後期高齢者1と2と3と

後期高齢者に組み込まれて運転免許試験も認知症検査付き
せめてgooブログで脳トレに励むことに・・・

支えられて・・介護

2011年10月24日 | Weblog

「夜間せん妄」の様な睡眠障害がひどくなって、介護することに疲れが出て主治医に相談したら
「暫く病院で預かって眠剤を見つけますから、その間ユックリしたら」と2週間の“介護休暇”を
貰った。

10月12日、17日間の検査入院が終わって、採尿バッグを着けて退院した。
が・・・手、足、口、瞳は全く動かない。呼び掛けても無反応でまるで廃人同様で帰宅した。

帰宅時間に合わせて来て居たケアマネージャのIさんが、いきなり玄関口で言ったことは
「看取りはどこでしますか?」
「ご自宅なら先生(医者)に来て貰わないといけないから病院を決めて下さい」
今、振り返ると不思議と腹も立たなかったように思う。ただその問いには答えず
「どうしてこんな事になったのか」「どうすればいいのか」その事しか頭に無かった。

翌日“遅番”のFさんが出勤前に寄って「テキベン」した方がイイと言ってくれたが、その
意味が分からないでいると「ラップか薄いポリ手袋とクリームかオイルは無いのッ」と
手術の時に医師が使うような薄い手袋があったので渡すと、薬箱から「キシロカイン」と
書かれた塗り薬を探し出して「テキベン」を施してくれた。

「これは医療行為だからね。看護師でないとイケナイの」と・・・・・
後はあなたがヤリなッって言い残して忙しく出勤して行った。
「テキベン」とは「摘便」と書く事を後で知ったが、初めてその行為を見た時は、
他人なのにそこまでしてくれたFさんに、思わず頭を下げると同時に何故か涙がでた。

「テキベン」して10分ほど経ったら左の手首が僅かに動いた続いて右手首も、口も動き
顔に血の気が射して来て微かに声も出た
信じられないことが起きた・・・大げさのようだがその時はそう思った。

翌朝、「お母さん元気になってよかったネ」っとFさん。
その次の日はボランティア仲間のFさん夫妻や同級生のKさんSさんが
来てくれて、「手伝えることは何でも言って」と・・・気持ちが安らいだ。

 

 

コメント (2)
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