眠剤で意識がもうろうとしながらも「気持ちが悪い!気持ちが悪い!」と言って
1時間程は叫んでいたが、やがて静かになった。
明け方になって再び呼ぶので行った見たら、枕やパジャマ、シーツがチョコレート色に
染まっていて思わず「吐血」かと驚いたが、その日の定期検診で話したら
早速、胃カメラ検査となり診察の結果は「異常なし」であった(12月8日)。
そんなこんなで最近は介護に疲れて、自分でも嫌になる程イライラが溜まってしまった。
そんな気持ちが日頃の言動に出るのだろうか・・・
見透かしたようにFさんから「明日の朝、5時に山登りに行きませんか」ってメールが来た。
「朝5時」と言うには理由があって、日曜日の午前中なら家を空けられるって我が家の事情を
推し測ってのFさんの気遣い。
明け方5時半、Fさんの車で自身5回目の本宮山に向かう。
辺りは真っ暗の駐車場で「ヘッドライト要らないよね」なんて話しながら身支度を済ます。
今日のFさんは新調した冬用ズボンがカッコいい。 防寒手袋にジャケット、さらに
ゴアテックスのレインウェアと完全な冬装備で、5時50分真っ暗な登山口を出発。
でもなんだか今日のFさんは様子がオカシイ・・・何度も立ち止まって呼吸を整えて汗を拭う
すぐにレインウェアを脱いでリュックにくくりつけて少し楽になったようだ。
7時13分、周囲が明るくなってきて分かった・・・着過ぎで体温調節が出来なくなって
完全に“ゆでダコ状態”でした。ネックウォーマーを取り、防寒帽も取り、気を取り直して
頂上に向かった。
朝日が昇ってきて空が高く広がって気持ちが洗われる・・・この一時が欲しくて山に来る。
いつもより20分ほど余計に時間をかけて頂上に到着。
お握りとコーヒーで朝食を済ませた後、鎖場のある「国見岩」を周って下りることになった。
ジャケットを軽いものに交換して身軽になった所でいつもの饒舌で早口のFさんに戻った
仕事のこと、エクセルのこと、ワードのこと、それに自分の介護の愚痴を織り交ぜながら
陽気に、時にマジに、気持ちのリフレッシュを重ねて登山口に帰着する頃は
すっかり晴れやかになった。
「支えられて・・・介護」を実感した早朝登山だった。
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