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リタイアーのよもやま話

月給1万円のカンボジア人が「日本語入力」

2013-01-06 22:29:52 | 社会

ヤフーにあった記事である。


 月給1万円のカンボジア人が「日本語入力」 日本人に
残された仕事はあるのか?


  ひと月ほど前にアジア各国を回って、現地で働いて
いる人や起業している人たちと会ってきました。

彼らは口々に「大変だけど、楽しい!」と言っていま
した。

実際、彼らの顔はイキイキしていました。
 
   そして、日本に帰ってきて、今度は就職活動に苦労
している学生や社会人に会いました。


「いや、ホント、大変ですよ」。確かにその大変さが顔
に表れていました。

日本で普通に生活したいだけなのに、なぜこんなに大変
なんだろう?

   「海外就職研究家」の私が言うのもなんですが、日本
国内で楽しくイキイキとできる仕事がたくさんあったら、
わざわざ海外に行く必要もないでしょう。

でも、そうもいかないから、いろんな選択肢を検討して
いる人が多くなっていると思うのです。

 

同じことしかできないなら仕事は安い方に流れる


  日本で普通の生活が難しくなっている理由は、東南アジア
を歩くとすぐに分かります。

先進国の人が貧しくなっている代わりに、途上国の人が豊か
になっているからです。

   今回、カンボジアで衝撃的な光景を見ました。10年前に
日本人のアルバイトがやっていた文字データ入力の仕事を、
カンボジア人が行っていたのです。

   日本語が分かる人は少ないのに、なぜそれが可能なのか。

それは、マウスでできる画像データの修正と、アルファベッ
トの入力作業のみ行っているからです。

その作業が終わると、次工程の中国やタイにデータを飛ば
していました。

   日本人がインターネットで送った元データを、カンボジア
人が一次加工し、中国人やタイ人が完成データにして日本の
顧客に戻してくる。

データの移動コストは、金額・時間共にほぼゼロです。


「日本語が話せるタイ人が月給5万円でこれだけ仕事をして
くれるのに、日本人に20万円払う必要はどこにもないよね?」


   こう言うと、「日本は生活費が高いんだから仕方ないだ
ろ!」と反論がきます。

確かにその通りなのですが、そんな個人の事情とは関係なく、
仕事は無情にも月給5万円の人のところに流れていきます。

   そうやって、月給20万円の日本人の給料は少しずつ下がり、
月給5万円の日本語が使えるタイ人の給料は少しずつ上がる。
そしてタイ人の仕事も、少しずつ月給1万円のカンボジアに
流れていくのです。

 

「仕組みを作って回す仕事」ができれば共存共栄


   先進国の国内格差は広がっているといわれますが、世界全体
から見ると格差が縮まっているともいえます。

途上国の貧困層と、先進国の中流層の格差が縮まっているのです。

そんなフラットな世界で、どうやって生き延びていけばいいのか。

 
  タイ人が5万円もらえているのは、1万円のカンボジア人にはない
「日本語入力」の技能を持っているから。

高い給料をもらうためには、それに見合うだけの技術が求められ
ます。

我々が月に20万円、30万円稼ぐためには、「日本語が使えるタイ
人」の何倍もの利益を生み出す技術が必要になるのです。

   例えば、カンボジアにデータ加工の仕事を発注しているのは、
他でもない日本人です。

ひとつの仕事を複数工程に分割し、タイ人やカンボジア人に効率
的に振り分ける仕組みを作ることで、低コストで制作する方法を
編み出したわけです。

   この仕組みは会社に毎月何百万円もの利益をもたらすので、
仕組みを作って維持管理する人は数十万円の給料をもらえる価値
があります。

   我々日本人が考える「普通の生活」は、世界からしてみたら
「あこがれの生活」であり、世界中の人から狙われている特権
階級の生活です。

そのポストを守りながら、他人を幸せにする道はないのか。

私は、あると考えています。

   日本が仕組みを作り海外に発注している仕事が、多くのカン
ボジア人の生活を豊かにしているように、日本人の技術や知恵を
アジアに展開すれば、世界のもっとたくさんの人を幸せにし、
我々の生活も豊かにできるものだと信じています。(森山たつを)


以上。


このような話が、言われてくるようになって久しい。このレポート
を読まされると、やはり、絶句してしまう。

だいぶまえだが、ウィルソフトのノートンのカスタマーサービスの
担当者の発音が気になった時に、その方に聞いたら、中国の「大連」
で、対応していると返事をしたが、中国人の日本語の習得力に、や
はり絶句してしまった。


今回のレポートで、

同じことしかできないなら仕事は安い方に流れる

と言っているが、このことが、このような形で、現実化できると
いうことには、驚きを感じてしまう。

このレポートで

「仕組みを作って回す仕事」ができれば共存共栄

と語っている。

そして、こういうことが、「仕組みを作る」という
ことなのかと、戸惑いを感じてしまう。

著者は、

我々が月に20万円、30万円稼ぐためには、「日本語が使えるタイ
人」の何倍もの利益を生み出す技術が必要になるのです。

こう語っているが、単なる単純作業では、低賃金しかもらえない
時代だと、宣告されているようだ。

そういう意味では、今日の日本の行政や教育機関、親そして、
就職活動する学生も、皆時代認識ができなくなっているのだ
ろう。

それにしても、日本人の誰もが、そのような仕組みを作る
側の人間になりうるのはあり得ないことだし、そういう
意味では、時代の流れとしては、日本人の絶対的な貧困化
は、避けられないのだろう。

それからすると、アメリカのように、仕事がなく、福祉で
食べていくしかない国民が生まれてこざるを得ないかも
しれない。

東南アジアに、アウトソーシングできない産業を日本が
創出できるか、それが可能か。どうだろう。

「人口自然減、最大の21万人…出生数最少の103万人」と
大きなニュースが流れたが、それが、できなければ、人口
減の本質的な解決はできない。

「スペイン 国外脱出者急増」という話が聞かれるが、日本
の若者もその時代に突入するかもしれないが、いったい、
日本の若者はどこにいくのだろう。

はてさて、マルクスが生きていたら、どのような処方箋を
書くのだろう。


人口減21万人超、戦後最大

2013-01-05 21:48:05 | 社会

ヤフーのニュースである。


人口減21万人超、戦後最大=昨年の赤ちゃんは最少―厚労省
時事通信 1月1日(火)5時8分配信


 2012年に生まれた日本人の赤ちゃんは103万3000人と、戦後最も
少なかったことが31日、厚生労働省の人口動態統計(年間推計)で
分かった。

死亡数は124万5000人で、東日本大震災による死者を考慮しなけれ
ば、戦後最多となる。

出生から死亡を差し引いた自然増減数は21万2000人の減少で、人口
減少幅は戦後最大。

  死因は例年と同様に、がん、心臓病、肺炎、脳卒中が上位を占め
ている。

厚労省は「高齢化で死亡数の増加は続く。女性も減っており、出
率が上がらなければ、人口は減っていく」としている。 

以上。


ところで、○○新聞にこのような記事があった。


国基準保育料に9割「不満」本紙調べ 
 

 県内の私立認可保育園を利用する保護者の32%が、国が設定
した保育料では認可園を「利用できない」と考えていることが、
○○新聞のアンケートで明らかになった。

55・7%の保護者は「利用できるが経済的に厳しい」と答えて
おり、9割近くが国基準保育料に不満の声を上げた。

利用者の生活実態に合わないことから、自治体が一部負担し、国
基準より低く設定している実際の保育料についても、半数以上が
経済的負担を訴えた。(屋良朝輝)


以上。


日本の出生率の低下については、大きな関心事になっている
が、「人口減21万人超、戦後最大」というみだしで、ニュースに
なった。

そのニュースの中で、

厚労省は「高齢化で死亡数の増加は続く。女性も減っており、出
率が上がらなければ、人口は減っていく」としている。 

とコメントしているが、

○○新聞の記事を読むと、生みたくても生めない現状は、放置
していて、個人まかせになって
いるのは、なんとも不条理感を
感じられてやまない。

また、大都会の東京では、保育所がないということで、出産後の
母親が、再就職できないという深刻な問題があるようだ。

それにしても、若い人の仕事がないというのも大きな社会問題
になっているようだが、これも不条理極まる話しだ。

どこを見ても、人口減少に歯止めがかかる状況にはない。

突破口は、あるのだろうか。どうなんだろう。

世界のどこにもない新しい産業が生み出せるか。それに
かかっていると思うのだが。

選ばれし人よ、いでよ。なんだが。


マヤ暦「終末の日」

2012-12-23 06:39:57 | 社会

ヤフーのニュースである。


世界は結局滅びなかった=マヤ暦「終末の日」は平穏

【サンパウロ時事】中米で栄えたマヤ文明の暦に基づき、「人類滅亡の日」
などとうわさされた21日、世界各地では目立った災害や事件事故も起きない
まま、無事に22日を迎えた。具体的根拠なくはやし立てられた「世界の終末」
は、どうやら杞憂(きゆう)に終わったようだ。(時事通信)

以上。


  テレビで見ていると、2012年12月21日までしか、暦がないことで、
「人類滅亡の日」という論理になっているのだが、なぜ、そこまで
しか、暦がないのかという理由は、本当のところ、誰もわからない
のではないのか。たまたま、作業の途中で、「2012年12月21日」
までしか、表記してなかったのかもしれない。もしかして、マヤ
文明の寿命を、当時の人たちが、その程度と考えたかもしれない。


現実問題、後世の者たちが、解釈した「人類滅亡の日」を彼らが
考えていたということなら、それ以前に、マヤ文明そのものが
消滅したことは、彼らにとって、問題ではなかったのだろうか。

それに、マヤ文明が消滅したあとの暦を作る意味が、彼らにあった
のだろうか。

いや、「人類滅亡の日」説を真に受けるなら、彼らの文明の滅亡
を阻止できず、予測もできなかったとことは、なんなんだろう。

いずれにせよ。マヤ文明の住人は、彼ら住んでいる地域以外に、
人間がいたことは知らなかったはずだ。つまり、マヤ文明が
世界そのものだったはずだ。

そのような世界観にあった概念を、後世の人間が、真に受けて
いるのも、なにか変な気もするのだが。


それしても、中国でも、大騒ぎのようだ。

ところで、次のようなこともあるらしい。

「全能神」教はさらに、「今の中国は没落した帝王の大家族で、大きな
赤い龍(大紅龍)に支配されている」という。大きな赤い龍とはむろん、
中国共産党を指す。「神の指揮のもと、大きな赤い龍と決戦せよ。

これを滅ぼし、全能神が統治する国家を建設するのだ」と信者を扇動する
など、政治的な色彩を帯びている。

以上。

宗教活動に名を借りたとはいえ、中国共産党の打倒が叫ばれたのは、何を
意味するのだろう。ここら辺が、興味深いことなのだが。


大都市 医療クライシス 

2012-12-22 21:48:40 | 社会

大都市 医療クライシスという特集があった。
 
2012年 12月20日(木)  大都市 医療クライシス 
①高齢者の急増で病院は・・・

今年、団塊世代が65歳となり高齢者の仲間入りをしました。

地方で一足先に進んでいた“高齢化の波”がついに都市に到達、
今後、世界に例を見ないスピードで高齢化が進んでいくことになり
ます。

爆発的な高齢化は“医療”にどんな影響を与えるのでしょうか。

最新の研究によれば首都圏各地の病院に高齢患者が殺到し
患者を受け入れ切れない恐れが浮かび上がってきました。

すでに高齢化の深刻な影響が出始めている医療現場の取材を
通して、都市部に広がろうとしている新たな医療危機の実態と
求められる対策を伝えます。
(2日間のシリーズ)

2012年 12月21日(金)  大都市 医療クライシス
② “独り暮らし”の高齢者
千葉市の中核病院では、独り暮らしの入院患者が増加。家族が
いないため、看護師が身の回りの世話をし、病院で亡くなった
場合は葬儀の手配まで行っています。

最大の問題は、治療を終えた患者を退院させる難しさです。家族
の「見守り」がない独り暮らしの高齢者の場合、訪問診療をして
くれる「在宅医」の確保が難しく、患者を簡単には自宅に帰せな
いのです。

独り暮らしの高齢者の増加に揺れる医療現場を取材、求められる
対策をお伝えします。

以上。

病院で寝たきりの父親がいて、老いた母親と同居する独身男性の
わたしとしては、このようなニュースが流れるといたたまれなくなって、
テレビのチャンネルを切り換える。

そのような情報を流す側は、仕事であるのだし、それに、働き盛りと
あっては、その情報に接する高齢者として、いかに辛いがものがある
かについては、知りようもないことだろう。

そのような危機が叫ばれるなか、

政府は、国の経済の活性化のために、高齢者の資産を吐き出させ
ようなんて、マスコミでぶち上げている。

経済界は、高齢者の懐を内需の拡大のだと言って、あてにしている
ようだ。

なんとか高齢者を持ち上げようと必死だ。

それにしても、そのような画策が、当の高齢者に、容易に耳に入るとは、
なんという時代なのだろう。

いや、今の時代は、誰かが自分から、ニーズを掘り起こすといっては、
必死に、むしりとろうとしている情報に晒されて生きている。

悲しきかな。情報化時代という時代にあって、誰もがそのようなことに
違和感もなく、日常が過ぎていく。

それはさておき、この世紀末的な時代状況については、誰もが対処療法
に必死だ。

しかし、この現実は、一つの帰結した状況だということを、誰もが、忘れて
いるのではなかろうか。

それは、日本の戦後民主主義社会の帰結点だということについてである。
わたしたちが、敗戦によって、ファシズムから開放され、自由・平等・民主
主義、個の尊重という美酒に酔いしれて過ごした日々の到達点だというこ
とを。

わたしたちが、可能な限りの自己肥大を追求した結果でもある。

毒饅頭という言葉を、最近見かけたが、戦後の歴史は、毒饅頭を食らい
続けてきたということかもしれない。



全米初、ワシントン州で嗜好用大麻が合法に

2012-12-09 23:05:31 | 社会

ヤフーのニュースである

全米初、ワシントン州で嗜好用大麻が合法に
【AFP=時事】米ワシントン(Washington)州で6日、
米国で初めて嗜好(しこう)用マリフアナ(乾燥大麻)
の私的使用が合法化された。愛好家らは州内各地で
パーティーを開いて祝った。(AFP=時事)
[記事全文]

以上。

「大麻には多幸感をもたらす、鎮痛作用、食欲増進などの
薬理作用がある」という話だそうだ。

このニュースを読んで、若い頃、マルクス主義にかぶれた
時に、「宗教は阿片である」という言葉があったことを思い
だした。

そこで、ネットで確認してみた。

すると、次のような説明が出てきた。

マルクスは、25歳の時の論文「ヘーゲル法哲学批判・序説」
のなかで、「宗教上の不幸は、一つには現実の不幸の表現で
あり、一つには現実の不幸にたいする抗議である。
宗教は、なやめるもののため息であり、心なき世界の心情で
あるとともに精神なき状態の精神である。それは民衆のアヘ
ンである」と書いたことがあります。

とあった。

「ヘーゲル法哲学批判・序説」は、読んだような気もする
が、この文章については、残念ながら記憶がない。

それはさておき、この文章の阿片を大麻に置き換えても、
文章が成り立つような感じがして、複雑な気分だ。

というのも、わたしのような定年組の人生にあって、所在
なく暮らす生活に流れていきかねない状況にあるものとし
て、容易に多幸感をもたらしてくれるのは、願ったりかな
ったりという気持ちがしないこともないのではないからだ。

それにしても、エスカレートしていく格差社会において、
1%に所属しようもない99%の絶望的な人生を強いられて
いく人々において、「大麻は救いかも知れない!?」もち
ろん、これは、アイロニーである。

絶望的な日常にあって、多幸感を求めて、食べすぎては
メタボだ。タバコは、ガンだ。酒は、アル中になってし
まう。

はてさて、大麻はどうなんだろう。

1%の人間にとって、99%の反乱にあうより、大麻で、多幸
感に安直に浸ってくれた方が、願ったり、叶ったりだ。

ただ、それは、民力の低下になる。

富国強民でなくては、国は衰退しかねない。

はてさて、どうしたもんだろう。