ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

無知の安心、少知の不安、熟知の納得

2013-06-23 22:14:26 | 生き方
「盲は蛇におじず」というが、何も知らなければ不安はない。
しかし昨今のマスコミ他の情報過多の状況では、なかなかそうもいかない。
たとえば株価や医療・健康についても、世間には無責任な情報があふれ、
生半可な知識では、不安が募るばかり。
それでも賢者ならは、正確な知識を入念に仕入れ、
理解・納得して確かなチョイスを選ぶことができる。
表題はそんな意味か。

   ***

しかしだ、この<熟知>というのが甚だ難しい。
どこまで知れば<熟知>なのか、賢者になれるのか。
<少知>と<熟知>の境界が、全く判然としないのだ。
だから我々凡人は路頭に迷う。
ついには<無知の安心>が一等ラクで、理にかなってるようにすら思ってしまう。

   ***

そんな空気が蔓延したのが、バブル以降のこの国ではないか。

「みんなで渡れば怖くない」と、思考を停止して赤信号を渡ってきた。
<団塊の世代>に<新人類>そして<アラフォー>などと、
集団呼称で孤立感を和らげながら、裏ではひたすら格差社会の拡大。

「やるのはいつ?・・・今でしょ!」と予備校教師に音頭とらせて、
<無知の安心>を蔓延させてるおかしなポピュリズム。

・・・結果、社会的にも個人的にも、奇妙な無気力感が漂っている。
原発の惨状、老朽化したインフラ、超高齢化社会に格差社会、
そして1000兆円の借金が残る。
晩婚少子化が進み、モンスターペアレンツや身勝手な個人主義がはびこり、
過労死が常態化し、生活保護が蔓延し、老老介護が進み・・・

   ***

知らぬ存ぜぬで<無知の安心>を決め込むのではなく、
今しばらくは<熟知の納得>を目指さなければならない。
<少知の不安>に溺れないように、UP、UPしながらも。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿