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LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

CASUAL TAILOR かみで

2011-05-14 08:40:53 | Weblog
高山郵便局前の通りにある「CASUAL TAILOR かみで」は、
シャッターを閉めたまま何年も営業していないお店です。



ショップ看板の字体と、手すりのデザインが、レトロかつモダンです。



2階に掛った塩ビの看板と、壁面のサイン以外に、
1階の窓部分にも小さな吊り看板が下げられたままです。



見ると、プロが作ったとはとても思えない
ヘタクソな手彫りの看板です。



正式ロゴを真似て、フリーハンドで描き
緑色のペンキを塗った「かみで」という字が、なんとも拙いのですが、
当時の一生懸命な営業姿勢が伝わってくるようで
かわいいな、と思ってしまいました。

市内には、今は営業していない、
そして取り壊しもしないお店が、あちこちに残っています。

散歩しながら、「おしいな~。」と思い、
写真に撮って残しておきたいと思っている私です。

こまやパン

2011-05-13 07:50:03 | Weblog
おしゃれなパン屋さんもいいのですが、
町のパン屋さんといったイメージの、庶民的なパン屋さんが好きです。

「こまやパン」さんは、素通りできないパン屋さんです。



外から店内をのぞくと、
「サンドウィッチ」と書かれた什器が見えます。



並んだ「サンドウィッチ」は、どれもおいしそう。



わたしは、フィリングがてんこ盛りのツナサンドを買いました。

あらっ?  パッケージは「サンドウィッチ」じゃなく、「サンドイッチ」になってました。

菓子パンも充実しています。



いちごクリームパンにも心ひかれます。



チョココロネは、懐かしすぎます。



子供の頃、よく食べたな~。

こちらは、お店のキャラクターらしきお人形です。



男の子のお人形の目じりに、「シワ」が描き込んであります。
この人「こまちゃん」という名前らしいです。

パンをこねるブースの上には、手彫りの看板がかかっています。



すごいレリーフです。

昨日、自作の手彫り看板をご披露しましたが、
「こまやパン」さんのこちらの看板には、
「負けました。」と思ってしまった私です。

ところで、わたしが買ったツナサンドですが、
ボリューム満点、お味は抜群でございました。

つぎは、どのパンを買いにいこうかな~。




市原紙店

2011-05-04 11:14:04 | Weblog
仕事で使う「紙」を探しています。

市内に、紙屋さんがあったのを思い出したので、行ってみました。

こちらは「市原紙店」さんです。



飛騨特産 雪晒 山中障子紙 特約販売店 、とありました。



和紙の棚の脇には、紙の「はたき」がぶら下がっていました。
ダンボールには、ティッシュペーパーが入っています。



当店では、「和紙」のほかに、



普通のティッシュペーパー、のし袋なども取り扱っています。



こんな懐かしいトイレットペーパーを見つけました。



レトロな猫と蝶のイラストと、ファンシーなブランド名。
まだこういうの製造していたんですね。

昔は、ロールでなくこういったトイレットペーパーを使っていました。
トイレットペーパーでなく「便所紙」(べんじょがみ)と言っていました。

こちらの、「はたき」を買いたいと思いました。



店番の娘さんに、値段を尋ねると、
「わかりません・・・。」ということでした。

こういう商売気なしのところが、またいいですね。

出直して、また買いに行くことにします。

高山祭 その3

2011-04-16 14:44:54 | Weblog
高山祭は、正式には春の「山王祭」と、秋の「八幡祭」の二つを指します。

市内安川通りの南側・上町(かみちょう)の氏神が山王様
北側・下町(しもちょう)は八幡様となります。

私の実家は、上町にあたるので春の山王祭です。

八軒町通りには、ズラリと祭提灯が下がります。



祭に合わせてリニューアルオープンした「真工藝」。

家では祭り料理が出されました。

こちらは「茶津」と云って、決まって祭の時に出される料理です。



「茶津」とは、祝い料理を盛る木の皿、
もしくは木の皿に盛る料理そのもののことを云うのだそうです。

高山祭の「茶津」は、赤飯、ごぼうと桜エビのてんぷら、ぎせい豆腐の煮たもの、
赤巻(かまぼこ)、わらびと姫筍の煮たもの、これらをワンプレートに盛ったものです。

「茶津」と、筍のお味噌汁、茄子と新キャベツの漬物、
菜の花のからし醤油あえがお昼ご飯でした。



夕食は、「櫻鱒」の焼き物と刺身、ほたるいかとウドとつくしの酢のもの、
じゅんさいとほたてとよもぎ団子のお吸い物、などでした。

「櫻鱒」は、祭料理の魚とされています。

実はこの「櫻鱒」は、祭に合わせ弟が3日前に、
神通川で釣ってきたものです。

母が、刺身をおろしてくれました。

となりにある「ピーナッツ」は、
必ず「櫻鱒」と一緒に食べるのが決まりになっています。



桜の季節が旬だから「櫻鱒」というのか、
色が桜の様だからそう呼ぶのでしょうか。
ご馳走の「櫻鱒」を家族みんなと、お招きした親戚とで頂きました。

震災の影響で、祭りに訪れた観光客の数は例年に比べて
80%ほど減少だったと聞いてはいますが、
地元民として、恒例の行事を迎えられたことを、
今年はより強く感じています。

高山祭 その2

2011-04-16 12:56:49 | Weblog
高山祭の歴史は古く、
祭礼に屋台が曳かれるようになったのは、十八世紀末です。

春の高山祭の十二台の屋台のうち、
お旅所前広場に集結した4台以外の
9台の屋台は、14日に神明町通りに、
15日には上一之町通りに曳き揃えられます。

屋台の歴史と共に、祭装束も見ものです。



屋台組の衣裳は、12組それぞれに違います。

時代絵巻さながらの「御巡幸」(祭行列)は、
神輿、闘鶏楽、警固、それぞれの装束をまとって町を練り歩きます。



高山の男性は祭りには、背に家紋の入った「裃」(かみしも)を身につけます。

「獅子舞」は、家を一軒一軒回ります。



ガチガチと歯を鳴らし、玄関まで入っていきます。



「獅子舞」の後に続くのが「闘鶏楽」。
男の子供が主体で、「カンカコカン」と鐘を鳴らしながら歩きます。



行列の中に甥っ子を発見。
6年生の麟児くんです。



ちょっとテレてます。

眼鏡をかけているのは岳人くん。
いとこの子供です。



行列の最後「笛」は、女の子の連。



岳人の妹、里奈ちゃんです。



子供たちは、祭の何カ月も前から
神社に集まって、「笛」と「カンカコカン」(闘鶏楽)の練習をしていました。

高山の子供たちは、祭の前と当日には大忙しなのです。
当然、祭の二日間市内の小中学校はお休みです。

主役の子供たち、氏子の方々、
総勢で数百名による行列と、
12の屋台組の曳き手、屋台囃子、からくりの綱方の方々、
多くの人によって伝統が受け継がれています。


高山祭 その1

2011-04-16 09:54:45 | Weblog
4月14日、15日は、春の高山祭でした。

11日から五日間、東京と甲府に出張していた私は
午後から行われる屋台からくりを見るのに間に合うように
15日正午頃、高山に着くように戻ってきました。

お旅所前広場には屋台が集まっていました。



四台の屋台のうち、右の三台がからくりのある屋台です。



春の高山祭の屋台は全部で12台あります。
屋台囃子を奏でながら行列の先頭となるのがこちらの「神楽台」です。



こちらは「三番叟」です。



浦島の曲にのって、童が踊りながら
玉手箱を開けて顔を伏せると、翁に早変わりします。

こちらは「龍神台」。



クライマックスでは、壺から出てきた竜神が
紙吹雪を撒き散らしながら、クルクルと回って怒り舞います。

こちらは「石橋台」(しゃっきょうたい)です。



あでやかな石橋人形が踊るうちに、打ち掛けがめくれ
獅子頭が現れて、激しく「枕獅子」を舞うのが見どころです。

屋台には、背面に「見送り」と云う垂幕が掛っています。

私は、以前から「石橋台」の「見送り」の不思議な文様が気になっています。



地模様の「五羽の鶴」の上に、なにやらミステリアスな謎の八個の物体が浮遊しています。

「あれは何だろう?」と、いろんな人に聞いたのですが
「おそらく、陣笠だろう。」とか
「架空の貝か何かの生物じゃないだろうか。」ということなのですが、
私には「UFO」のように思えます。

江戸時代に、この土地には宇宙からのお客様が
UFOに乗ってやって来ていたのに違いないと信じたい気持ちです。

屋台の装飾は、「動く陽明門」といわれるほどに絢爛豪華です。
12台それぞれに趣向が凝らされ、町内が競うように職人に造らせたものです。

春の屋台12台と、秋の屋台11台、合わせて23台は
国の重要有形文化財に、
春と秋の高山祭は、重要無形文化財に指定されています。

今年は、十数年ぶりに春の高山祭を見ることができた私です。


入り口のしつらえ

2011-04-10 08:30:32 | Weblog
お店の導入部分として、入り口のしつらえは重要です。

「真工藝」の暖簾をくぐってすぐの土間に、休憩のコーナーを作りました。



古材のスツールを二つ置いてみました。
こちらで腰かけてお休み頂けます。
テーブルに煙草盆も置きました。
(真工藝は、煙草販売もしているのです。)

ウィンドーに、「赤まんま」の掛け軸と、
対の香炉と香合を置きました。



店頭には行燈があるのですが、何年も灯りを灯すことなく
埃をかぶり、障子もはがれていました。



障子を直して、ろうそくを灯してみました。



ぼんやりとしたろうそくのともしびは、電気の灯りとは違った趣があります。



小窓がこんな半月の形をしていたのに、今まで気づきもしませんでした。



通りに面したウィンドーには、新商品の「鯉のぼり」を
泳がすようにたくさんディスプレーしました。



看板に代わる暖簾が掛り、入り口がにぎやかになり
ようやくお店らしくなりました。

「真工藝」のリニューアルオープンは、もうすぐです。





紳士婦人服仕立 山下

2011-03-29 09:06:02 | Weblog
「紳士婦人服仕立 山下」は、ひっそりしたお店です。



人の出入りしているのを見かけたことはありませんから、
もしかして開店休業状態なのかもわかりません。

はっきりしたことはわかりませんが。

ウィンドウに三台の古いミシンが守護神のように飾られています。



トーイミシンのように小さいこちらのミシンも
上糸だけで鎖縫いをするミシンです。



これらのミシンは、かつて仕立てに使われていたのかもしれません。

既製服が流通していなかった時代、仕立て屋さんはあちこちにありましたが、
今はとんと見かけなくなりました。
あったとしても、お直しをしているお店ぐらいです。

「紳士婦人服仕立 山下」の、ミシンとブルーのカーテンの奥が
どうなっているのかは謎です。

考えてみると、高山市は戦争の空襲を免れていますし、
大きな災害にも会っていないので、古い町がそのまま残っています。
骨董屋、古道具屋も多く、古いものが残っていたり未だ使われていたりしているのです。

「大竹ミシン」も「紳士婦人服仕立 山下」も
商売道具の古いミシンを大切にしていらっしゃるのだと思います。

2軒のお店には、高級骨董並みに希少価値になった古いミシンを、
ずっと飾っていてほしいものだと、切に思う私です。




ごぼうのポタージュ

2011-03-23 08:46:50 | Weblog
高山に来てから、食事はもっぱら母に作ってもらっています。
私は、お茶をいれるのとあとかたずけの係り。
楽をさせてもらっています。

母の作る料理がおいしいので、
こちらに来てから、ちょっと太ってしまいました。

母はいろんなスープを作りますが、
私が一番好きなスープは「ごぼうのポタージュ」です。



作り方は、
1、斜めに切ったごぼうと、スライスしたたまねぎと、
  少量の残りごはんに、ベイリーフを1枚入れて
  人数分の水で煮ます。
  (ごはんを入れるというのがポイントです。
   いいとろみが出ますので。)
2、ごぼうが柔らかくなったら、あら熱を取ってから
  煮汁ごとミキサーにかけます。
  このとき、ベイリーフは取り除きます。
3、スープをなべにもどし、ブイヨンと塩で味をととのえ
  牛乳を足して温めれば出来上がりです。

  クルトンや、パセリのみじん切りを浮かせても良いです。

そろそろ「新ごぼう」が出まわります。
新ごぼうはやわらかいので、よりポタージュに適しています。
香りも高いので、より美味しいです。

新ごぼうが手に入ったら「また作ってね。」と
母にリクエストしておきました。
 

小さなつぼみ

2011-03-22 09:15:34 | Weblog
母がラナンキュラスの苗を買ってきました。



外がまだ寒いので、室内で育てることにしました。
部屋の中に花があるって、なんて素敵なんでしょう。

買ってきた時、花が二つ咲いていたのですが
数日で花は四つになりました。

見ると、小さなつぼみがまだいっぱいあります。



あと三つあるちいさなつぼみは、少しづつふくらんでいます。

先週、うちには明るいニュースがありました。
浪人していた甥っ子が、大学に合格したのです。
あわただしく、横浜にアパートを見つけ
来週、高山から巣立つことになりました。

新しいことが、たくさん待っている春。

被災地の子供たちにも、新学期が来ることを願います。