久しぶりに、また、聴いている。
昔、30代の前半に、人生の進路変更をした。
しばらく、ほっとした気分だったが、そのうち
とんでもない喪失感に打ちのめされた。
自分の青春をリセットしてしまったからだ。
取り返しようのない膨大な時間に、ショック
を覚えた。
そのような日々に、夜は喫茶店を徘徊して
いた。
当時、喫茶店のBGMで、多くの音楽を
聴きながら、喪失感に耐えていた。
この曲もその一つだった。
今、久しぶりに聴いていると、そのような
日々に愛おしさがわきおこってやまない。
なんだろう。この不思議な感情は。
そして、何を意味するのだろう。
かけがえのない至福の時間として
時は流れていく。
どうしてだろう。あんなに辛かった
日々だったはずなのだが。
「愛燦々」では、
それでも過去達は 優しく睫毛に憩う
と歌っている。
できれば、この歌詞の続きの
ああ 未来達は 人待ち顔して微笑む
でありたいのだが。