奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

(仮称)古風な暮らしに和のエスプリを感じる高台の家新築計画、住まい手さんとの打ち合わせ、間取りを考えつつ暮らしと生活習慣ルーティンをデザインする設計の勘所。

2024年03月03日 | 家 住まい 間取り プラン

よく考えた住まいは暮らしが楽しくなる。

 

質の良い設計とデザインで

人生の潤いを生み出す

暮らしの空間を丁寧に・・・・・。

やまぐち建築設計室ホームページ 

 

橿原アトリエ住まい手さんと

住まいの新築計画打ち合わせ。

 

※間取り計画イメージをアトリエにて吟味中

 

(仮称)古風な暮らしに和のエスプリを感じる高台の家

住まい手 Mさま

設計・監理 やまぐち建築設計室 建築家・山口哲央

施工・管理(工事会社) 設計完成後に価格だけではなく資質・要素を含めて適切な施工会社を選ぶ予定

 

見積もりの調整段階で

少し間取りに工夫を施して

使い勝手の部分で

道路から玄関アプロ―チの周辺要素を少し。

 

それに伴い家の間取りの中にも

提案として

少し変化を施しました。

 

家の玄関に入ってから

人が移動する動線の考え方を

あえてもう一度「質問」するという問いかけの時間。

 

考え方を時間を経て整理する事で

日々の暮らしのシーンも

現実の暮らしも

判断材料が見えやすくなります。

 

水回りと呼ばれる

キッチン、洗面、洗濯(ユーティリティー)、脱衣、浴室、

そしてトイレの位置関係。

 

その中間領域にプランを考えた

WICL(ウォークインクローゼット)のある間取り。

 

日中の家事をする時間と

朝の支度、

夜の家事時間を

それぞれの暮らしの時間を一度分解したうえで

片づけ、ゴミの分別、

ゴミ出し迄の

連続した動きを考えてみると

こちらのプランのほうがより「生活に馴染む」

のでは?

という打ち合わせの時間。

 

暮らしと家事時間。

どのように考えて計画するのかで

過ごしやすさも変化します。

 

理想と現実を程よくつなげる事で

暮らしはより充実度を増しますよ。

 

暮らしの空間、

選択と検証の結果に

居心地をゆだねてみませんか?。

 

住まいの新築・リフォーム

リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は

■やまぐち建築設計室■

ホームぺージ・Contact/お問い合わせフォームから

気軽にご連絡ください。

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■やまぐち建築設計室■

 建築家 山口哲央

奈良県橿原市縄手町387-4(1階)

https://www.y-kenchiku.jp/

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焼杉(外壁)のコストパフォーマンス。外壁は大事そして悩まれると思います。家の雰囲気と佇まいを左右する外壁の材料選択について、黒い外観と和のモダンな雰囲気も醸し出す選択肢。

2024年03月03日 | 自然素材・山・森を守り育てる 

焼杉(外壁)のコストパフォーマンス。

外壁は大事、

そして悩まれると思います。

※焼杉板の外壁使用を計画した和モダンの古風な外観での住まい提案CG

 

外壁は家の外観の

大部分を占めるものです。

家の印象を大きく左右します。

 

「家は見た目じゃない、性能だ」

その気持ちは分かりますが、

ちょっと考えてみてください。

 

毎日、家路につく。

帰ってきたあなたを

最初に出迎えるのは家の外観という佇まいです。

 

「いい家だなぁ」と思える外観で、

その窓には温かい光が灯っている。

そんなシーンは素敵だと思いませんか?。

外壁は大事。

けれど、

実はそんなに選択肢がありません。

家のカタチで考えるケースもありますが

外壁の仕上げ

そのものを考えるように。

ガルバ・サイディング、

タイル・吹付け・塗壁・・・・・。

※三角焼きを施した焼杉板サンプルを取り寄せて並べて確認

 

焼杉板という選択肢があります。

焼杉板とは?。

近年、にわかに注目を集めている

外壁材「焼杉(やきすぎ)」。

 

その名の通り、

杉板の表面を焼き、

炭化させたものです。

※三角焼きを施した焼杉板の一部断面

 

この“炭化させる”というのがポイントで、

炭化層があることで、

通常の杉板にはない耐久性が

プラスされます。

 

通常の杉板を外壁に使用すれば、

木目の柔らかい部分(夏目)が

風雨にさらされることで

痩せてしまったり、

日に当たりにくい部分から

腐ってしまうことがあります。

 

焼杉の場合、

表面の炭化層は腐ることはありません。

 

腐食のリスクはぐっと下がります。

例えばバーベキュー用の

炭があまってしまって、

ずっと物置に放置してしまっていても、

腐ってしまったりしませんよね?。

 

それと同じで、

焼杉は腐食に強い外壁材なのです。

ですが屋根があるほうがより良いです。

 

伝統工法としての

杉木材なのに腐食に強い焼杉は、

最近生まれたものでしょうか?。

 

いいえ、違います。

 

もともと、

西日本で古くから伝わる手法なのです。

貴重な先人の知恵ですね。

 

西日本の一部の地域では、

伝統的に外壁に使用されていましたが、

それは、

今のように情報伝達が

容易でない時代の話しで

全国的には広がらなかったようです。

 

焼杉のつくり方では、

伝統統的な作法として「三角焼き」があります。

杉板3枚を三角柱になるように

合わせて紐で固定。

できた三角柱の一端に、

かんなくずや新聞紙をツメて着火。

火が完全に着いたのを

確認したら垂直に立てます。

 

すると煙突効果で

三角柱の内部がゴウゴウ燃えだします。

※YouTubeなどで検索すると作業風景も出てきます。

 

火柱も高く上がりますし

音もすごくなかなかの迫力です。

5分ほど焼いたら三角柱を開いて、

水をかけて鎮火&冷却。

これで完成です。

 

「三角焼き」の良いところは、

杉板自体が火種となって、

強い火力で燃えることで

生まれる厚い炭化層の存在です。

 

しっかりとした

厚みのある炭化層があることで、

耐久性が上がります。

 

もっと手軽に焼杉を

作る方法として「バーナー焼き」

というのがあります。

 

文字通り、

バーナーで杉板の表面を焼く方法です。

 

この方法だとバーナーの火で

「あぶる」という感覚に近いため、

厚みのある炭化層が形成されません。

 

焼き目の美しさが

欲しいときには「バーナー焼き」でも

構いませんが、

外壁に使用する場合には「三角焼き」で

作った焼杉がおすすめです。

 

焼杉を外壁にするメリット。

耐久性は前述したとおりです。

焼杉を使うメリットは、

優れた耐久性にもあります。

 

焼杉は30年から50年もつ、

とも言われます。

 

炭化層にしっかり厚みがあり、

考えたうえでの採用と

丁寧な施工がされた場合、

という条件付きになりますが、

これは大きなメリットと言えます。

 

「バーナー焼き」のほうは

すぐに炭化層がツルツルになります。

やはり耐久性では「三角焼き」が優れているようです。

 

比較的メンテナンス費も抑えられる杉板は

木材の中でも手に入りやすく、

使い方を工夫すればモダンにもなります。

 

高い意匠性。

「黒の外観」に憧れる人も

多いかと思います。

 

黒の外壁で仕上げることで、

家全体がシャープな印象になります。

 

ですが、

そのシャープさは、

人によっては近寄りがたい

印象を受けることも。

 

その点、

焼杉は黒に「深み」があります。

木材の持つ優しい風合いや、

炭独特の鈍い光沢、

表面の凹凸によって、

複雑な表情を持った黒になります。

 

自然素材の温かみも加わり、

同じ「黒」でも、

人を引きつける魅力を持った

黒になっているのです。

 

とはいえ、

カラーバリエーションはありませんの

「真っ白の外観がいい」という方には、

最初から選択肢に入りません。

 

黒でまとめた外観に

興味がある方は、

焼杉板を検討材料に加えても

損はないと思います。

 

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