弁天町から山手線と西武池袋線を乗り継いでひばりヶ丘駅へ。そこから、依然として小雨が降り続く中を数分歩いで祝日営業中の店前に到着したのは13時41分。この時、悪天候にも関わらず27人の行列が形成されていました。そして、じっと50分程待って14時31分に入店する際にも、未だ後続には16人がその時を待っていました。尚、この時点でも明確な宣告は行われていなかったはずです。
小ラーメン、野菜大蒜脂。
細めでストレート形状の麺。
適度にスープを纏って表面がツルっとした麺は、噛み切る瞬間にブツンッと音が聞こえてきそうな強めの弾力を持っていました。
全体的にしんなりとした茹で上がりも、キャベツからは、大きく切られていることでホクホクさとシャッキリ感の両方を感じ取れます。また、下味が付いていたように感じたのですがそれは、固形脂は見当たらなかったのですが、脂をお願いした影響なのかもしれません。もしかしたら忘れられてしまったのかと、次ロットで同様にお願いした方の盛り付けを観察していたのですが、恐らく脂であろう大蒜以外の何かを、銀色の入れ物からトングで野菜の上に乗せていたので、そうではなかったようです。
強いて言えば、これが脂をお願いした結果でしょうか。
厚く切られた豚は2つ。
脂身はトロっと、赤身には繊維質の特徴が強めに出ていた豚。
圧力をかけると、ハラッと崩れたしっとりとしていた豚。
水分を多めに含む細かく刻まれた大蒜にはピリッとした辛さ。
表層部は豚の存在が強烈に表れて黄金色に、中層部は醤油の塩味が強めに出て茶色く色付いたスープは、前回ほどの強烈さではなくとも、最初に脂と豚の旨味を、次にそして最後までそれを覆い隠すように、突き抜けることのない醤油の味を伝えていました。
丼底にはほぐし豚が多めに。神田神保町店でも似たようなことがありましたが、あえてなのでしょうか。
約9分で完食。前回に比べて乳化度合いや味の濃さは控えめで食べやすく感じました。短期間で大幅に仕上がり具合が変わることは考え難いので、この日の2杯目だったという体調面の違いが、そう感じさせた大きな要因だと思います。