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昨日、御堂筋のイルミネーション見た帰り、御堂筋の東側を同じく南北に走る堺筋まで足を延ばし昔懐かしい平野町辺りをうろついてみた。
三越百貨店は無くなって高層ビルが建っている。「寂しいね。歴史のある建物だったのに」其の南隣の小西六の古い建物は変わらずにある。
向いの通りには、昔八千代証券が入っていたビルと平野町筋を挟んで生駒時計店の建物が残ってるね。
「昔の面影残してるのは、このぐらいじゃないの?」って思うぐらいに変貌してる。「三十数年前だもんね」
私もあの頃からしたら爺に変貌してんだろうね。自分じゃあまり変わってないように思うけど、それは、他人(ひと)さんが思うこと。
私のお店の近所にあった喫茶店の「綺麗な登美ちゃん」なんかが見たらの話やね。
別に綺麗な登美ちゃんでなくても、あんたの当時を知ってる人さんですよ。「あ~そういうこと」
ビジネス街の魅力ってのは活気に満ちた平日と打って変わり、閑散として整然な静寂が包む休日の様変わりが対照的なところだね。
南に一丁下って淡路筋を西に入り「腹へったな」一筋左を見ると、うどん屋さんがある。
「つるとんたん」ってお店。昔ながらのうどんが食いたい願望があったので入る。
「はい、お待たせしました」って出てきた器のドデカいこと。吃驚。別にケチってきつねうどんを注文した訳じゃない。
「うどんは、きつねうどん」って、私の中で決めているから。
「おつゆをどうして呑むの?」って不安になったけど、ちゃんとちりれんげが用意されている。
七味唐辛子を少々、出しを呑む。「美味い」昔ながらの味やね。大きな揚げもいい味してる。満足して「温まったねぇ」
夕方「ちょっと外の空気吸って来よ」ってコンデジのサイバーショットを持って電車に乗る。
足の向くまま天王寺に出て「う~ん、何処をうろついたろか?」」御堂筋線に乗り換え「梅田へでも出るか」
なんば、心斎橋を経て「御堂筋でイルミネーションやってるかな?」って思いつき本町で下車する。
地下から御堂筋に出ると「おお~遣ってるねぇ」人通りが多い。
二、三年前に来た時は人通りも少なくイルミネーションも今日ほど派手じゃなかった。
「綺麗だね」サイバーショットを取り出しパチリ、パチリと撮る。「三脚を持参してないのでブレた写真しか撮れないだろうね」
一眼レフで三脚使用の人が多い。「このまめさを見習わないといかんね」通りを行く人は歩き歩き携帯やコンデジで撮影してる。
北の淀屋橋に向ってのんびり歩く。通りの銀杏の木という木ににイルミネーションが取り付けられキラキラ輝いて華やいでいる。
暮れの休みのひと時を老いも若きもそれぞれ笑顔で楽しまれているね。淀屋橋に近づくにつれ人が増えていく。
ガードマンの拡声器の声も増えてきて祭りの人通りって感じになってきた。
「止まらないでください。危険ですから通りに止まっての撮影はご遠慮ください」なんて通行整理に忙しい。
御堂筋のイルミネーションは淀屋橋までで切れているのに「なんでなの?」って思いつつ、
人の流れに任せて信号を渡ると支庁にクリスマスのツリーを模したネオンがデカく飾られて土佐堀川沿いの中ノ島にイルミネーションのトンネルが続いてる。
「ああ~こっちへも人が流れてるんだね」カメラを構えて撮りかけると、耳の真横で「立ち止まって撮影はやめてくださーいっ」って
メガホン越しに大声で注意しよる。ビックリしたあっ。
「アホッ、聞こえとおるわっ」って怒鳴りかけたけど、皆さんの気分を害しては申し訳ないのでニッコリ笑って歩き出してる。
「オレが遣らなくても、おまえ、もうちょっと配慮せんと誰かにモロかまされるぞホンマァ」
心を鎮めてぇ~まあ~ガードマンさんも仕事だから仕方がないか「そうそう」
人って他愛無いものでも喜ぶんだね。ただの豆球の光の塊に過ぎないのに「風情」に酔いたい浸りたい、そんな思いが集まるんだろうね。
「いいことやね」僅かなりとも心に栄養を補給してんでしょうね。
家族連れやアベック、会社帰りの同僚連中、いろんな人たちが笑顔で光のトンネルに流れていく。
橋の欄干にもたれて暫し人の流れを眺めてる。「そろそろ帰るか」背なの川面に赤や黄色やのネオンの色が映えてユラユラ浮いている。「綺麗だねぇ」