近くの外部の所用で出掛ける。自転車を飛ばしておもくそのスピードぶちかます。ピユゥー、でも車が追い越してゆく。
「くそっ」ぶちかます。でも追いつけない。おばはん、おっさんの自転車ならドピユゥーと追い越す。信号もタイミングがいい。
「あらよ」って斜め横断して距離をかせぐ。何もそんなに急がなくてもいいのに漕ぎまくる。
「アホやでぇ」とろとろ、のたのた「おばはん、どけぇ」ってぶっ飛ばす。
若い頃、運転免許を取りに教習所へ通った。公道の周回道路を走ってて「スピードッ」って隣の教官が怒鳴ってる。
「大丈夫ですよ」って云ったら「何キロと思ってるっ?」火に油やったね。「一発でアウトやぞっ」説教が長い。
それから、その教官が当たると「ギロリッ」って睨みよる。出発前に車の前後を確認、アホらしいから笑って「異常なし」って云ったら
「何が可笑しいっ?」ってムキになっとおる。オレも気が小さいけど、コイツも、もう一つ小さい奴やで。
こいつ、上から目線に慣れきっとおるね。じゃっ、斜め目線ってのも理解しろよ。
「あんたブレーキが甘いなっ」なにがいなぁ?と、横の気配で睨んどおるなって気づいたから「命取りですね」って素直な返答に切り替えてる。
「そう、よう解ってるねぇ」バインダーの検定書を鉛筆の頭で叩きながら「ちぇっ、ブレーキ操作がなってないなぁ」おまえの態度もなってないでぇ。
「急ブレーキで止まるんですか?」「いやあ、そういう問題じゃないんだよ」またバインダー鉛筆で叩いてる。
おまえ、格好つけてんのか?「減速だよ」「ああ~ん」「解ったぁ~?」そういえばカーブに入るとき、ヤバイんじゃないの?って思ったね。
「減速が甘かったですね」「そう」今度は首振っとおるわ。嫌な奴やねぇ。
両面がスーパーや市場などが立ち並ぶ道路に入る。ざわざわ人や自転車が入り乱れてる。「なんてことないわ」ってスイスイ突き進む。
「あんた、ハンドル捌きは上手いね」だって。「こいつら車無視しとんな」ヨイヨイ、スイスイ「誰もこの車見とらんでぇ」ってよく喋るから、
隣のキザッペの教官も後部座席の教習生も笑っとおる。「なごやかやねぇ」
一発で合格したけど、後に弟のセドリック乗り回していてカーブをキッキキキィ~てタイヤ鳴らしたときは、キザッペの注意が蘇ったね。
「見るとこちゃんと見とったね」
暴走自転車が、最近、問題になっているらしいね。歩道をおもくそのスピードで走るから人身事故の数も増加しているらしい。
交通法規では自転車は車道を走れと云う。車運転する者からしたら自転車は歩道を走れって思う。チョロチョロと危なっかしい。
歩行者は音もなく猛スピードで走る自転車は危なっかしい。だから「押して歩きなさい」って指導してる。アホか?歩くのにわざわざ自転車いらんわ。
車道は車優先の交通法規で自転車は自分で考えなさい部分が多い。
考えて走って車に轢かれてる。歩道と車道の使い分けが俊敏にこなせないと、これからは自転車の走るところが無くなるよ。
オレのように飛ばすところはブッ飛ばし、押さえるところは緩やかに(ただ息が切れて飛ばせないだけ)を心得た走行がお勧めですよ。
そのうち歩行者は縦一列で歩きましょうなんて標語が出てくるよ。「前に爺婆が居ったら進めへんがな」歩行者同士の暴力事件が増加するね。
爺婆は外へ出れなくなるね。
とろとろ、のたのた「おばはん、どけぇ」って暴走自転車ってのは「おまえみたいな奴のことを云うんだよ」「あっ、そうなの?」