同じ事をいつも繰り返して話しをされる人がいます。
例えば、「私はず~っと膝が痛いねん!」。
症状がどうとかという話では無く、なぜ長年同じ悩みを持ち、それを人に何度も話をするのか?。
今の70代以上は、戦後の混乱を終わり、「総中流化」にむけ高度経済成長の中で生きて生きた世代。
(私の親の世代です)
その時代の中で、お金を稼ぐ事以上に意識を使うという事が、今以上に無かったのではないでしょうか?。
カラーテレビが一家に一台あり、マイカーを持つ時代になり、クーラーも家にある時代(今では家に1台ではなく、各部屋に1台という、昭和の時代から見るととんでもなく贅沢な時代)に発展しました。
その昭和30年代~40年代に子供だった私の世代が、受けた教育は「模範解答に合致する事が優秀」という教育を受けてきました。
例えば「円周率は3,14」。
しかし、その円周率が何故3,14となったのかを考える事はしません。
ここが今回のお話のテーマである「思考の向き」なのです。
健康、政治、社会問題、環境問題全て、「なぜそうなったのか?」という事に考えが向かないような人が国民のほとんどになってしまっていて、本当に大切な事、本当に重要な事を考える思考がうまれなくなっている社会。
健康指導をしていて、このような人の多さに愕然とする事があるのです。
自分がなぜそのような病気や症状で悩むのか?と考えずに、「治る方法」だけを求める人たち。
(つまり3,14だけ知っていて、なぜ3,14なのかを考えようとしない)
自分は病気なのだから、病院で治療を受けて薬を飲めば治ると信じている人達…。
少し「考えの向きを変えませんか?」と言う時もあります。
今、この思考の向きを修正しなければ、環境問題や自然災害対策、政治問題、そして健康問題は良い方向に向かずに、壊れていく方に向かってしまいます。
夏が酷暑になった翌年に、大きな地震での災害が起こっています。
今、思考の方向性を正す事の重要性に氣づかなければ、翌年は…。
いや、怖がらせてはいけませんので止めておきます。
とにかく、「何故?」という思考を持って、一緒に考えませんか?。