逝ってひと月が過ぎ、庭のあちこちに黄色や紫の花が咲き始めた。
昨年のいつ頃だったか・・・・・
ペタンと伸ばした両足の間にプタンターを置いて、握ることが難しくなった手指に
移植コテを挿し込むようにして土を掻き分けていた。
どうにかクボミ(穴)をいくつか作って、球根を埋めていたが、深くは掘れないので
球根の半分が顔を覗かせていたり、横ちょを向いたりしていたが、そのままにして
春の来るまで庭の隅に置くことにした。
今そのプランターの中で蕾が膨らみ始めたもの、花を咲かせているもの
見せてやりたいなぁ・・・・・・と、あの日の陽だまりに思いをめぐらす。
「花壇にはこれ植えて・・・」と網に入った球根を渡され、無造作に掘った穴に
ポイぽいっと落として土を被せておいたのが、今、芽を出してきた。
どんな色のどんな形の花が咲くのだろうか・・・・・。
球根に「春には咲けよ」と命を与えた主は、それを待たずに逝ったが
その意思は「継いで行くよ」と今朝報告した。
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