奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

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住宅と暮らしの設計をしていると、四季を通じてもそうですが、どうしても夏も含めて特に思うのは冬の快適さをどのように手に入れるか?過ごし方と暮らしのシーンに味わいのある薪ストーブのある暮らし。

2024年03月17日 | 家づくりアドバイス

 

住宅と暮らしの設計をしていると、

四季を通じてもそうですが

どうしても夏も含めて

特に思うのは冬の快適さを

どのように手に入れるかが課題となります。

※薪ストーブのある暮らし提案過去実例

 

冬独特の状態による

環境の変化は

夏よりも大事な影響範囲が

多く存在しています。

 

昨今の高断熱・高気密住宅は、

確かに家中どこでも

ストレスを感じることなく

過ごせるようになりました。

 

 ただ、豊かな暮らしは

それだけで事足りるのかと言うと、

そうでもない気がするのです。

 

元々、日本人の生活は

四季の移ろいと共にありました。

 

冬には冬の、

夏には夏の時節を

愛でる文化がありました。

 

鍋を囲んだり、

こたつでみかんなんてのも、

寒さがないと

有り難みがわかりません。

 

こうした経験は、

季節とともに刻印され

た思い出となり、

大人になっても覚えています。

 

全室暖房によって、

冬に薄着で冷えた

ビールやアイスが美味しいというのも、

冬の寒さを

ようやく克服することができた

贅沢には違いありません。

 

一方で、

家中暖かくなった今だからこそ、

暖かさの有り難みを楽しむ

贅沢もあると思うのです。

 

それは、

ちょうど照明の明るさの

有り難みと似ています。

 

部屋中、

隈なく照らしてしまっては、

明るさの有り難みはわかりません。

 

陰があるからこそ、

明かりが際立つという風に。

※薪ストーブの周囲で寛ぐ猫達を愛でるという暮らしのシーンも贅沢な時間

 

そこでピザをつくったり、

焼き林檎を作ったり、

薪ストーブで沸かしたお湯で

コーヒーを淹れるのも、

冬ならではの

贅沢な過ごし方だと思うのです。

 

季節に対する過ごし方の心地良さを

少しの不自由とあわせて

考えてみませんか?。

 

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生活の環境をつくりだす家の庭と室内の関係性、玄関の位置関係や窓の位置、リビングなどの居住スペースから見える風景となる庭の位置付は外側の間取り、家の外観も庭の雰囲気で印象も心地も変わります。

2024年03月17日 | 家 住まい 間取り プラン

外部空間の演出法・・・・・。

※住宅計画での外構設計の全景イメージデザイン案実例パース

 

工事の期間は「ずれる」としても

外部空間は内部空間と

ある程度一緒に考える。

窓の位置やサイズ、

外側の利用とつながる玄関などの

位置関係も重要ですから。

 

外部空間は内部空間と一緒に考える。

 

 

一般的に住宅の間取りばかりに着目し、

外構は後回しにされがちですが、

ある意味屋外の部屋として

イメージしてみる事も大切だと思います。

 

したがって住宅の間取りと同時に

外構もあせて意識しておくことは

重要です。

住空間とは、

外部と内部の空間的連続性があって、

はじめて成立するものです。

 

 

建物や周辺環境との調和。

外構は、

一般的に建物と周辺環境との

接点となる計画上、

実は思っているよりも重要な場所です。

せっかく素敵な住宅が建設されても、

この外構が良くなければ

住環境全体が台無しになるだけでなく、

周辺環境との調和が無ければ、

隣地から丸見えのリビングになったり

方位のメリットだけに頼った計画により

隣地の室外機や

バックヤードのような

勝手口側を見ながらの生活になったり

住みにくい状態になります。

 

したがって、

住宅および周辺の街並みとの

関係性を配慮しながら、

広い視点で住みやすいと思える

住環境を計画していくべきかと思います。

 

材料、樹種の選定。

素敵な樹木であっても、

その土地の気候風土に

あったものでなければ、

すぐ枯れてしまいます。

 

素敵な庭石を見つけても、

自分の敷地に搬入できるか、

また庭の規模にあうのかどうかを

検討しなければ

庭に配置することができません。

 

すなわち、

外構計画では日照、

通風、樹種、材料、

植栽を施す時期等の

自然との関係を配慮しながら

総合的に考えていくことが

重要だという事です。

 

維持管理。

庭は生きていますので、

植物は絶えず成長し、

四季の変化という楽しみを

風景として提供してくれます。

 

そのため、

庭の維持管理こそが

最も重要な庭づくりであるといっても

過言ではありません。

 

植物の管理はもちろんですが、

忘れがちなのが水の処理です。

 

散水、雨水の処理を

しっかり計画しておかないと、

昨今のゲリラ豪雨等での

降雨と「排水溝」に対する計画性の無さで

排水が出来ない家のようになる

ケースもあると思います。

 

決して大げさではなくて

不要に思えるものが「とても大切」なのが

外構なんです。

 

屋根で受けた雨水は樋を通して

流れ落ちますから・・・・・。

不要な水溜りができたり、

散水が容易にできない等の

問題が発生します。

 

やはり、

自然の摂理を配慮して、

上手に人工物も使い

維持管理に配慮も重要。

 

多様な性格をもった外部空間。

生活空間を結ぶ庭の種類は多様で、

屋外、半屋外と空間も

多様名表情を見せてくれます。

 

外部と内部が

明確に分離された西洋と庭と異なり、

日本の場合は屋外と屋内との

境界を曖昧にした

中間領域といった空間を介して

屋内外が一体化する。

 

さらには「借景」という

優れた概念があり、

遠方の景色までをも

連続させてしまう宇宙観は

誇るべき概念でだと思います・・・・・。

 

主庭主として、

鑑賞を目的とした庭であったり、

居間や食事室の延長であったり、

心の充足感を高める外部空間。

 

敷地に余裕がある場合は、

前者と後者を

別々に計画する場合がありますが、

一般的には、

日本の土地事情もあって

後者が圧倒 的に多いかと思います。

 

ガーデニングブームの影響で、

ウッドデッキテラスを設けて、

だんらんの場として

庭を活用することも多く、

そういった場所は

外部の居間といった

性格が顕著です。

 

前庭門から玄関までのアプローチは、

街並みに対する

住環境の表情を決定付ける空間です。

 

この空間に限っては、

動線が長い ほうが

空間に奥行きが生まれ、

住空間全体が豊かになります。

 

また、

ガレージをそういった場所に

設けるケースが多いので、

日照、通風はもちろん、

全体的な雰囲気を配慮して

計画を行うことが重要です。

 

中庭・坪庭。

周辺の建物の密度が高く

プライバシーの確保が

困難な場合等には

坪庭や中庭を活用する事もあります。

 

ある意味では

住宅の中のオアシスであり、

周辺環境からは閉ざしつつも

心の充足感を

提供することはもちろんですが、

採光、通風上においても、

非常に役に立つ空間です。

 

浴室の傍に設けて

屋外空間として楽しむケースもあります。

 

裏庭(サービスヤード)。

台所(キッチン)、

ユーティリティーと通用門との

連絡部に設けるイメージでの

家事空間のひとつです。

 

屋根をかけるケースが多く、

半屋外的な場所として

利用されます。

 

物干、ゴミ置場、

自転車置場、土間置場、

食材置場等利用形態 は様々ですが、

敷地に余裕があれば、

是非とも欲しい空間。

 

通り庭。

京の町家等に見られる

特徴的な屋内庭で、

土間であり、

中庭から裏庭を結ぶ通路であり、

サービスヤードであったり、

台所であったりという

多様な生活空間であると同時に、

空間そのものが

空調装置としても機能します。

 

外部空間は

そのものが景色となるように

つくられます。

 

庭の構成。

アプローチ門から玄関に至るまでの

屋外または半屋外の空間は、

地域と個人との

接点となる重要な空間でもあります。

 

この空間の演出の良し悪しで、

家全体の雰囲気を

決定付けるといっても

過言ではありません。

 

(和の場合)

自然を手本に構成された

日本的住環境においては、

アプローチ空間の動線的が長く、

折れ曲がっている方が、

移動時の視線の変化が楽しめ、

空間的な奥行きを

演出できるので好ましいとされます。

 

(洋の場合)

自然の素材を

人工的に構成した

西洋的な住環境においては、

門から玄関が軸線上に配置され、

遠近感を演出したほうが、

好ましいとされます。

 

築山。

植栽風景を創り出す

基本となる技法で、

庭造りのイメージを決定付ける

骨格をなす部分です。

 

周囲環境や遠方の景色はもちろん、

太陽光線や樹木や

石の表情とも対話しながら

計画を進めていくことが

重要です。

 

添景物。

築山や植栽を施された庭に

人口構築物を程よく配置し、

修景を施す手法として

用いられます。

 

移動空間における

視線を奥へと誘導したり、

空間にアクセントや

潤いをを与える

重要な要素です。

 

和風庭園では、

石灯篭、腰掛、水鉢が多く、

洋風庭園では

照明灯やフォリ-(東屋)等が

用いられます。

 

自然と融合しつつも

大胆な構成も

暮らしの趣として考える事も

大切にと思います。

 

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