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リタイアーのよもやま話

「まあまあ好きな人」は必要か。成功者が付き合う人

2012-01-10 23:48:53 | 人生

ネットにあった話しである。


「まあまあ好きな人」は必要か。成功者が付き合う人
WEB本の雑誌 2011年12月25日(日)16時51分配信


 
『「やめること」からはじめなさい (星海社新書)』千田琢哉 講談社
 861円(税込)

 「モバゲー」を展開するDeNAが、新卒に「年収1000万円」という
驚くべき金額を発表したところ、すかさずライバルのグリーが「最大
1500万円」を募集要項に記載するなど、派手な新卒採用合戦が
話題となりました。

 飛びぬけて優秀な人材であれば、新卒であっても年収1000万円を
手にすることができる時代ですが、成功者たちの多くは、過酷な下積
みや地道な努力を経て、高額収入や幅広い人脈を手に入れています。

そんな成功者たちの共通ルールについて分析したのが、書籍『「やめ
ること」からはじめなさい』の著者・千田琢哉氏です。


 「まあまあ好きな人とは付き合うのをやめる。」

 千田氏によると、成功者の多くは、「大好きな人」と「大好きなこと」
だけをしながら、心から人生を謳歌しているようです。

彼らは、中途半端なものには興味を示さず、限られた好きな人や仕事
に対して全力を尽くすのです。

そういった姿勢で生活をしているので、「ありがたい」「申し訳ない」と
いった感謝の念が、その言動から周囲に伝わるのでしょう。

結果的に成功のサイクルができあがるのです。

 逆に、成功者以外の人たちは、それほど好きでもない人たちと、好
きでもないことばかりを行なっている、と千田氏は指摘します。

そのような関係だと、人との出会いを大切にしにくく、仕事もいいかげ
んになりがちです。

 「『こんなに嫌な人たちと嫌なことを我慢してやっているのだから』
といって、周囲にも我慢を強要してしまう。人とお金が離れていくのも
こうした理由からだ」(千田氏)

 やや厳しい言葉ではありますが、本質をついていると感じる人は
少なくないでしょう。

 多くの人と交流する機会に恵まれるこの年末年始、「寂しさを紛らわ
すためだけの間柄」になりがちな、「まあまあ好きな人」たちとの関係
を、あなたはどう考えますか?

以上。


若干関連しそうな内容だが、ヤフーに次ぎのような特集もあった。


読者の「やめてよかったこと」リアル証言集


無駄に誘われていたお酒
以前は誘われるままに飲みにいっていたけれど、1年前から「アレ
ルギーが出る」と言って、無駄な飲みには行かないようにした。
もともとお酒自体、あまり好きではないし、飲んで食べて太るので、
お金も体力も無駄だと感じて。
おかげで5キロやせて、倹約もできた。今では自分の本当に行きたい
お酒の席だけに参加するようになった。 (28歳・メーカー・事務)

 

楽しくない人との付き合い
2年ほど前まで、楽しくない人たちと無理に付き合っていた。その会
の途中にトイレへ行ったら、鏡に不細工な顔をしている自分が映って
いてはっとした。「ずっとこんなことを続けていると、こんな顔に
なっちゃうんだ…」と思い、付き合いをやめた。詰まりすぎたスケ
ジュールが空いて、体力的に楽になり、お金もかからなくなった。 
(29歳・メーカー・教育)


自分の価値観を他人にも期待すること
25歳のとき、海外で40カ国以上の異なる人種と生活したことをきっ
かけに、自分と同じ価値観を他人にも期待することをやめました。
いろんな常識や価値観を持つ人を受け入れられるようになり、多くの
ことを学ぶことができた。 (36歳・メーカー・ユーザーサポート)

ネットで人と出会うこと
ネットでつながった見ず知らずの人から無責任なことを言われ、いち
いちそれに落ち込んでいた25歳のとき、思いきって部屋のパソコンの
電源を3カ月間つけずにネットとのかかわりを絶った。
その後は、自分の考えを信じられるようになり、ネットとはうまく
付き合えるように。ひどかったうつ病も驚くほどよくなった。
 (26歳・求職中)

自分を良く見せようとすること
23歳のとき、落ち込んで、どうでもよくなったときにふっと力が抜
けて、自分を良く見せようとすることをやめることができました。
周りから、雰囲気が柔らかくなったといわれるようになりました。

プライベートの過剰なメール
28歳のとき、プライベートでは会いたい人とだけ会おうと心に決めて、
毎日のメールの本数を減らした。
メールに取られていた時間が、ひとりでのんびり過ごしたり、会いたい
人と会ってゆっくり話したりする時間に変わり、落ち着いた穏やかな
気持ちで過ごせるようになった。
交際費用もぐっと減り、生活にゆとりができた。 
(38歳・医薬品・営業)

価値観の合わなくなった友人との関係
最近、「自分とは価値観が合わない」と感じるようになった友人と、
連絡を一切絶って、関係を解消した。
彼女の病的で被害妄想たっぷりの言動から解放された。 
(29歳・メーカー・事務)

以上。

わたしは、かなり自閉的な性格なのだろう。でなければ、
勝手な名称だが、「仮面ひきこもり症候群」かとも。

現役時代は、プライペートに人と会う習慣はなかった。
仕事の延長線上にある集まりでなければ、勤務時間外にほとんど
人と会った記憶がない。

今では、死語となっているはずの「根暗」という性格だろう。


『「やめること」からはじめなさい (星海社新書)』千田琢哉 講談社
 861円(税込) の千田氏のような人がいると、わたしが成功者を
目指す気持ちがあったわけではないので、こう言うとお門違いでは
あるが、ほっとする。

ただ、端に、わたしの場合は、警戒心の強い性格だったのだろう。
気が休まらないのである。

わたしのような行動パターンの同僚は、ほとんど見受けられない
ので、気に病んでいたのだが、集まっては、むやみに盛り上がって、
嬉々としている様は、どうしても馴染めない。

わたしは、不器用な人間だと思う。そのような人間が、人並みで
あろうとするためには、かなり背伸びしなければならなかったと
思う。

引きこもりぎみであったその分、時間も金も精神的なゆとりもある
ので、仕事に専念することができたと思っている。

わたしの引きこもり的性格は、人並みについていくためには、幸い
となったとみている。そういみ意味では、皮肉である。

わたしの食事は、いわゆる、今流行りの「お一人様」である。
ほぼ100%、昼食であり、夕食であれ。

その食事は、本を読みながらの食事である。時に、気の利いた
BGMの流れる場所で、コーヒーで微睡む一時があれば、いう
ことなしである。

乱読であったので、読んだことがどうのこうのということでは
ないので、何のために読んだろう。と言われたりすると、返答
に窮するが。時折、本屋を儲けさせただけの話しでは、なんて、
自嘲したりする。

人間嫌いな自分が、一日の仕事で、疲れ果て、見失った自分を
取り戻し、自分の心の声が聞こえるささやかな時間だったのかも
しれない。

いつも、一人ぼっちの生活の積み重ねで、パソコンもネットも
生活化することになった。

わたしの年代では、そう多くは、いない。

今、わたしが、ブログを書いているのもそのような生活の延長線
上にある。

「人間万事塞翁が馬」と言ったが、これっていったい何なんだろう。

さてさて、こういう気分の日は、なんとなく、この曲が似合う。

 


35歳過ぎると結婚はほぼ不可能

2012-01-08 23:04:27 | 人生

ヤフーにあった記事である。

 

35歳過ぎると結婚はほぼ不可能 できたのは
「男性で3% 女性で2%」


 「35歳過ぎて結婚できた男性はわずか3%」。

2010年の国勢調査でこんな衝撃的な結果が出た。ネット上では
「身を持って感じている俺…」「昔ほど結婚生活にメリットが
なくなっているんだから当然」など、さまざまな意見が飛び
交っているが、なぜこうも「結婚できない(しない)大人」が
増えてしまったのか。

「みんな自分の相場が分かっていない」

   2010年の国勢調査によると、2005年に35~39歳だった男性
の未婚率は30.9%、5年後、40~44歳になったときの未婚率は
27.9%で、未婚男性の9.7%しか結婚に至らなかった。

5年間で「3%」でしかないということになる。

   女性も同様で、05年に35~39歳だった人の5年後の結婚率
は、未婚女性の10.8%、2%しかゴールインできなかった計算
だ。

40歳を超えると、状況はますます悪化する。男性は全体の0.4
%、女性は0.5%で、45歳以上では、男女とも全体の0.1%しか
配偶者を見つけられなかった。

晩婚化というより、35歳を過ぎてからの結婚は、男女ともに
不可能に近いことが分かる。

   結婚コンサルタントの大橋清朗氏は、結婚氷河期に至った
理由について「昔に比べて独りでいることに世間も寛容になっ
たなど、時代の影響も大きい」としたうえで、最近の35歳
以上の未婚男女には大きな特徴があると話す。

「35歳を過ぎて結婚していない方の多くは、20代に恋愛よりも
趣味や仕事に没頭した方です。

いままで交際した経験が少ない分、自分が見えていない方が
非常に多い。

男性なら、若くてかわいい女性を、女性なら、年収が高くて
イケメンなど、自分よりスペックの高い方を求める傾向に
あります。

結局は『自分の相場が分かっていない』のです」

   彼らの多くは自分を過大評価する傾向にあり、なかなか
「妥協」をしない。うまく交際に発展するときは、お互い
釣り合いが取れている場合が多いが、「この人と結婚する
くらいなら1人でいい」と、せっかくのチャンスを放棄する
そうだ。

   すべては、趣味など個での楽しみに時間を費やした経験
不足が招く「勘違い」だが、自分の価値に気付き焦って婚活
をスタートしても、男性の場合、こんどは「年収」がネック
になる。

男性で「収入が平均以下」はかなり厳しい

   結婚相手を見つける場合、お見合いや婚活パーティーが近道
だが、そもそも「知らない人の中から相手を選ぶ」システムな
ので、どうしてもスペック(年収など)が重要視されてしまう。

「35歳以上&平均年収以下」となると、条件的にかなり厳しい。

   反対に、ハートや人間性で勝負しようとした場合は、それ
こそコミュニケーション力がモノを言うので、経験が少ないと、
どうアプローチしていいか分からず結局最初でつまずいてしま
うのだ。

「いつか結婚できるんじゃないかというのはもはや幻想です。

データを見ても分かるように、35歳を過ぎて結婚するのは超
難関大学に入るより狭き門だと早く気付くべき。

夢のない言い方ですが『就活』と一緒なんです」

   大橋氏のご託宣はにべもない。

   ネットでは「そもそも結婚なんてしたくない」という意見
もたくさん出ているが、2010年の「結婚と出産に関する全国
調査」によれば「いずれ結婚するつもり」と答えた人は、男
とも86%を越えている。

「したい」と思っている人は多いのだから、35歳を越えたら、
一刻も早く動き出すことが結婚への近道のようだ。


以上。


興味深い数字がでた。独身のわたしとしては、納得でも
あるが、辛い数字でもある。

「35歳を過ぎて結婚していない方の多くは、20代に恋愛よりも
趣味や仕事に没頭した方です。

いままで交際した経験が少ない分、自分が見えていない方が
非常に多い。~」

ということであるが、

「35歳を過ぎて結婚していない方の多くは、20代に恋愛よりも
趣味や仕事に没頭した方です。」の方は、賛同できるが、

「~いままで交際した経験が少ない分、自分が見えていない
方が非常に多い。~」こちらの方は、ちょっと首を傾げる。

 あくまでも、このコメントは、結婚コンサルタントの大橋
清朗氏の見解である。

なぜ、このことに拘ったかというと、独身者がすべて、結婚
コンサルタントに相談しているわけではないからである。

だから、独身者の事情のすべてを説明できているとは思えない
ということである。

「35歳を過ぎて結婚していない方の多くは、20代に恋愛よりも
趣味や仕事に没頭した方です。

いままで交際した経験が少ない分、自分が見えていない方が
非常に多い。~」

とのことだが。

男女共学の時代に、そのようなことが根拠になるのは、理解しが
たい。趣味や仕事に没頭しすぎて、自分を見つめることが少なく
なるのは理解できるが。

わたしの世代からすると、若い世代においては、男女は仲良し
過ぎたと思っているからである。

ところで、より若い世代になればなるほど、個人の趣向を最優先
する価値観になってきている。その結果、お互いの共通項が
見当たらなくなってくるのではなかろうか。

行き着いたところは、最近テレビでも取り上げられている
「お一人様商売」である。

ただ、こちらの方は、商売をやる方にすれば、デフレの行き着いた
ところに、このような商売を考えだしたのではと思っている。

なにしろ、立ち食い、立ち飲みである。賃貸料が安くあがる。

とはいうものの、それだけ、人間の個人主義がエスカレート
したこともその原因ではなかろうか。

人間が、群れなくなったのである。

結局、種の存続みたいな概念は、薄く、いかに、自己を
肥大させていくかということの方に、ウェートが置かれた
生き方をしているように思える。(もしかして、自己防衛?)

自己肥大した人格どうしにおいて、お互いを受け入れざる
を得ない結婚なんて、厳しいことになるのではなかろうか。

若ければ若いほど、人となりは、いくらでも変わりようが
あるが、生きて入れば、人生経験が豊富になって、個人の
趣向や価値観に確固とたるものができると、生き方に柔軟性
を欠くようになる。仕事や趣味に没頭すればなおのこと。

これら、積み上げたものは、膨大な時間と金を投資してきた
結果であり、これらを否定することは、自分の人格の否定に
もつながることであり、この、現実から飛翔することは、
かなり、困難ことである。

高度情報化時代にあって、そういう意味では、わたしたちは
ビッグバンで、離ればなれになっていく宇宙のように、猛烈
なスピードで個性化すると同時に、お互いの接点を無くし、
やはり、猛烈なスピードで孤独になっていく。


いや、もしかすると、自分を見つめることが「辛い」ために、
趣味や仕事に没頭する人が、いるかもしれない。

もしそのようなことが原因であれば、自分と折り合えない人が、
他人を本質的に受け入れることは不可能だし、ましてや、プライ
ぺートな部分をオーパーラップさせざるを得ない結婚なんて、
躊躇してしまうだろう。

また、現実問題として、「趣味や仕事に没頭した」という生活
習慣が、そのような人達の生活にとって、異性のパートナーの
割り込む比重を軽くさせているのではなかろうか。また、結婚も、
そのような没頭できるほどの「のめり込み」をするものであると
いう、ある意味での勘違い、もしくは、強迫観念があるのでは
なかろうか?

それにしても、毎日の生活、そして、人生において、結婚・所帯を
持つということへの、積極的・肯定的な意識そのものを育むことが
なかった者にとって、結婚は大きな壁になりうると思うのだが。

話しは、かなり飛ぶのだが。

児童虐待やネグレストで、新聞に話題になることが多くなった。

独身でいるわたしは、いつも、思うのだが。

彼氏・彼女もでき、結婚に至り、子どももできた人が、どうして。

ここまで、辿り着けた人が、わたしは羨ましいのだが。

よく、つれ子がそのような凄惨な目にあっているのが、多かっ
たが、実の子どもにも、そのような仕打ちをする事件が多く
なったような気がする。

このような記事を読んで思うに、結局、親になるだけの資質が
涵養されていないように思われてならない。

ということは、結婚そのものは、家庭生活を営む能力がなくて
も、意欲さえあれば、できてしまうものでもあるのだということ
である。

そのことが、幸せになることを約束しなくても。である。

いずにせよ。

この世の中に存在する家庭、ピンからキリまであるはずだ。
家庭を持つことに肯定的な心情を育める人もいれば、否定的
な心情を育まざるを得ない人もあろう。

だから、経済的な理由はなくても、精神的な理由で独身を
通す人もいるはずでは。もしかして、自覚がないかもしれ
ない。いや、そのことを自分でも知りたくないかもしれない。

ということで、結婚可能な人を分母にしたとしても、100%の
人間が結婚するとは限らないはずだ。

それにしても、世代が下るにつれ、契約社員、フリーター、
パート従業員の数が増える一方の時代において、この
統計が、この厳しい現実を表していないのは、見落とし
てはならない。


大橋氏は、

「したい」と思っている人は多いのだから、35歳を越えたら、
一刻も早く動き出すことが結婚への近道のようだ。

と言っているが、

わたしの現役時代の職場は、女性が多い職場だったが、残念
ながら、35歳もこえたら、人間に灰汁が出てくるようになり、
相手に溶け込むのではなく、相手を溶かしてしまう。

大方の人間は、お互いの個性を調整してまで、結婚生活を
営むほどの覚悟は、なかなか念頭におくことはできない
ものだ。

それにしても、35歳にもなったら、その職場集団での
キーマンになっている頃である。

早々と結婚して、子育てに忙しい同僚のフォローする
ような役割を担うようになる。

惚れた晴れたどころではない日々にあるはずだ。

ひとに助言する意味においては、「35歳を越えたら、」では
残念ながら、遅すぎると思う。

大事なことは、結婚を望まれる人柄とは、どういうものかと
いうことに対する真摯な問いかけをしてなくては、始まらない
話しだが。

なんとなく、取り止めもなく、書きつらねてしまった。

35歳過ぎると結婚はほぼ不可能 できたのは
「男性で3% 女性で2%」

このような数値は、早めに知らしむべきである。
高校生では、知っていた方が、よいのでは
ないか。

35歳を越えたら、一刻も早く動き出すことが結婚への近道の
ようだ。

これでは、遅すぎるのである。


55歳からのハローライフ

2012-01-01 23:49:25 | 人生

55歳からのハローライフ

村上 龍

結婚相談所

「最初の見合い「(6)


 その離婚経験者は、相談員さんがびっくりするくらい、
自分の結婚生活や離婚について綿密に分析していて、相手
の希望も非常に具体的だったという。

 身長はできるだけ高く、学歴は旧帝大の国立大、もしくは
早稲田慶応、一部上場企業の管理職で、多趣味で、しかもテ
ニスとかヨットとか登山などアクティブなものが望ましく、
ユーモアを解し、話術に長けていて、子どもはいないほうが
よいが、いる場合は「責任済み」でなければいけない。

 そんな人、いないですからね、相談員さんは両手を口に
当てて笑い、つられて中米志津子も声を出して笑った。

 「いや、もちろん世の中にはそういう男性はきっと大勢い
ますよ。でも、そういった方はいろいろな意味で安定して
いらして、何かの事情で離婚されても、再婚を望めば比較
的楽に実現されるんですよね」

 その女性管理職は、紹介できる相手がいなくて、たまた
ま近い条件の人がいても頭ごなしに拒んで、しばらくして
人が変わったようになり、相談所の外でいろいろな男と付
き合うようになって、やがて二十歳年下の詐欺師のような
ワルと出会い、ほとんどの財産を失う羽目になったのだそ
うだ。

 「所詮、結婚相手と言っても、男と女ですからね。頭で考
え決めたことすべてに、心とからだが従うということはない
んですね。別れた夫とはタイプが違う男性、という条件その
ものは悪くないんですよ。

 ただし、それよりも大切なのは、自分がこの先どんな人
生を生きようと思っているのか、ということなんです」


以上。

小説とはいえ、離婚した女性管理職が、再婚相手を求めて
考えている男性への要求のレベルの桁外れに高いこと。

びっくりである。

実際に、このような女性がいるものだろうか。

こんな男性がいるのなら、わざわざ、この小説で登場する
ような離婚した女性管理職と再婚するものか。

いくらでも、再婚を希望する女性がいるはずだし、とくに、
相談しなくても、周囲の方で放って置かないはずだ。

このような人が結婚相談所なんて、くるはずがないと思う
のだが。。

小説の話しに、とやかくいうのも可笑しいが。

現実にそのような女性がいるとすれば、そのようなことが
理解できない女性だから、離婚もしたはずだ。

なんて、いらんことを考えてしまう。

それはそれとして、この小説に関心を持ったのは、次ぎの
文章が気になったからである。

それよりも大切なのは、自分がこの先どんな人
生を生きようと思っているのか、ということなんです

これである。

実は、この文章が気になったのは、理由がある。

先日、本屋でブラブラしていたら、「婚活」をテーマとした
新書があったので、ちょっと立ち読みをしていたら、その
内容の凄さにびっくりしてしまったからである。

「婚活」という言葉を聞くようになって、久しいが、わたし
たちの若い時代は、「婚活」という言葉はなかったし、今の
時代でいう「婚活」というような気張ったことで、結婚した
人は、いなかったのではと思う。

できる人は、自然と結婚したのであり、できない人は、
それはそれで諦めたと思う。

この本を読むと、まるで、買い物をするかのような調子で
結婚をしようとする様が紹介されており、たじろいでしま
う。

ちょっと、何度かつきあって、お互いしゃべるだけしゃ
べって、なんとなく気が合いそうになると、今すぐにでも、
結婚して、子どもを生もうなんて、セックスをけしかける
という話しである。

まるで、盛りのついた発情期の猫と変わらない。

これが、若い女性の話しだそうで、このようなことの
繰り返し繰り返しで、なんとか結婚しようとなんて、
日夜、もくろんでいるとなると、魑魅魍魎の世界で、
恐ろしくなる。

そういえば、最近読んだゲイの本でも、やはり、結婚、
男、男、日夜、盛りのついた猫のような生活が日常である
世界がテーマになっていたが、いろんな人がいるものだ。

この「婚活」をテーマとした本を立ち読みして、違和感を
覚えたのは、結婚さえすれば、人生すべて、これで、万事
めでたしめでたしの発想に、違和感を覚えたのである。

まるで、かつてあった。一流大学にさえ、入学できれば、
後は、人生万事うまくいくという発想と変わらないからで
ある。

結婚さえできれば、人生すべて、それで、うまくいくと
いう単純で短絡的な考え方で、はたして、その後の長い
人生、うまくいくものだろうか。

三浦友和の「相性」という本をちょっと、立ち読みして
みたが、二人の人柄と、その相性があってこそ、ベスト
カップルと称されるのだなと、感じ入ってしまった。

先般、ちょっと立ち読みした「婚活」の新書に出てきた
婚活女性の生態の浅ましさ、おぞましさは、身震いする
思いだ。

「~それよりも大切なのは、自分がこの先どんな人生を
生きようと思っているのか、ということなんです」

村上氏は、このように書いているのだが、身の回りで、
離婚をした夫婦を観察すると、なかなか容易ではない
ようだ。

それはそうと、必ずしも結婚だけの話しではなく、いわ
ゆる就職の問題でも、意外と漠然としているのが、大方では
ないかと思ったりして、考えこんだりしてしまった。


「~それよりも大切なのは、自分がこの先どんな人生を
生きようと思っているのか、ということなんです」

肝要な話しではと思って、大変印象に残ってしまった。


執着が足りない女

2011-12-25 10:42:04 | 人生

ゲイの人の本にあった話しである。

 

執着が足りない女


結婚・結婚・結婚!

いつかはしなきゃいけないし、いつかはしたい。
でも、いつかできればいいかな?

別に急いで婚活しなくたっていまはいまで楽し
いし、いつかはあたしもできるだろう。

貴女、結婚をその程度に思っていませんか?
そんな貴女は結婚に対して執着が足りない女
です。

結婚に対して執着が足りない女は、自分では
「結婚について一応考えているつもり」なので、
周囲と比べても結婚に対して執着がなさすぎる
自分に気づいていない傾向があります。

例えば、あたしの友達、負け犬の教祖、T子さん
も例外ではありません。

ある日のこと、こんなメールをしてきたT子さん。

件名【あたしんとこの部署】

どいつもこいつも仕事ができなくて
腹立たしいわ?

この程度の仕事しかできなくてよく
会社から給料もらってるわけ?

あたしだったら3時間もあればできる
仕事を、

1日かけてやる女子社員とか、ふざけ
ないで?

そのメール負け犬発言!!と思ったのであたし
言ってやったわよ。

 

件名【Re:あたしんとこの部署】
お願い!そんなに仕事、バリバリしないで?
おんたが言っているそれってお局の小言よ?


そしたらT子、

件名【ハッ! しまったわ!】
あたしとしたことがうっかりバリバリ仕事するとこ
だったわ?

危ない、危ない!

ゴミ箱にビニールかけたリ給湯室で洗い物とか
せこせこして、いいお嫁さんポイントを稼ぐの
よね?


ほんと笑える女だわ? だいたい、T子ってば普段
から、

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
(大和書房 A・インスティチュート=著/金森重樹・
富永星=共訳)→リーダーシップやコミュニケーション論
を説く自己啓発本

『プロフェッショナルマネージャー 58四半期連続増益
の男』(プレジデント社 H・ジェニーン&A・モスコー
=共著/田中融二=訳)→ユニクロの社長の解説&帯
コメントがついた本

『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社 
佐藤優=著)→鈴木宗男についていた元外交官の人の本

みたいな、隙がない本どころが可愛げすらない本ばかり
読んでて「『国家の罠』はマジで感動する!」なんて
豪語してるような女だから男ウケしないのは当たり前
なのよ。
 だからあたし、教えてやったの。

件名【結婚事情】
あたしの知り合いが海外の航空会社に勤めてるんだけと、
フライトアテンダントの面接に来る女の約80%が志望
理由の本音として

〝いい条件の男と結婚できるから〟を挙げてるらしいわ
よ?
これよこれ! 結婚のコトしか考えてない女!
〝やりがいのある仕事〟とかじゃなくて
〝結婚するための仕事〟!

そしたらT子も
件名【Re:結婚事情】
はっ! なるほど! どーりであたしまわりから

結婚する気がない。と言われるわけね。
別に普通に願望はあるんだけど
他の女より執着が足りないだけなんでしょ?
結婚できる女は結婚するためになんでもするんだから。
それこそ「服装」「発言」「ラフイフスタイル」
ましてや職業まで全て結婚のためなのね?
あたし、ようやく世の中の仕組みがわかった気がするわ?
男顔負けで人の三倍仕事ができる女よリ
人の三倍結婚に執着しろってことね?

とか言い出して? あたしも、

件名【Re:Re:結婚事情』
つまりこういうことなのよ!

仕事がデキない女。
  ↓
職場でお荷物。
  ↓
お局様に早く嫁にでも行けばいいのにと思われる。
  ↓
でも男性社員の間では
コイツって俺がいないと何もできない女ポジション確立。
    ↓
それってお嫁さんにしたいオーラが出てるってこと?
    ↓
気がつけば仕事以外の雑用で家庭的なお嫁さんポイント
ゲット
    ↓
結婚したい女に急浮上。
    ↓
隙があって誘いやすく守ってあげたいモテ子に昇格。
  ↓
執念で男ゲット。
  ↓
見事に寿退社をやってのける。
  ↓
仕事がデキないフリして大成功!


あんたさ、仕事がデキないくせに給料もらってる
とか思うから職場の女にイライラするわけで、
本当はデキるんだけど結婚のためにあえて仕事が
デギないフリをしてると思えば気が休まらない?

ってメールしたの。すると……。

件名【アホか!』
仕事がデキないだけじゃなくて
そんなんで寿退社までされたら腹立たしさ3倍増よ!
いまからエクセルシオールでカプチーノにエスブレッソ
のエクストラショット追加して飲むわ?

ビターな女よ? あたし!

ああ! イケメンの男に
仕事頑張って偉いね、って、
頭をいーこいーこして褒められたい!

たぶん、職場にいる結婚目当ての仕事がデ牛ない女と
あたしみたいにバリバリに仕事しかデキない女を
足して2で割ってみればちょうどいいのよね?
そのくらいの結婚観がせめて必要なのよ!


ですって! だからあたし言ってやったわ?


件名【あんたって……』
薬箱の中の正露丸みたいに主張が強すぎるから足して
割ってもあんたが勝ちそうよ。

ってね。まあ、なんにせよ、「結婚」に対する執着心に、
いまよりももう一歩だけ本気で踏み込んでみてはいかが
かしら?

 仕事のことを常に意識していないと仕事ができないの
と同じで、結婚のことも常に意識していなければできない
かもしれませんよ?


以上。


非常にミーハーな話しだが、自分の住んでいる世界とは
まったくの別世界で、興味深い。

昔、同僚にそういうような「クレーマーでけたたましい女性」
がいたような気がする。

この本の別の箇所に「存在しているだけで男性をたてらな
い女性」という文字があったが、実にそのような様相も
持ち合わせていた。

履歴書に、採用された当時の彼女の若い頃の写真が貼って
あったが、その写真は、絶世の美女であったのには、ショック
だった。

現在の容姿からすると、信じられないくらいの美貌、この
写真からすると、なぜ、独身でいるのか信じられない。

同僚の女性の若い頃の写真を見て、こんなに衝撃を受けた
ことはなかった。

 

 

結婚・結婚・結婚!

いつかはしなきゃいけないし、いつかはしたい。
でも、いつかできればいいかな?

別に急いで婚活しなくたっていまはいまで楽し
いし、いつかはあたしもできるだろう。

貴女、結婚をその程度に思っていませんか?
そんな貴女は結婚に対して執着が足りない女
です。

結婚に対して執着が足りない女は、自分では
「結婚について一応考えているつもり」なので、
周囲と比べても結婚に対して執着がなさすぎる
自分に気づいていない傾向があります。

~~~~~~

仕事のことを常に意識していないと仕事ができ
ないのと同じで、結婚のことも常に意識して
いなければできないかもしれませんよ!

 


この文章を読んで、必ずしも結婚だけの話しでは
なく、人生一般論として、あり得ると考えられる
のではと、思って勉強になる。

芥川龍之介は、「運命は性格のなかにある」と
言ったが、実は、「結婚も性格にある」という
気もしている。

人のことを言える立場ではないが、わたしの同僚の
女性で、独身である人についても、その人の性格に
独身である理由があったと、傍目八目で思ってきた。

一言で言うと、性格的にトラブルメーカーなので
ある。本人は正義感たっぷりのつもりが、何かと
角を立てる性格で、居心地が悪い。

このような女房では性格的に、親戚付き合いや地域
との付き合いで、不安でならない。そのような性格
では、どんなに美貌でもとびつきようがない。

本人、何かと、手作りの差し入れをしたりしてくる。
悪女ではないが、手前勝手の「深情け」には、何かと
本人さえも気づかぬ情の押し売りで、怖いものがある。

芥川龍之介は、「運命は性格のなかにある」と言った
が、「結婚も性格にある」というのが自論である。

 

 

男顔負けで人の三倍仕事ができる女よリ
人の三倍結婚に執着しろってことね?

ということで、

仕事のできない女性は、自分の出世には見切りをつけて、
可愛げで、男性に自分の綺麗売りに邁進して、結婚を
成就。


仕事はできるが野心のない女性は、自分の才能も出世にも
拘らず、可愛げで、男性に自分の綺麗売りに邁進して、
結婚を成就。

ということで、愛でたし愛でたしといいたいところだが、
旦那がこけたら、女房の人生もこけるリスクが潜んで
いる。

そこが、やっかいなところだ。こんな時世、長い人生
不安が残るが。どうだろう。

そういう意味では、山口百恵は、男性にとって、最高の
女性の一人だったかも知れない。

若くして、スターとして成功し、未だに人気が衰えない。
ちと、卑小なる話しかも知れないが、膨大な印税収入が
あるだろう。

定年もすると、収入の問題、深刻な話しだから、勘弁して
ほしい。

何しろ、若い頃、羽振りが良くても、老後が悲惨では
寂しい。

マスコミで、表舞台への再登場を呼びかけるが、早々と
結婚生活に入り、主婦業の人生で満足して、ひっそり
と生活をしている。

一度、スポットライトをあびたら、その快感を忘れがたく
あるのが、人情だが。彼女は、希有な存在である。

そこで、You Tube で、二人の若い頃の映像があったので
見たのだが、百恵が友和を愛おしく見つめる視線には、
見つめてくれるのが、大スターの百恵だけに、友和も
幸運な男だと羨ましくしてしようがない。

そうはいうものの、彼ら夫婦円満の理由は、「相性」と
一言で言い切ったのは、やはり、

芥川龍之介は「運命は性格のなかにある」と言ったが、
「結婚も性格にある」ということだろうということで、
彼らの幸運を祝福するしかないかもしれない。

できれば、ほんの少しでも、あやかりたいものだが。


還暦祝いを復活させよう

2011-10-22 23:09:59 | 人生

みっともない老い方

川北義則著

PHP選書

に面白い話しがあった。若干抜粋して、紹介したい。


「還暦祝いを復活させよう」

 


満60歳は還暦である。長寿の祝いの最初に来るものだ。

この習慣はすっかり廃れてしまった。

還暦そのものには、相応の意味があるのだから、新しい
コンセプトで復活させたほうがいいのではないか。

還暦は本卦還りとも言って、「生まれ変わる」ことを意味
している。

第二の人生を始めるにあたって、ぴったりの言葉ではない
か。

 還暦にたどり着いたということは、いわば長寿のパス
ポートを手に入れたのと同じ。

なぜなら、この先、古希(七十歳)、喜寿(七十七歳)、
傘寿(八十歳)、米寿(八十八歳)、卒寿(九十歳)、
白寿(九十九歳)と長寿祝いが目白押しだからだ。

 もしも、白寿までいけるなら、ざっと40年の年月が
ある。

こう言うと、「とても、とても」とか「貯金がそこまで
もちませんよ」などと夢のないことを言う人がいる。

こういう態度は、第二の人生を始めるのにふさわしくない。

 第一の人生を始めるとき、あなたはどんな始め方をした
だろうか。

かりに社会人になったときを第一の人生の始まりと考えた
ら、先のことはまったく五里霧中、あったのは夢や願望だけ
ではなかったか。

 そう、人生とは、何の保証もないところから始まるもの
なのだ。

それから40年、一生懸命働いて、しかるべき地位を得て、
家族をつくり、マイホームももった。

その間、子育てもして、子どもを世に送り出した。ふつうの
人の第一の人生とはこういうものだ。

 昔だったら、そこで人生はほぼ終わる。「楽隠居」とか
「余生」という言葉はあったが、もう一度人生をやり直す
という発想は誰ももたなかった。

もてなかったのである。

だが、いまはそれがもてる時代になったのだ。まさに60
歳から生き直しの人生ができるのである。

 この恩恵を生かさない手はないではないか。

しかも、第一の人生を始めるときは、勝手がわからないうえ、
親とか貧富の差とか教育など、生育環境にいろいろな制約が
あった。

だが、第二の人生では、会社人間から離れるものの、どう
生きるかの勝手がわかっているうえに、もう生育環境に左右
されることはない。

自分自身の意思によって、まっさらな人生を始められるの
だ。

 これだけ恵まれた境遇を手に入れているのに、日本人の
多くは、「不安だ、不安だ」「どうしよう、どうしよう」と
つまらぬ心配ばかりしている。

よい条件を与えられた取引が目の前にあるのに、マイナス
のことばかり頭に浮かべている。

こんなことになるのも、自分の頭で考えようとしないから
だ。

自分の頭で考えて行動すれば、たとえ目の前の条件が不利
でも、「なんとかなるさ」「がんばって克服する」という
気になる。

 人間は目の前に困難があっても、一方に希望があれば、
希望に賭けることのできる動物だ。

人類はそうやって今日まで生きてきた。私たちも第一の
人生ではそうしてきたはず。

第二の人生の出発にあたって、そのことを思い出そう。

以上。


それから、もう一つ面白い話し。

 

「あきらめない」


 片腕でゴルフができると思われるか。大方の人は
「無理」と思うだろう。

私もそうだった。だが、世の中は広い。左腕がないのに
シングルプレーヤーになった人がいる。

こういう話をすると、「例外だろう。自分とは無縁だ」と
大多数は考える。 
   
 ところが、「そんな人がいるなら自分も??」と
考える人もいる。

雑誌「経済界」の主幹、佐藤正恵氏がそうだ。氏は左腕を
失ったシングルプレーヤーに教えを請うて、左半身マヒ
ながら、見事にゴルフに復帰した。

 

 考え方というのは、いつも二つある。どちらをとるのも
当人しだい。

だったら、自分の願望に合ったほうを選ぶようにしたい。
人生後半戦は、それくらいの知恵は発揮すべきだ。

 


 年をとってくると、だんだんあきらめが早くなる。経験を
積んで、先の見通しをつけてしまうからだ。

これにはよいときと悪いときがある。あきらめて正解のことも
あれば、あきらめなくて正解のこともある。


 先の佐藤氏の場合は、ゴルフをあきらめないことが正解だっ
た。

あきらめるか、あきらめないかの選択の基準は何か。

あきらめても何かを得られるなら、あきらめればいい。

何も得られないようなら、あきらめないほうがいい。

ゴルフをあきらめても、とくに得られるものはなかった佐藤氏
は、どうしてもゴルフをやりたかったのだろう。

そういうときは、無理と思っても簡単にあきらめないほうが
いい。

「おれの人生、こんなものだな」第一の人生をこなした時点で、
自分の来し方を振り返ってこんな感想を抱く人も少なくない。

満足度は人によってさまざまだが、不本意な人生を送ったと感じて
いる人のほうが、こういう感想を抱きやすいのではないだろうか。

 一種のあきらめの境地である。それが悟りのような高い境地に
達するのなら、一つの生き方だろう。

だが、もし敗北感があるなら、あきらめるのはまだ早い。敗北感と
いうのは、一種のエネルギーに転化できるからだ。

 
以上。

 

いろいろと説得力のある文章に出合った。


その1


 第一の人生を始めるとき、あなたはどんな始め方をした
だろうか。

かりに社会人になったときを第一の人生の始まりと考えた
ら、先のことはまったく五里霧中、あったのは夢や願望だけ
ではなかったか。

 そう、人生とは、何の保証もないところから始まるもの
なのだ。

 

【感想】

「人生とは、何の保証もないところから始まるものなのだ。」
と川北氏は、語ったが、「うっ」と、声が出そうになった。

言われてみれば、そうなんだ。

何の保証もなしに、人生は始まっていたんだよ。

本当のところは。

誰も彼も、夢中で、必死になっていたので、まったく気がつか
なかった。

夢や希望、何の根拠もないのに、人それぞれ、必死にそれなりに
なんとなく、であったはずだ。

人生一幕、終わってみて、気づくとはね。

でも、人は皆、計画的に、計画的にと、自分をがんじがらめに
して必死だったんだけど。

 


その2

しかも、第一の人生を始めるときは、勝手がわからないうえ、
親とか貧富の差とか教育など、生育環境にいろいろな制約が
あった。

だが、第二の人生では、会社人間から離れるものの、どう
生きるかの勝手がわかっているうえに、もう生育環境に左右
されることはない。

自分自身の意思によって、まっさらな人生を始められるの
だ。

 これだけ恵まれた境遇を手に入れているのに、日本人の
多くは、「不安だ、不安だ」「どうしよう、どうしよう」と
つまらぬ心配ばかりしている。

よい条件を与えられた取引が目の前にあるのに、マイナス
のことばかり頭に浮かべている。

こんなことになるのも、自分の頭で考えようとしないから
だ。


以上。


【感想】

第一の人生を始めるときは、勝手がわからないうえ、親とか
貧富の差とか教育など、生育環境にいろいろな制約があった。

だが、第二の人生では、会社人間から離れるものの、どう
生きるかの勝手がわかっているうえに、もう生育環境に左右
されることはない。

自分自身の意思によって、まっさらな人生を始められるの
だ。

いや、まったく、著者の語るとおりである。


森村誠一氏も語った。

定年後、第二の人生のスタートラインに立って、「これから
自由にしなさい」といわれたとき、そこには、「何をしても
いい自由」と、「何もしなくてもいい自由」がある。

「何をしてもいい自由」とは、自分の夢を実現したり、新しい
ことに挑戦することである。

でした。

 

その3

 考え方というのは、いつも二つある。どちらをとるのも
当人しだい。

だったら、自分の願望に合ったほうを選ぶようにしたい。


【感想】

なかなか、自分の願望を選択できない。勇気と自信がない
から。いや、えてして、自分の願望を優先することが
あまりにも少ないのだ。

だから、自分の願望なんて、何だったか、自分では分からなく
なってしまう。


その4

あきらめるか、あきらめないかの選択の基準は何か。

あきらめても何かを得られるなら、あきらめればいい。

何も得られないようなら、あきらめないほうがいい。

ゴルフをあきらめても、とくに得られるものはなかった
佐藤氏は、どうしてもゴルフをやりたかったのだろう。

そういうときは、無理と思っても簡単にあきらめないほうが
いい。


以上。

【感想】

この選択基準には、目の覚める思いがした。
もっと早く、知る機会があればと思った。


あきらめても何かを得られるなら、あきらめればいい。

何も得られないようなら、あきらめないほうがいい。


う~ん、何もとすごい基準。分かりやすい。

 

その5

おれの人生、こんなものだな」第一の人生をこなした時点で、
自分の来し方を振り返ってこんな感想を抱く人も少なくない。

満足度は人によってさまざまだが、不本意な人生を送ったと感じて
いる人のほうが、こういう感想を抱きやすいのではないだろうか。

 一種のあきらめの境地である。それが悟りのような高い境地に
達するのなら、一つの生き方だろう。

だが、もし敗北感があるなら、あきらめるのはまだ早い。敗北感と
いうのは、一種のエネルギーに転化できるからだ。


以上。


【感想】

このようなことを言われると、救いがありますね。

年五十にして四十九の非を知る。

という言葉があった。年とるにつれ、己が人生、
我等が時代について、大きな疑問がわくように
なった。

最近は、第二の人生を始めて、第一の人生の非を知る。
である。

内なる葛藤に、翻弄されているうちに、人生が終わった
ような気がする。

いやな過去は、第二の人生を始めるにあっては、
無かったことにした方が良いなんて、いった人が
いたが。


川北氏は、

もし敗北感があるなら、あきらめるのはまだ早い。敗北感と
いうのは、一種のエネルギーに転化できるからだ。

と、語ったが。

さて、何ができるのだろう?

この一言、救われるものがあるのだが。