
もう、17年程経ったかね? 液晶テレビ、アクオスの37型(だと思う?)引っ越しから2か月ほど放ったらかしだったけど
広い廊下に持ち出して掃除機と雑巾でピッカピッカに掃除してやる。
見える部分は、それなりに綺麗だけど裏側のカバーを外すと埃の巣窟だよ。くすぶってよく燃えなかったもんだね?
薄型の液晶だけど古いから厚みがある。持ち上げれば20キロはあるね? 隅々まで丁寧に掃除してスッキリしたよ。
大型液晶画面は、小遣い貯めてゆとりをもって買うことにする。それまで、このアクオスで間に合わせ。
ホンマにテレビを見なかったから、どのような映りだったなのか自信がないよ。机の上に載せアンテナ繋いで映してみる。
暗いねえ、年代ものって感じるわ。ソニーの安物プレーヤーに繋いで映してみる。ホンマに安もんやね、幻燈機映して見てるみたい。
もうちと何とかならんのかいなあ? 反応が悪いね、起きとんかえっ、リモコン、ソファに叩きつけて気づかせる。
あっ、案内が映ったよ。ソファベッドの収納庫に放り込んでるDVDが山ほど詰まってる。なんでもいいからお皿に入れてプチリ。
おお、映ったね。音量は一杯に上げても寝てるみたい。アクオスのスピーカーなんて無いのと同じだね。
ヘッドホーンを繋いで音らしくなったよ。しかし画質もなにも、こんなに悪かったかあ? もうアカンで。明るさ一杯にしても暗い。
場末の映画館のスクリーンみたいな趣やね、油絵見てるみたい。もう長くはないみたいだね。
120センチの机、意外としっかりしててビクとも動かんね。これなら50~60インチ載せても大丈夫みたいだよ。

気に入ってる人にはいいんだろうけど必要としない機能を省いて必要最小限に凝縮して安価にできないもんかねえ?
大方遊びばかりだよ。珍しいから最初だけだろ? 理解するだけで疲れてしまうよ。
オレなんか、鼻からテレビ放送なんか要らんのだから遊びの要素を全部取っ払え、パンツ一丁でいいんだよ。
そこへ行くとチャンヤ~ワンヤの国の大型液晶画面は、テレビ機能省いて接続増やしてそこそこ映ってりゃいいんだよ。
パソコンのモニターなんだろうね? 映りは、吃驚するほど綺麗らしいけど安心感がないってとこが至って痛いんだね。
値段もだいぶ安いところが花だけど、或る日、突然真っ黒けとか、頓死とか、高くつく安もんになる確率が高いんだろうかね?
壊れたよ。「ナンチャラカンチャラ」 修理してよ。「ドウチャラコウチャラ」 聞いてんか? 「ナンキンッギャクサツアルヨ」
こんなの相手に疲れるからね。当時、南京市民人口20万人なのに虐殺30万人、どういう勘定しておるのかね? 訳解らんわ。
さて、ならぬことを云っても仕方がないからスーパーへお買い物でも行ってくるか。外がエライ冷えておるね。

サイマーだったかな? ネットの自転車屋さんで買ったんだけど整備が完全だね。スイスイと心地よく転ぶね、ああ、もう着いたのね。
このぐらいの時間帯ってのは帰宅時間と重なって綺麗な奥さん方が多いね。「何処のスケベなおっさんや?」 愛想だよ。
ええと、パンだろ、小豆のぜんざい袋詰めか、身も心も冷え切ってるからぜんざいで温めようかなあ、198円か、高めだね。
「食パンは、なんぼやった?」 ふっふふふ馬鹿め、一斤88円よ。グニュウッと掴んでみたいんだけどソッとカゴへ入れたよ。「なんでや?」
人が鷲掴みで握ったパン気持ち悪いだろ? 「袋に入っておるがな」 オレは、そんなの大好きじゃない。
カゴに入れた食パンを押し込むようにしつつ握って柔らかさを判断する。「固かったら?」 棚へ返すんかよ? 諦めるよ、くそっ。
菓子パン、う~ん、奥の方から手を伸ばしてチーズのフカフカ一つ、「名前があるやろ?」 形で解るよ。
レーズンパン、知らん間にカゴへ放り込んでたね。明日の朝食用だよ。今はね、カップの容器にコーヒー豆の粉を紙に受けて、
沸かした熱湯を垂らし込んで作ってるんだよ。ネスカフェではないね、喫茶店の味に近いかなあ、味わいがあるよ。

ロッテの冬季限定ラミーとバッカス、束ねてポイポイっとカゴへ放り込む。「高いだろ?」 160円だよ、コンビニだったら200円だよ。
まあ、今んとこはだね、ホン間に合わせのお買い物もどきだよ。そのうち、おかずだの、ハムだの踏み込んだ領域を侵食しよう。「黴菌か?」
オレが自転車のカゴに買いもの袋入れて施錠の鍵をポケットから出すのにマゴマゴしてたら、横手の背の高い綺麗な女性が
自分の自転車を引き出すのを待ってニッコリ笑って見てるの。 「おまえが邪魔なんだろ?」 2台ほど離れた空いた列からだよ。
「ああ、あった」って鍵見せたら白い歯を見せて笑ってる。オレって、何故か、構ってあげたくなるタイプに見えるのかなあ?
「自転車泥棒と間違われたんじゃないか?」 バレかかって焦ってるのか? 夢のない話をするな、サイマーの自転車だぜ。「関係あるかい」
女性は、ニッコリ軽く会釈して左側、オレはニッコリ右側へ、会社帰りの女の子だね。ニッコリ笑って袖触れ合うも他生の縁だよ。
しかし、この辺りの道路事情は至って気ままで気楽な自由感に染まっておるね。車が通らないもんね、スイスイと転ぶままだよ。
いつも日曜日って感じだね。「おまえと一緒だね」 そういえば、気楽でなるとこ任せの貧乏男に成り果てたもんだよ。
そうだね、こうして少しずつ外へ外へと自由人は足を向けつつだね、なにかしら人生に用がある限り前向きに生きていくのさ。