れたか? 解らん。
久しぶりに「観たあ」って満足できる映画に出会ったよ。イギリス映画なんだね。
期待も何も、数合わせで適当に借りたものなの。オレの好きな刑事ものなんだけど特捜隊みたいな部署の刑事なんだね。
「スウイーニー」って云うんだね。アメリカものと違って、少し地味なんだけど、そのぶんリアル感がいい。充分、見応えがあったね。
『ロンドンヒート』 2013年度作品 イギリス映画 レイ・ウィンストン、ベン・ドリュー、ヘイリー・アトウェル、ダミアン・ルイス他
これは、掘り出しもんだったね。役者も、顔に馴染みは無いけど芸力は相当のもんだわ。
夕食の時間だったけど途中で消せないほど引き込まれて観切ちゃった。
追われる強盗が、車から転げ落ちて駐車場の通路で動けない女性刑事を冷酷に射殺するシーンがある。
ともに追っていた警部は、衝突した車のドアが開かず身動きがとれないうえ、銃の弾倉が空になって万事休す。
必死で逃げていた強盗団の車が、状況を察知して止まる。警部と向かい合わせの中央に女性刑事が倒れている。
ドアが開いて、銃を構えると無表情で発射する。弾丸は、女性刑事のわき腹辺りを貫いて鮮血が床に広がる。
警部は、女性刑事と不倫の仲で、女性は夫と離婚して結婚を約束した間柄だったんだね。
満身創痍の警部
警部の右腕、敏腕刑事
昔からのヨーロッパ映画特有の残忍な描写だね。アメリカ映画だと、此処で警部が怒りと悲しみの絶叫上げたりして散らすんだけど
ヨーロッパ映画では沈黙なんだね。陰(いん)に篭る重さが残る。
追跡する警部
追跡する女性刑事と同僚
強盗団を追う特捜隊、真昼間の街ん中の追跡、一般の通行人を巻き添えに凄まじい銃撃戦が繰り広げられる。
此のシーンを観ていて、アメリカ映画「ヒート」が、ダブったよ。あれも凄かった。
刑事のアル・パチーノ率いる捜査隊と強盗のロバート・デ・ニーロらが、ロサンゼルス市街で機関銃なんかを撃ちまくって逃走するんだね。
『ヒート』 1996年度米映画
着弾の派手さは「ヒート」には叶わないけど、こちらも負けてないよ。全編の緊迫感から云えば「ロンドンヒート」が、勝っていると思うよ。
此の長い銃撃戦からビルの地下駐車場に逃げ込んだ強盗団が、車を盗んで逃走を図るシーンから、前記の展開に至るんだね。
粗筋は苦手でめんどいので省くよ。「なんやねん、不親切な映画紹介なんかやめろ」 やかましいわ、観れば解るよ。「そればっかしやね」
「なんか面白い映画ないかなあ?」って迷ってる人にだね、こんなんも有ったよって云う程度のもんさ。
毎日欠かさず書いてりゃ、何処かで手を抜かなきゃもたないよ。贅沢言うな。「誰に云うとんねん?」 おまえにだよ。
まあ、兎に角、最近では、珍しい内容の濃い刑事もんだったと思うよ。
キャストに顔馴染みがないんだけど主役の警部をやってる役者は、「ロンドン・ブルーバード」で、凶暴な親分を演じてた人じゃないかね?
印象に残る役者だったよ。きっとそうだと思うよ。「調べろよ」 めんどいよ。あちらでは、名の在る役者なんだろうね。
ネットで調べたら、やっぱり、そうだったよ。レイ・ウィンストンって、いう役者だね。雰囲気は貫禄充分だよ。
『ロンドン・ブルーバード』のコリン・ファレルと凶暴なギャングの親分を演じるレイ・ウィンストン
もう、いい歳の人だと思うけど、「ロンドンヒート」じゃ、まだまだ、若い彼女をつくって元気な警部を演じてるよ。
ああ、そうだ、「ロンドンブルーバード」でも若くて綺麗な奥さんが居たね。こいつは、美味しいとこ取れる相当のベテラン役者だよ。
上手いって思わせる人には、総じて味があるんだね。いい役者さんだよ。
実際でも、そうだろうね。なんとか成ってる奴の欲求って相場が決まってるもんね。どいつもこいつも似たり寄ったりで変わり映えしないね。