久しぶりに聴いている。
昔、残業をして、夕食を食べにいった
職場の近くのバス停の食堂で聴いた
記憶がある。
20年以上昔のことだから、どういう
経緯でその食堂に行ったかは、もう
覚えていない。
ただ、食堂の天井の蛍光灯が眩し
かったのは今も記憶にある。
一時、この歌詞の解釈に悩んだ
のだが、とうの本人はそんなこと
まともに考えてはいなかったと
知って、気落ちした記憶がある。
それにしても、何かしら、意味深
な歌詞に思えるのは、不思議だ。
意味ありげな歌詞は、それはそれ
で、心地よく聴こえてやまない。
思えば、あの当時、ありたっけ
の体力と時間と金をかければ
何でもできる。
己を頼む気概に溢れていたの
だが。
追い詰められたとは言え、
四面楚歌の状況にあっては
そのようにして、己を奮い立
たせていたようだ。
今でも、昔の職場の「しくじり
の夢」を見る。
ただ、内容としては、全く
現場にいた時、なかった
内容だから不思議である。
ミスしてはいないのに、
ミスした夢を見る。
それにしても、本当に
苦しかった内容は、夢に
出てこないのは、不思議
だ。
今、現役時代の膨大な
不条理から、解き放され
て、気持ちは弛緩してい
る。
何かしら、幸せな気分を
感じつつ、在りし日の
思い出の歌を聴いて
愛おしく、遠い昔のこと
を思いかえしている。
本当は、苦しかった日々
が愛おしく思い返される
のは、なんだろう。