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リタイアーのよもやま話

思いがかさなるその前に」

2014-12-10 22:57:15 | 音楽



昨日、隣のスーパーのデオデオで、ハイレゾ
のオーディオのデモンストレーションをしてい
た。 

しばらく聴いていると、なんとも、心地よい音楽
が流れだした。

インストルメンタルの演奏である。

今日は、夕方、デオデオの若い女性従業員に
声をかけて、その曲名を聞いてみた。

すると、彼女は、曲名は知らなかったが、歌い
手が、平井堅だと教えてくれた。

そしたら、わたしも、なんなく思いだした。

彼の歌い方の雰囲気を、覚えていたからだ。

早速、帰宅して、You Tubeで、調べてみた。

「思いがかさなるその前に」という動画が見つ
かった。できれば、デオデオで聴いた演奏を
見つけかったが、ちょっと無理なようだ。

しかし、オルゴールの演奏が見つかったので、
これで善しとすることにした。

 

夜、静かに聴きながら、くつろぐには、いいかも
しれぬ。

本を読むにも、いいBGMとなりそうだ。 

 


Down By The Sally Gardens

2014-12-09 19:53:26 | 音楽



前にもとりあげたが、久し振りに聴いている。

下は、ネットにあった訳詞である。

柳の木の茂る辺りで 僕と彼女は
出会った
彼女はその白雪のような足で
茂みを通り過ぎ 僕に言った
「恋はあせらず 柳の木が茂るように」
だけど若く愚かだった僕は
それが分からなかった

川のほとりでたたずむ僕と彼女
僕の肩に差し伸べた白雪のような手
「自然に生きればいいわ 川の堰
(せき)に草が生えるように」
だけど僕は若く愚かだった
今はただ涙に暮れるばかりだ

以上。

懐かしい情趣である。

ストーカー・援助交際、不倫を煽る風潮、
1歳次女をストーブに座らせる幼児虐待。

もう、わたしのキャパシティーを超える
時代だ。

我が心は、この時代に愛想を尽かし、
背を向けて、一人安逸なる世界に耽溺
するのみだ。

心地よき音楽を友にするのみだ。

 

 


Handel Violin Sonata NO.1 in A major,op.1-3

2014-12-07 22:13:45 | 音楽

Henryk Szeryngのハイオリンである。

最近、バッハをよく聴くようになった。

朝、目が覚めると、バッハのフーガの技法を
小さい音量で、流している。

今日は、ヘンデルのバイオリン曲である。

最近、ポップスを聴いていない。

マスコミで流される情報を聞いては、あまりに
も世紀末的にあって、愛だの、恋だの生きるの
死ぬなどといった音楽が鬱陶しくなった。

人間的感情が、煩わしい。

狂い始めた時代に、歯止めなんてかかりそう
にない。

クラシック音楽でも、モーツアルト・ベートーベン
の古典派以降の音楽は、もう勘弁してくれ。
という感情がわいてやまない。

今、バッハ、ヘンデルが気持ちよく聴こえて
ならない。

 

 


つらいときに現実逃避したことを思い出す

2014-12-04 21:52:07 | 読書

とある本にあった内容である。

つらいときに現実逃避したことを
思い出す。

あなたの中でブレない〝軸〟は何か?

あなたの軸は過去に必ずヒントがある。

つらいときを支えてくれたこと。そこに
潜んでいる。

 

「変化」「イノベーション」と耳にする
と、とにかくあれこれ挑戦しなければな
らないと早合点する人がいる。

 変化するために大切なことは何か。

 それは、あなたにとつての「安定」を
確保することなのだ。

 
 自分にとつての安定を確保できていな
い人には、変化することができない。

 変化には勇気をともなう。勇気を出す
ためには、自分の足元をしっかりと安定
させておく必要がある。

 「変わらなければ」と連呼する人に限
って、まったく安定していない。軸がブ
レブレになっている。

 これでは変化はできない。そして変わ
る勇気がないから騒いでいるだけだ。

 しかし、今から軸を構築する必要はな
い。

 軸とは、すでに自分の中にあるものを
思い出すものだからだ。あなたの軸とい
うのは、あなたの過去に必ず潜んでいる。

 ある人にとっては家庭かもしれない。

 ある人にとっては才能かもしれない。

 またある人にとっては、かけがえのな
い親友かもしれない。

 あなたがつらいときに、現実逃避する
ためにしていたことは何だろうか。現実
逃避したときに、あなたを支えてくれた
ことにこそ、あなたの軸が潜んでいる。

 現実逃避というのは悪いことのように
言われるが、決してそうではない。

 そして悲壮感が漂っていることは軸に
はならない。なぜなら、悲壮感が漂うよ
うな過酷の努力は続かないし、これから
も安定することはないからだ。

 心地よくて、ついうっかり10年続い
てしまったことを思い出すのだ。

 つい続けてしまったことを思い出せば、
これからあなたの心の支えになってくれ
る。

いつの間にか10年続いたこと、変わら
なかったことを思い出す。

以上。

 

普通、現実逃避というのは、肯定的には
考えられていない。

 しかし、彼は、現実逃避を積極的で肯定
的な評価をしている。

このようなことを言い切っている人がいる
のには、びっくりしまう。

彼は、言う。

あなたの中でブレない〝軸〟は何か?

あなたの軸は過去に必ずヒントがある。

つらいときを支えてくれたこと。

そこに潜んでいる。

軸とは、すでに自分の中にあるものを
思い出すものだからだ。あなたの軸とい
うのは、あなたの過去に必ず潜んでいる。

 ある人にとっては家庭かもしれない。

 ある人にとっては才能かもしれない。

 またある人にとっては、かけがえのな
い親友かもしれない。

と。

つらいときを支えてくれたこと。

わたしにとっては、家庭ではなかった。

親友でもない。

酒でもなし。たばこでもない。

わたしは、夜な夜な、静かな喫茶店での
夕食後、一人BGMを聴きつつコーヒー
を飲みながら本を読み、ひたすら、心
が静まるのを待った。

わたしにとって、つらいときを支えて
くれたのは、行きつけの喫茶店での静か
な時間だった。


あの時間が、現役時代の多くのストレス
から、わたしを守ってくれた。 

やりようもない多くの怒りをなだめて
くれた。 

あの時間があったからこそ、わたしは、
人生第一幕を走り通せたかもしれない。 

著者は、

あなたがつらいときに、現実逃避する
ためにしていたことは何だろうか。

と、問うた。

わたしにとって、それは、静かな喫茶店
で、コーヒーを飲みながら、BGMを聴き
がら、本を読みながら、一人で過ごす時
間だった。

 


男の作法

2014-12-02 22:02:14 | 読書

ネットの記事を読んでいたら、次ぎのような
タイトルが目についた。 

ファーストクラスに乗る人が機上で読む
本リスト

 とあって、いろいろな本が紹介されていた。

 

その中で、『男の作法』 池波正太郎著(新潮文庫)

に興味がわいた。

 彼の鬼平犯科帳を全巻、読み終えたことが
あったからである。

 読む前は、ありきたりの説教話かと、思った
のだが、読んでびっくりである。

 着物の着方について、寿司の食べ方、洋服の
着方等、センスの問題について、書いていた
のだが、品を身につけるということが、こん
なにも手の込んだことなのかと、愕然として
しまった。

自分の無教養さに、絶句する。と同時に、
いかに、上昇志向で、野心を抱いても、
自分の身の程を超えられない壁というのを
思い知らされてしまった。

それにしても、この本を20代の前半で読ん
でいればと思ったのだが、わたしは、学生運
動に大きく影響されていたから、この本をブ
ルジョア的だと、糾弾したかも知れないので、
それは、無理な話だったかも知れない。

 そういう意味では、このような素養な獲得と
いうのは、望みようはなかったのかも知れな
い。

ただ、解説を書いた、1931年昭和6年〉
生まれの小説家・翻訳家、常磐新平氏も20
代で読んでおきたかった。おそくとも30代
に読みたかったと、書いているので、みみっ
ちい話だが、少し、安堵してしまった。

この本を読んで、はっきりしたことがある。

下手な背伸びをして、格好つけるものでは
ない。自分の分をわきまえたつつましい生
活をすべし。 

下手な悪あがきは、下品にしかならないと。

身の程をふまえ、上品でありたいものだ。

しかし、まだ読まれてない方には、一読を
お薦めしたい。 

身につくかどうかは、別として、知っておい
た方が良かったということはあるかも知れな
い。