奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

収納上手な家づくりについて、スッキリと片付いた空間となる間取りの計画には、どのような場所でどのように物を使い収納するのか?という収納計画と紐づけて考える事が大切。

2024年03月24日 | 家 住まい 間取り プラン

 

収納上手な家づくり。

※LDKの死角となる部分に収納スペース+テレビボードを設けた事例

 

素敵に見える空間の理由のひとつは、

室内がすっきり

片付いているからという理由もあります。

 

我が家を常に

すっきりさせておくには

収納が肝心ですが、

収納スペースは、

ただ多ければよい

というものではないのが

難しいところです。

 

仮に、

奥行きの深い収納が

たくさんあれば

収納スペースは増えますが、

問題はそこに何を収納するかです。

 

布団や座布団を入れても

スペースが余るからと、

頻繁に使用する物を

奥に入れてしまうと

取り出すだけでひと苦労です。

 

逆に、

ほとんど使わない物を入れておけば

収納の中に何があるのか?

を随分探さなくてはいけまくなります。

 

例えば、サーキュレーターや

ファンヒーターのような

「季節品」を収納するなら

押入れを減らして、

もう少し奥行きの浅い

収納をつくっておくと便利です。

 

一方、

掃除機やモップなどの「日用品」は、

リビングやダイニングに

収納スペースを設けておくと、

汚れに気付いたときに

短時間で手際よく掃除できます。

 

新築工事や

リフォーム・リノベーション工事を

計画する際には、

どのような持ち物、収納物があり

どのような時に使うのか?

そこに何を収納するのかを

ある程度まで検討しておく事は大切です。

 

「季節品」のほか、

お客様用の布団や座布団、

雛人形など

特定の時期にしか使わないものほど、

きちんと採寸して

確実に収納できる場所を

確保しておきたいものです。

 

片付けることを

意識した家づくりをしておけば、

ライフスタイルにあった

「収納上手な家づくり」を

実現することが可能になります。

 

設計をご依頼いただいた際に

皆さんに

手渡しをさせていただいている

書類には

そのような「内容」をご自身でも

把握できるような状態になっています。

 

手間の掛かる作業ですが、

事前に収納計画を意識しておけば

住み始めてからの

整理整頓や収納等が

とても楽になります。

 

断捨離というほどでもなくても、

必要なものとそうでは無いものを

分別しておくことで

自分たちの暮らしにとって

必要な収納サイズもみえてくると思います。

 

住まいの新築・リフォーム

リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は

■やまぐち建築設計室■

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気軽にご連絡ください。

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■やまぐち建築設計室■

 建築家 山口哲央

奈良県橿原市縄手町387-4(1階)

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和モダンスタイルの住まい造りと空間の彩を考えるように、暮らしのスタイルをどのようにイメージするのかで住まいの考え方は変化します、モダンスタイルという現代的な暮らしに和のエッセンスをデザインするように。

2024年03月24日 | 和モダン 思想

 

和モダンスタイルのつくり方。

 

※外観にタイルを採用しながら和モダンの佇まいを持つ住まいの外観デザイン事例

 

日本だけでなく

海外でも人気の

和モダンスタイル。

 

外観もそうですが、

インテリアのスタイルというものには

実に様々なものが存在します。

※現代的な和のスタイルを情緒感じるようデザインを施した玄関応接

 

昔から存在する

オーセンティックなものだけでなく、

※それが定番的な人気を

 得るかどうかは別として・・・・・。

 

新しいトレンドによって

生まれるものもあり、

まさに「百花繚乱」という状況です。

※空間に余白をつくる事で和を感じる空間にデザインを施したLDK

 

その中で人気が高く

定番的なもののひとつに

「モダンスタイル」があります。

 

モダンという言葉には

「現代的」「近代的」といった意味があります。

 

インテリアでいう

モダンスタイルとは

余計な装飾を省いた、

シンプルで飽きが来ないものを

指します。

 

いわば「無駄をそぎ落とした」スタイルです。

※和の趣を現代的に感じるよう空間の重心を下げたデザインを施したメインリビングのデザイン事例

 

このモダンスタイルに

「ジャパニーズテイスト」、

つまり日本独特の「和」の精神や

それを感じさせる素材を

掛け合わせたものが「和モダン」

あるいは「和モダンスタイル」と呼ばれます。

 

「和モダンスタイル」は

海外でも高い人気を博しますが、

特に私たち日本人にとっては

自国の文化に根付いたものと

強く関連することから

馴染みやすく支持を得ています。

 

和モダンスタイルの定義と

必要なものとは?。

 

和モダンスタイルとは、

日本の伝統的なものや考えを

エッセンスとしながら

欧米で生まれた

洗練されたスタイルとを

融合させたものです。

 

伝統的な和風

あるいは和の雰囲気を活かした

インテリアに、

スタイリッシュで

現代的なデザインを

合わせたスタイルと

言っても良いです。

 

いわば日本伝統の様式に

現代の新しい様式を

織り交ぜたものという言い方もできます。

 

ここで明確にしておきたいのが

「和風インテリア」と「和モダン」の違いです。

 

一見似ていますが

伝統的な日本のインテリアを取り入れ、

それのみで構成された空間が

和風インテリアで、

そこに現代風の要素を

組み合わせたのが「和モダンスタイル」です。

 

日本独特の伝統的な「侘び・寂び」の文化や

シンプルで洗練されたものは

流行に左右されることなく、

いつまでも古さを感じさせないことが

大きな魅力のひとつです。

 

リビングから寝室、

キッチンまで場所を問わずに

取り入れることが可能です。

 

基本的に「和モダンスタイル」を

体現するには

自然素材を取り入れる

色調は落ち着いたものに

家具などのデザインは

シンプルでスタイリッシュなもの

という点を抑えておくことが

重要と言われます。

 

これらはどれも「和を感じる要素」であり、

「素材」「色使い」「家具などのアイテム」を

上手く取り入れることができれば、

静謐さを感じさせながらも

温かみのある空間を演出できます。

 

どのような素材を使用するのか?。

素材の選定については、

空間全体とそこに入る家具などの

調度品双方で見ていく

必要があります。

 

空間については

完全な和とならないような

バランスで全体を作りあげていきます。

 

家具にも経年変化が美しく、

自然な色合いが

和モダンスタイルにピッタリな

無着色仕上げ等の

無垢材家具を取り入れることで

和モダンスタイルが

体現しやすくなります。

 

ガラスや金属など

透明感や光沢のある素材を

随所に使用して

変化を加えるのも良いです。

 

色使いのポイント・・・・・。

 

次に重要なポイントとなる「色使い」ですが、

一般的なモダンスタイル同様に

白や黒、グレーなどの

モノトーンカラーを重用しながらも、

「詫び・寂び」を表現する

くすんだ色合い=茶色や薄茶色を

ベースカラーとするのもお勧めです。

 

ベースカラーの次に

多くの面積を占めることになる

アソートカラーを差し込むなら

畳や竹といった「和」を体現しやすい

色がおすすめです。

 

アクセントカラーを

取り入れるなら

暗めの色の方が

全体をまとめやすくなります。

 

どのような家具を選べばよいのか、

そのうえで家具などの調度品は

デザインがシンプルで

スタイリッシュなものとします。

 

和モダンの特徴は

天然素材が多く使われていること、

「詫び・寂び」を含めた経年による、

そこに置いてあるものの状態の

変化を楽しむことにあります。

 

シンプルで普遍的な

デザインの無垢材家具であれば、

無着色仕上げによる

自然の色合いの美しい変化を

楽しみつつ、

飽きが来ないデザインのものが

多数あります。

 

格子などの和の意匠を取り入れた

ダイニングチェアなども

和モダンスタイルの

体現に一役買うはずです。

 

同時に圧迫感の少ない、

開放的な空間とするには

家具は高さを抑えたものを

多く取り入れるとよいです。

 

高さを抑えた家具は

視界を遮ることなく、

重心が低くなることで

天井との距離感が生まれて

空間を広く見せる効果を持っています。

 

収納家具なども

腰の高さくらいまでのもので

揃えておくと効果的です。

 

和モダンテイストをつくる上で

大切なことは

ここに挙げたものですが、

そのうえで「やりすぎないこと」が

もっとも重要なものとなります。

 

それは家具やアイテムの

配置についても同様です。

 

空間に余白を残し

開放感を演出すること、

使う色もできるだけ少なくすることを

心掛けると雰囲気を醸し出せます。

 

和モダンスタイルの体現に

効果的な活用法、

美しい見せ方もインテリアからも

ご提案しています。

 

和モダンの空間づくりを

検討している方は

ぜひご相談ください。

 

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