「浜名湖を歩いて一周」に参加してきました。
朝5時に家を出て新居町駅前の「新居町図書館」に6時集合。
今日のメンバーは登山クラブの重鎮HTさん、お世話になってるFさん、そして最高齢の自分で合計3名。
⇒ 6時10分スタートした。
サテ何時間後に戻って来れるやら・・・・とにかくついて行かなければの頭しかない。
Fさんは、HTさんを登山の師と仰ぎ、互いに命綱を預ける信頼の師弟関係だから
歩くテンポもお喋りする口の滑らかさも絶好調だ。
それに引き替えこちらは、初対面の固さと格の違いを意識して、ただただ
肩を並べて先を行く二人に置いて行かれないようにと黙々と後を追う。
歩き始めて2時間ほどで最初の休憩をとり、少し固さも解れて次のポイント「舘山寺」に向かう。
10時丁度に「舘山寺」に到着・・・4時間歩いた。
「まだ4時間しか歩いてない・・・まだこの3倍も歩くのかァ 」と
口では大変そうに言うが、表情は明るくチラホラ開いた桜に春を満喫している。
この先3時間はトイレが無いのでここで空に・・・文字通り身も心も軽い。
腹ごしらえも出来て、桜花をカメラに収めて「佐久米」目指して GO
ただ、この先は車の往来が多い姫街道なので、ちょっとシンドイかも・・・・・。
周回コースのほぼ半分になる「西気賀」から「佐久米」に差し掛かると、Fさんが足が痛いと
歩行の姿勢が少し崩れるが、舌先は至って元気・元気
13:27「佐久米駅」到着(出発から7時間17分経過)。
しばしトイレと足の休息。
この時Fさん「靴が痛い」と訴えたが「靴が・・・ではなく“足が”が正しい日本語だ」と茶化して
賑やかな雰囲気で次なる地点「瀬戸」を目指した。
これが今日最大のミステークになるとは終ぞ(ついぞ)思わなかった
瀬戸到着:15:10 (スタートから9時間歩いた)
瀬戸大橋の階段を下りるのも辛いと言いながらも湖岸のブロックでHTさんと並んでピースのポーズ。
Fさんは我慢強い(・・・・・・口は軽快なので、まだイケルと思った)
でも、ここからゴールまではまだ3~4時間は掛かる
最後のトイレ休憩駅「知波田」に寄って、いよいよ最終コーナー「湖西」に入り
ここからゴールの新居駅まで残り8kmだ。
(本当は、ここで止(や)めたかったと後で聞いたのだが・・・・)
「ここで止めたら悔いが残る」 「ゆっくりでイイから・・・」と
座り込んだFさんを励まし、持ち合わせの絆創膏やクッションを水脹れの足底に貼る。
(結果的には止(や)めにくい雰囲気を作って煽ったことが情けない)
何とか気力を立て直して足を前に運ぶFさん・・・・
何度となく立ち尽くしてはまた歩く。
もう新居の町に入ってきたが、ゴールはなかなか見えてこない。
すぐ後ろについてFさんが止まれば止まり、進めば進み、見守るようにして歩く。
自分も左足の小指が痺れて限界を感じ始めているので、Fさんの
精神力の強さと負けん気に凄さを感じながら「新居の関所跡」を過ぎた。
やがて19時になる。スタートしてから13時間になろうとしている。
新居の駅が見えて来た・・・もうすぐゴールできるよ
座り込むようにして駅舎に着いたFさん。
先にゴールして待つHTさんが手を差し伸べて労う。
「よくやったね」と師の握手が優しい。
・歩いた距離:54.6km (87,584歩)
・所要時間:12時間55分 (休憩40分を含む)
・歩いた時間:12時間15分 (休憩40分を除く)
・歩いた速さ:4.5km/毎時 (休憩40分を除く)
終わって残ったもの・・・感動はない。喜びもない。
翌日、起き上がることさえ困難にしてしまった申し訳なさが残った。
Fさんが「歩けない」と言った時「止めよう」と言えなっかた優しさと勇気の無さは
自分だけが生きて帰った兵士が、自責の念に駆られたと云う話に似て
身の置き場所がなくなる心地がする。
「頑張れッ」って気安く使ってはいけないことがよ~くわかりました。
迷惑掛けちゃったけどこれに懲りず
アチコチ連れて行ってください