カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-1428 『処世の構えとは程遠き現状をもたらす、もったいないという貧乏根性』

2015年06月10日 | 日記







 2015年6月10日







賃貸物件を探してる。安くて綺麗で駅から近いとこないかいな? 「あるかっ」 ホンマにないね。5万ぐらいなら出してもいいよ。「足るかっ」

家なんてのは、雨風が凌げて寝れればいいんだよ。「それは、究極絞っての話だろ?」 そうだよ、あとに何がある? ああ、トイレと風呂だね。

綺麗なのがいいね。温水器も有るほうがいい。3箇所給湯だよ。光ファイバー、ケーブルTV設備も要るね。これが無ければ糞だね。






「広さは?」 広いほうがいい。「理想は随分だね、出せる金と相談しろ」 5万だよ。4万でもいいよ。「おまえは、今の日本を生きてるか?」

生きてるよ、死んどったら要らんがな。「公団へ入れよ」 考えないことはないんだよ。5階建てのEVなしだから1階がいい。

騒音の迷惑及ぼすより受けてるほうが気が楽だからね。これが解らんのだよ、集合住宅に入る人は不思議と上階の方を好んで選ぶんだね。






忍び足の生活かよ、泥棒みたいじゃないか。我が家で泥棒して何がおもろいねん? ネズミ小僧はおらんのか? おったら沢山置いて行って 「おるかっ」

まあ、建物の外観、築後数年、耐震設計なんて拘ったら4~5万じゃないわな。「最低、1DKで10万は要るだろうね」 絶句。

「息止まったか?」 仕方が無い、妥協していくことによって活路を見出そうか。まず、建物の外観、築後数年、耐震設計なんてのは金持ちに任そ。






垢を削ぎ落としたように身軽になった思いだよ。「建物の外観、築後数年、耐震設計が垢かよ?」 絶対壊れない家に住んでいても地震が来た時に

雑居ビルの出入口不明ないかがわしい店で呑んでいて、停電するわ、趣味の悪いシャンデリアは落ちてくるわ、酔うてフラフラ、地震でフラフラ、

右も左も解らない。「きゃあ~火事ぃ~」 金切り声が響き渡るわ、ハイヒールで蹴られるわ、「おっさんっどけっ」 なんて信じられない豹変喰らうわ、






「君ぃ~」 「君ぃ~」 皆、知らん顔。そのうち黒煙噴き出すわで、煙に巻かれて壁に爪立てて死ぬ場合もある。「えらい細かな描写やね」























何も知らない奥さんは、着飾ってお買い物の帰り地下鉄止まって、「きゃあ~」 川底にヒビ入って底抜けたように水が雪崩れ込んできて絶体絶命。

息子は、おやじのBMWで 「どけえっ貧乏人ども」なんて彼女を脇に格好つけて高速道路をフルスピードで落ちた道路を飛んで行って絶体絶命。

娘は、好きな男のアパートでいちゃいちゃしててボロアパート崩壊して下敷き。そして家だけ無傷。「それは嫌味やろ」 無いとは云えないさ。






見かけの綺麗な家が建ち並んでいるねえ。もったいない。「なんでやねん?」 オレだったら、外観なんかに金かけない。極、普通の家なりでいい。

その代わり、家ん中に張りこむ。訪れる人の予想を裏切る綺麗なものにしたいね。外がボロだと大した金使わずとも映えるんだよ。

みんな、口揃えて家、家、家って云うけれど、この世に経たれと飽きないものはない。済んで一年もすりゃあ、文句が出て来るから不思議だよ。






あの時の感動は、何処へ行った? 横丁の新築に入居した家族のとこへ行ったのさ。「なんやねん、感動があちこちウロウロすんのか?」

まあ、他人(ひと)さんのことを語って字数を稼ぎ、我がごとのほうに戻ろうか。こうして改めて見ると、現実はシケてんなあ~。

しかしね、面白いもんだよ。賃貸住宅情報のサイト開けて片っ端から見ていくとね、ああっ、こんなのいいなあって思うのが紛れてるよ。






「どんなんや?」 もう築後50~60年、年期が入ってるねえ、阪神大震災も切り抜けて来たんだね。「どこやねん?」 ほん近くだよ。























「平屋の一戸建て?」 そうだよ、3Kだぜ、「台風で飛んでいくぞ」 馬鹿だね、本体があばらでも両隣が守ってくれるってのがあるの。

両隣が2階建てで強そうだから、すっぽり平屋で風を受けないよ。昔ながらのつつましい佇まいだねえ。

オレ独りなら、ここでいいよ。「なんぼや?」 一戸建てだからね、5万5千となってるよ。「いよいよ、煙草をやめねばならん時が来たね」






なるほど、まだ、其の手が残ってるなあ~、考えようで、これもゆとりだね。健康のために断つ、金が余る、幅が出来る。吸ってたお陰だね。

「おまえの発想は昔の貧乏学生だね」 人間はねえ、生きようと思えば、どうなとなるんだよ。貧乏で死ぬ奴の気が知れんよ。「嫌になるんだよ」

オレだって、とうの昔に嫌になってるよ。誰が好んで貧乏してる? 貧乏で夢までは失わないよ、いや、失いそうにはなるけどね。






貧乏なればこそ失ってはいかんのだよ。夢は支えてくれるものだからね。成るならぬの以前の問題だよ。いつか、いつかが手を引いてくれるんだよ。

「で、其処は光ファイバー設備はどうなってる? 設備・サービスの欄にインターネット対応になってるよ。「ひとつクリアしてるね」

毎月払っていくんだからね、安ければ安いに越したことはない。なにかしらお気に入りを組み込もうとするとね、其の僅かなことで後で泣く。






目がヘタヘタになるまで探したけど、結論として公団を申し込んで、安さと広さと頑丈さと見てくれの悪さを取って没個性で行くかあ。





















見た目は、同じ形の箱が並んで劣化して汚いけど、意外とね、中は綺麗なんだよ。完全リフォームして設備も整ってるとこなんか、オレ流だよ。

今、住んでるとこは、外観は、エライいいんだけど。中は、もう、経たってるからね、スタイルを逆にするようなもんだよ。広くなるよ。

まあ、前から云ってる第二段階作戦に取り掛かろうか。「どういうことや?」 其れは内緒。内緒の話はあのねのね~「喋っとおるやないか」






守らねばならん家宝があるわけじゃない、格好つけて知的に生活ぶる中身も無い、オレの大事なものちゅうたらパソコンとカメラ関係ぐらいじゃないの?

それから無理して探せば、最近富に増えた靴と何十年間着てる衣服ぐらいだよ。あとはガラクタばかりだよ。

ああ、そうだ、映画のDVDが嵩高くあるね。こんなん、もう一回観るんかねえ? 「おまえが溜めたんだろうが」 こんなの見直してたら寿命が尽きるよ。






DVDに焼かずにハードに録っとけばよかったよ。薄っぺらいDVDも数になると嵩高くなるもんだね。いざ、地震ってなっても絶対に持ち出さないよ。

パソコンは、ホンマに有り難いよ、なんでもかんでもハードに取り込んで嵩張らない。貧乏人の味方だね。立つ鳥あとを濁さずが容易だよ。

引越しとなっても2トン車一台で充分のゆとり、オレはこんなのが理想だね。「ガラクタは誰が溜めた?」 オレだよ、もったいないって意識は馬鹿だね。






ガラクタ引きずって途方に暮れるより身を軽くして気侭に生きる、そのほうが好きなんだけどね、なのに物は増えるばかり、貧乏根性の哀しさかね?























くたばるまでに、自分の思いを実現したいね。ハードの中に自分を溜めて、此の世をさらばの時には最後の力でクリックして全てを消去する。





























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