LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

MID-CENTURYな部屋

2013-09-16 09:41:17 | インテリア
LOTUS BLUEは自宅兼ショップとなっていて、家全体をSHOW HOUSEとし、
1階から3階まで、すべてのお部屋を見て頂けるようにしています。

「変わってる。」と思われるかもしれませんが、ショップと同じく自宅は私の室内装飾の代表作なので、
「よかったらぜひ、見てください。」と言いたいのです。

築年数48年の自宅は、色濃く昭和を残した家です。
傷んだところは修繕していますが、昭和のイメージを残すように、
「新しくする」のではなく、「古く戻す」リフォームをしているといっていいと思っています。

全7室のうち、3階の一部屋だけが洋間です。

今の建築材料には無いマテリアルが使われた部屋なので、建築当初の感じを残したい部屋です。
しかし、48年も経っているのでところどころに傷みが見られます。

経年により、接着が緩んで天井の壁紙が全体的に剥がれてきました。



涼しくなってきたのを見計らって、壁紙の剥がれを修繕していますが、
これが結構時間がかかる作業です。

リフォームの途中、どうしても模様替えがしたくなりました。

自転車に乗って”都竹時計店”さんに行き、前から欲しかった時計を買ってしまいました。



家と同じ60年代のデッドストックです。



「(古いので)売れないと思って、捨てようと思っていたらね、」と、おかみさん。
職人魂のかたまりの人、おやじさんが「直したら、また100年動くから。」と、
捨てることを断固拒否したのだそうです。

捨てられないでよかった~。

本棚の上に置いてあるグリーンの”洋酒セット”もまたデッドストックです。



隣町の古い陶器屋さんのショーケースにあったのを見つけました。

「買います。」というと、「うれしい!」とおかみさん。
なんでも、開店当初(30数年前)から、ずっと売れないで残っていたものだそうです。

またしても、拾い上げた感のある”Vintage”です。

わたしは、普通だったら素通りしそうな「ダサい」昭和の花瓶も、
この部屋には「合う」と思っています。



どこかのお土産の”貝細工”の孔雀の置物と灰皿。



徹底して60年代の調度品をひしめかせると、
「ダサい」はずのものが「カッコいい」と思えてきます。

わたしは、MID-CENTURYのレトロさは「ダサさ」と「カッコよさ」の狭間に存在すると思っています。

MID-CENTURYが実現したこの部屋で、”石原裕次郎さん”を真似してブランデーなんか飲んじゃおうかな。
あ、その時は絶対に「ガウン着用」ですね!!