ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

この世界の・・・

2017-03-04 21:57:01 | 文化
「この世界の片隅で」

広島、原爆、呉、大正生まれ、、、身近に共通することもあって、気になっていた映画。ブームが終わり、上映終了になると後悔するので、重い腰を上げて今日見に行った。
主人公すずのおっとりとした広島弁やこだわらない性格は、平々凡々とした日常生活の積み重ねを確かなものに変えていく。だけどその市井の庶民生活に強引に入り込む戦争の非日常性。徴兵、空襲、そして1945.8.6。
青春を戦禍に襲われた1人の女性の生きざまを通して、もっと声高に、もっと怨讐を込めて描いてもいいはずなのに、あえて淡々と描く。小さな希望の火とともに。そこがなおさら切ない。涙腺が緩んでしまう。独観してよかった。

この世界の片隅に追いやられる人が、どんどん増えている。
この世界のど真ん中に陣取っている連中は、必死にその椅子にしがみつく。
寄せる波は、戦禍だけでない。
1.17や3.11のような天災、フクシマや過労死のような人災・・・
・・・それでも地球は回っている。

   ***

逆風の中でもたくまずして笑みを浮かべさせるすずさん、やはりB型でした。

商業性を含めた映画としての評価点は 7
(ちなみに「君の名は」 評価点8)

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