LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

椅子の張替え。

2013-09-04 21:04:18 | 椅子
立て続けに、古い椅子の張り替えをしました。

その様子をご覧いただきたいと思います。

まずは、こちらの赤いビニールレザーの小椅子。



座が、少し破れかかっていたので、思い切って張り布を剥がしてみました。

背の鋲を、木部を傷めないよう工具を使って外します。



新しく、椅子鋲を用意しました。

鋲を塗り替えるために、サンドペーパーで塗料を落とします。



下地にシーラーをスプレーしたあと、アクリル絵の具で色を塗り、つや消しニスを塗って定着させます。



新しく生地を張った背に、椅子鋲を打ちつけます。
鋲を傷つけないよう、打具に布で保護をしたものを使って。



鋲を打ちつけた様子。



張り布はピエール・カルダンのデザインのカーテン地です。

椅子の年代に合わせ、60年代の布を使用しました。




2脚目。

グリーンのビニール張りの食堂椅子



U.S.Aのヴィンテージコットンを張りました。



椅子鋲はブラウンにしました。



アクセントになって、効いています。

3脚目、スツール。



玉縁を付けて縫ってから、被せるようにマウントしました。

こちらは、中が物入れになったスツールなので、開け口の位置がわかるよう
目印にタッセルを付けました。



どことなく英国調です。



座面の中心には、クルミボタンを付けてえくぼのような引っ込みを作りました。

古い椅子3脚の張り布は、どれもヴィンテージな古いファブリックを使用しました。

新しく張り替えるのであっても、椅子の時代と同じかあるいは椅子よりもっと古い時代の布を選んでいます。
古い椅子のイメージを壊さないためには、厳選した布選びが必要なのです。

どうしても、椅子の作られた時代にこだわっているので、
ふさわしい布がみつかるまで椅子を温存しておいて、椅子にふさわしい布を見つけた時点でおもむろに張替えが始まります。

ぴったりの布をあてがわれてよみがえった3脚。

古くなってこころなしかくたびれていた時より、だんぜん輝いて見えると思うのは、私のひいきでしょうか。