日曜日、父親の入院している
病院を後にして、夕方とある
ホテルのコーヒーラウンジに
出かけていった。
暫し、贅沢な時間を。
広い敷地は、街路樹が楽しめ、
庭は花々に満ちている。
6時からは、夕食時なので、空
いているはずだが、生憎、その
日、客がけっこういて、いつも
の貸し切り状態にはならなかっ
た。
しかし、しばらくすると、客も減
り、いつもの静かな時間を楽しむ
ことができた。
しばし、休んだ後、帰宅すること
にした。
その道のりの途中、いつもは、
退屈な気分になるあたりである。
夕日を背に受け、車を走らせて
いると、前方に虹が出た。
一瞬、午前中、コーヒーを飲み
にいったとき、久しぶりに上機
嫌になって、驚くほど可愛い表
情になった女の子を思いだした。