ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

檜舞台の装置

2010-03-28 23:23:25 | 日本芸能
この写真、何だと思います?
大槻能楽堂で、舞台裏を拝見させていただきました。
3間四方の檜舞台の直下の写真です。
人間が一人入れるくらいのの大きさと同じくらいの高さの大壺が御覧のように置かれています。
能楽師の足鼓が音響がほど良く響くように仕込まれた音響増幅舞台装置なんです。
すごいですね。

大槻能楽堂―――梅原猛 「花のほかには松ばかり」

2010-03-28 23:13:38 | 日本芸能
昨日、能楽を初めて楽しんだ。梅原先生の御講演と「道成寺」。
梅原さんは、大動脈瘤の手術でしばらく御静養されておられたが、
非常にお元気で、1時間もの御講演に授かった。
日本史の根底に鎮魂の思想がある、という先生の解説は、
能舞台の深淵を見極めんとされている。
あと5年生きて「能」を知りたいとおっしゃる、敬服の極みである。

   ***

しかし、「能」とはすごい芸能ですね。
じっくり2時間、参りました。
完璧にはまりそうです。
間違いなく、日本の精神があります。

道成寺の「乱拍子」はすごい。
30分にもわたるシテの舞い。狂とも神とも叫とも執念とも違う。
人間の深淵部に潜む動物の怨念の世界に聴衆をいざなう。

そして「花のほかには松ばかり」なのだ。