ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

携帯電話のメール代

2013-07-04 10:19:27 | 政治・経済
ケータイはバックの中にいることが多く、従って即座に電話にでることは少ない。
受信機能はそこそこに、何かの時の送信機として使っている。
分身のごとく後生大事に肌身はなさず携帯されている皆の衆が、信じられない。

ランプが点滅してるのを見て悠長にかけなおす。
おそらく「さっさと出んかい!」とお怒りの気持ちだろうが、
間の悪い空気を一瞬感じながらも、どこ吹く風で会話を始めている。

   ***

通話はそんな感じで失礼の連続だが、
身につけていると失くしそうだし、第一あの重さが気に食わない。
それでもサラリーマン時代は、背広の内側にすんなりおさまり、
武器を装着してるかんじがメリハリを与えていた。
だから、真夏以外は、案外抵抗は少なかった。

   ***

一昨日、食卓の上に広げて置かれていた請求書を見て驚いた。
メール代がなんと3464円にもなっている。
数回しかメールしていないのに。

そういえば最近迷惑メールが増えていた。
・・・おつきあいしてだの、7500万円を受け取ってだの、裁判所に訴えるだの・・・

アドレス変更しか方法がないか、と思ったけど念のため近くのショップに行く。
普通の文字だけなら1円単位の受信料だが、
URL付や写真付きなら10円単位でかかってくるという。

結論として店員おすすめの方法
――受信設定を「手動取得」にしてその都度迷惑メールをはじく方法――
にセットし、メルアドは変えることなく様子を見ることにした。

迷惑メール代にこれまで払ってきた金額を思うと、まさしく<無知の大損>なり。



遠藤、北、なだ、がいく。

2013-07-03 02:18:00 | 読書
なだいなださんが逝ってから、ほぼ一か月が経とうとしている。

遠藤周作(1923.3.27-1996.9.29)は、終末の年も、狐狸庵山人として楽しげないたずらを考えていた。
北杜夫(1927.5.1-2011.10.24)は、終末の月も、マンボウに身を託し、荒波の世を飄々と泳いでいた。
なだいなだ(1929.6.8-2013.6.6)は、終末の日も、フランス講演を逡巡し、老人党の精神を実践していた。
http://blogs.yahoo.co.jp/nadashigbaka/folder/159520.html

   ***

この3人は、戦後の文壇において、人間性の追求とともに、上品で高尚なユーモアを提供し、
昭和から平成の時代に安らぎを与えた功績を持っている。
ボクにとっては、生きるために必要なビタミンのような栄養素を与えてくれた恩人である。
荒涼たる青春のオアシスでもあった。

遠藤が逝った頃は、阪神大震災の処理に忙殺されて、ため息だけが残った。
北、なださんの場合は、こちらも還暦を回った自由人の特権を生かし、
夜な夜な本棚から懐かしい本を取出して、思いを込めて、寝物語に読み続けている。

ただただ、御三人には、感謝の気持ちで一杯である。

米朝一門会

2013-07-02 17:49:55 | 落語
先日の日曜日、近くのホールで米朝一門会があった。
締切間際に申し込んだのに、一等いい席がとれた。
1500席がほぼ満員。なぜ今、こんなにお客さんが入るのだろう?

   ***

鯛蔵;《子ほめ》;テンポはあるが、間(ま)がない。聞いていてせわしない。60点。

団朝;《秘伝書》;こなれてはいるが、なぜか大うけしない。可朝の《秘伝書》を盗め。
         経験不足というか何かが足りない。実力はついてきている。75点。

米團治;《桃太郎》;今日は一番のデキ。滑舌よく展開。
          ただ米團治としての独自ネタを増やす必要あり。
          マクラでの父米朝と陛下のやりとりが、本日最高の大喝采。92点。

八方;《千両みかん》;65歳になって、やや凄みが加わってきた。 
           残念ながら、今日はオチのところで、若旦那と番頭のやり取りをトチル。
           ロスタイムでのオウンゴールに似た痛恨のエラー。88点。

南光;《阿弥陀池》;安定感あり、さすがに上手い。安心して聞かせてくれる。
          持ち時間30分では、新ネタのマクラさえ制限されてしまう。
          ただ、やや走りすぎか。89点。

ざこば;《子別れ》;前半のノンベ熊は、ざこばにしか出せない酩酊ぶりが演じられたはずなのだが。
          ボクトツなしゃべりは客席に好印象を与えていた。
          動物いじめの朝丸の面影はない。しかし2年前のほうがよかったかも。85点。