メタボ対策で始めた里山歩きだったが、今は「山歩き」そのものが好きになった。
どんなに低くても“安全な山”など無い・・・と言うことでコンパスやら地形図を揃え
ストックだのロープだのと小道具を買い集めているが、所詮、初心者だから
使い方も知らないし、値段と性能の関係もさっぱり分からない。
だから今は安物で格好つけているが、早く「安物はダメだ」って言えるようになりたい。
先達役のFさんは、3000メートル級も経験し、1000メートルの里山と云えども
一般ルートには無いような沢に沿って、一気に登る“直登”をするからスゴイ
ある日「これイイよ」って貸してくれたのが映画「剱岳」のDVDだ。
映画は、前人未踏の剱岳頂上に緯度・経度を知るための「三角点標石」を築く
測量官と山案内人の苦闘が描かれていた。
映画の感想は、人、夫々だが、サブタイトルの「点の記」ってナンなのかとても気になった。
そこで調べてみた。
「点の記」とは、三角点設定の記録のこと。
「一等三角点の記、二等三角点の記、三等三角点の記の三種類がある(四等は無い)
三角点標石埋定の年月日と人名、覘標(測量用の櫓)建設の年月日と人名、測量観測の
年月日と人名、その三角点に至る道順、人夫賃、宿泊設備、飲料水等の必要事項を収録
したもので、明治21年以来の記録は永久保存資料として国土地理院に保管されています」
とあった。
「剱岳」では三等三角点(約90kgの石柱)や櫓を組む丸太(長さ3m、切り口4.5cm)は
重くて担ぎ上げられず、山頂には標石のない四等三角点 を置いた。
四等三角点は暫定的なものであるため「点の記」は作成されなかった。
従って公式報告書に剱岳登頂のことは全く触れられておらず、今もって登頂月日、登頂者
など一切不明なのだが、原作者「新田次郎」の「剱岳」では7月13日登頂とある。
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