テレビで、今年のコールデンウィークでは
五人に一人が、旅行に出かける。
なんて、言っていた。
わたしは、まさかと思った。
自分の周りを見渡してみて、旅行に行く
人なんて、見当たらない。
だから、いくらなんでも、五人に一人は
なんかの間違いでは。と思った。
ゴールデンウィークが過ぎた今、それは
それとして、結構な人数が旅行にいった
かもしれないと思った。
先月、25(木)26(金)27(土)
と教習最後の三日間を立て続けに終え、
神経が疲れて頭痛がしていたので、28
(日)は、少し体力も消耗していたが、
家にいては、頭痛も治らんと、北部のと
あるリゾートホテルまで、久し振りに、
出かけることにした。
わたしは、この時、すでに、最初の連休
に入っているなんて、気付かずにいた。
少しでも疲れないでおこうと思って高速
を利用することにした。
すると、日曜日なのに、ラッシュである。
猛烈な勢いで、次から次へと車が走り去
る。
その時、思った。こんな車の多い中をバ
イクで走るのは、恐ろしいことだ。
高速にはいったものの、やはり、疲れが
たまっていて、走っていて、スピードが
辛い。
そこで、高速は一区間にして、おりた。
そこから、一般道を走ることにした。
しかし、例のホテルの近くあたりになる
と俄然道が混みだした。
この道路は、我が県北部の中心となって
いるN市まで、海外沿いの一本道になっ
ている。およそ12㎞の渋滞だ。
よくテレビのニュースでは、高速40㎞渋
滞なんて、言われて、規模があまりにも
違うので、話題にするのも難があるが、
それでも、田舎の我が県では、とんでも
ない事態である。
その後、例のホテルへの入り口を少し通り
越したところにあるレストランでいつもの
通りに昼食をとった。
そのウェイターの女の子に聞いても、この
渋滞は、初めての経験で、とんでもない
事態のようだと語っていた。
その後、例のホテルでコーヒーとケーキを
喫して、高台から海を見下ろして、静かな
一時を貸し切り状態で独り占めして、満喫
したあと、帰路についた。
そしたら、行楽客の車が延々と続いていて
この有り様に、仰天しつつ同情しながら、
病院にいる父親のところへと急いだ。
この道は、N市に至るまでに、高速が合流
し、東海岸からの国道が合流する。
目的地は、その市街地をぬけ、21㎞ほど先
である。気が遠くなる。
5月5日(日)、免許の切り換えを終え、
できれば、レンタルバイクで、VTR250を
乗ってみたいと思ったが、事情が悪くな
りできなくなった。それではと、ちょっ
と交通の便が悪いので、穴場かと思い、
とあるホテルのコーヒーラウンジに、出
かけることにした。
しかし、これは、わたしの思い込みであ
った。
やはり、ゴールデンウィークだ。行楽地
で、人気のないところを探すのは、おか
ど違いのようだ。
なんとも、近くのスーパーのファースド
コーナー並の混雑。
ここは、日航系列のホテルなんだが。日頃
閑静な雰囲気は、どこへやら。
とは言え、ここで飲まなければ、他にあて
はない。
場違いの雰囲気だが、割り込むことにした。
それでも、今日は、プリンのケーキがおい
しいことがわかり、戦果ありと、気を良く
して帰った。
思うに、普段は仕事で息つく暇もないので、
年に何回かの「ウサギ小屋に住む仕事中毒」
の命の洗濯の息抜きかも知れぬ。
※ウサギ小屋は、誤訳だったらしいが。
隣の若奥さんの表情を憶測するに、きっと
奥さんの家事と仕事から解放されたいと
いうストレス解消もあたりして、家庭円満
であるためのセレモニーかも知れぬ。
と思えば、妖気さえ感ずるのだが、騒然と
旅に奔走するのも、止む得ないことかも知
れぬ。