ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

三方一両損

2010-03-23 19:53:31 | 落語
江戸落語に「三方一両損」というネタがある。
自分が落とした三両の大金を拾ってくれた人が、それを届けてくれた人に、「いっぺん落としたもんはオレのもんやない」といって受け取ろうとしない。
間に入ったお奉行が「じゃあ、わしが一両出して、全部で四両にしよう。これを2人でわけると、本当は三両もらうところを、各々二両ずつになって一両損をする、 わしも出した一両損した。三方一両損、これでよいな」と言う大岡裁きのようなお話。

けど大阪ではこれでは客が納得しない。
奉行が「そんなにもめるなら、三両の中から、わしが一両とる。お前たちも一両ずつ取る。それぞれが一両もらうから、三方一両得だ、これでいいだろう」となるらしい。

   ***

損をとるか得をとるかは別にして、江戸のお奉行さんは自腹を切ったのに、大阪のお奉行さんは懐に入れてオシマイ。
今日の官僚と一緒やと思ったけど、平成のお奉行さんはもっとタチが悪いか。

頼みもしないのに、高い金出して「ねんきん定期便」を罪滅ぼしの免罪符の如く気まじめに送ってきている。
他にすることがあるやろう~、と思いつつも、来年からもらえるであろう金額を、しっかり頭に叩き込んでいる。


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