奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

住まいをつくる事から始まる暮らしと人生の夢を叶える事、家造りの先に生まれる暮らしの環境とそこで生活する事で得ることが出来る暮らしの価値を設計してデザインで叶える人生。

2024年03月22日 | 家 住まい 間取り プラン

 

住まいをつくる事から

始まる暮らしと人生の夢を叶える事。

※和モダンな暮らしの雰囲気を味わうインナーガレージのある家

  夜の外観実例

 

家族一人ひとりの大切な夢と

一生をともにする

幸せへの価値観。

 

住まいを建てることは

暮らしを描く事です。

※和をモダンにデザインン提案した玄関と玄関ホール

 障子の効果で光が柔らかく拡散して程よい明るさをつくりだします

 

まだ世の中にない

ただ一つの理想と、

暮らしに感動を生み出す

器となるように、

一軒、また一軒と、

少しずつ、でも確実に、

それぞれの暮らしを考えた

体温のある住まいの計画をと考えています。

※LDKのリビングエリア・縁なし畳をリビングの中心にデザインして

 意識的空間を感じる工夫を天井面にも施しています

 畳リビングにすることで家族の変化に応じて

 多様性のある暮らし方も実現しやすくなります

 

だからこそ建築には、

まだ見えていない

未来を実現する力があるのだと、

僕は考えています。

※畳リビング空間と対を成すLDKのダイニングキッチンエリア

 グレージュインテリアに馴染む黒のデザイン家電と

 ナチュラルな木質家具をレイアウトして味わいを楽しむ空間に

 

建築は、

未来を変えます。

 

温度、湿度、空気、

光、風などのことも大切に。

 

健康長寿の要。

住環境は温度、空気、光、風など

様々な「環境要素」で構成されています。

※二階は家族構成やライフスタイルの変化にも柔軟な対応がな濃になるよう

 フリールームのワンルーム化したデザインに

  但し将来的なリフォーム等に対応しやすい骨組みとなる設計

 

人は環境要素の影響を常に受けながら

生命活動を維持しているため、

これらが適切でないと、

心身の不調や病気のリスクを

高めることに直結しかねません。

 

例えば間仕切りを計画せずに

ワンフロア計画にして

室内の温度差を減らすとより

家の中での移動時の負荷を減らすような事も。

 

特に床暖房などを使用した場合、

活動量が数千歩増え

適度な運動になり

冬場のヒートショック、

心筋梗塞や脳卒中の発生リスクの軽減、

また身体的な負担も低くなります。

 

夏と冬では異なる

太陽高度の変化や

隣家の形状考慮しながら

開口部計画(窓等)を行い、

自然光(直射・反射・天空光)

自然通風を積極的に

室内に届ける工夫は

室内に見える環境のデザインとなり

心地良さを生み出します。

 

また、庭などを

積極的に取り入れることで、

自律神経のバランスを整え、

ストレスを軽減・緩和させる

作用がある空間に。

 

主観的健康感(リラックス効果)を高める。

 

室内の設えの45%程度を

木質化することで、

良質な睡眠をもたらし、

日中の知的生産性の

向上にもつながるという

研究結果があります。

 

人はもともと

自然環境で暮らしていた

生き物なので、

自然の「ゆらぎ」に囲まれると

副交感神経が優位になり、

リラックスする効果があります。

 

照明計画でも、

ストレスコントロールを行っており、

必要に応じた

間接照明(暖色)にしたり、

明暗を調整できたりする

照明器具で灯りによる環境デザインも

間取と同時にご提案しています。

 

また、目には見えませんが

質の悪い騒音は

健康を害するもとです。

 

特に寝室については、

騒音レベルを40dB以下になることが

望ましいと言われます。

 

プライバシーや騒音に配慮した

設計と計画を提案する事も重要で

遮音性の高い

断熱材などを使用し、

又はその他の専用部材建材を活用し

外部からの騒音にも

配慮がどれだけ必要なのか?

暮らしの場所と暮らし方に

程よい状態を考えています。

 

そして適度に歩くことが

健康維持には欠かせません。

 

間取計画では

家事動線や生活動線とは別に

住まいの中や外に、

体を動かす仕組みをつくることで、

自然とさまざまな

生活習慣病の予防を

行うことができます。

 

階段の上り下りや

庭への動線などの

無理のない運動環境を

暮らしの中に取り込む

動線計画が必要です。

※ご相談の上決定します。

 

階段の上り下りや

お風呂掃除などが

中強度の活動にあたります。

 

軽い運動は脳の活性化や

ストレスの軽減にも役立ちます。

 

無理をせず、

毎日少しずつでも

継続的に続けることが大切です。

 

コミュニケーションがとれる工夫で

良質で楽しい食事を。

 

(風景)と照明と空間環境は

味覚に大きな影響を与えます。

 

特に、

緑を眺めながら食事をすると

よりおいしく感じられることが

実証されています。

 

アウトドアリビングや

テラスなど、

建物に隣接して

緑が見えている空間があると

リラックスしやすく、

食事がよりおいしく、

贅沢に感じられますし、

気持が穏やかになる環境づくりは

大切だと考えています。

 

住まいの事暮らしの事

そういった観点も大切に

家の事の先にある暮らしの質を

丁寧にと思います。

 

住まいの新築・リフォーム

リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は

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気軽にご連絡ください。

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 建築家 山口哲央

奈良県橿原市縄手町387-4(1階)

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建築計画やインテリア計画では、人間の行動の癖とか心理的な距離感を意識して基本的な設計をイメージしています、間取りにも様々な理由があり、デザインや設計時には暮らしの本質を紐解くように。

2024年03月22日 | 家 住まい 間取り プラン

 

建築計画やインテリア計画では、

人間の行動の癖とか

心理的な距離感を意識して

基本的な設計をイメージしています。

※テラス化するウッドデッキで繋がる生活空間を提案した

 多世帯生活の家設計デザイン事例(外観イメージCG)

 

居心地に行動特性と

インテリア空間の関わりについて

考える事は本当に大切。

 

先ずは人の行動特性について。

 

ポピュレーション・ステレオタイプとは?。

ドアノブを目の前にして、

あなたはどちらへ

回して扉を開けますか?。

 

インテリア空間のコーディネートや

建築計画を行う上で

意識しておかなければならないことに、

人間の行動の癖(くせ)や

心理的な条件などがあります。

 

人間の行動に見られる、

ある程度共通した

癖や行動特性のことを

ポピュレーション・ステレオタイプといいます。

 

例えば右利きの人に見られる

ドアノブは右に回せば開く

という行動特性は

世界的にも共通してみられ、

このような特性は

スピーカーのダイヤルは

右に回せば大きくなる等の

操作機器の設計にも応用されています。

 

操作機器の

ポピュレーション・ステレオタイプの一例。

「右に回す、押す、上や右にずらす」と

電源オン、増加、加熱、

ネジやボルトなどで締めるという効果がある。

 

ポピュレーション・ステレオタイプは

地域や民族により違いがあることもあり、

また「右利き」と「左利き」の違いだけでも、

かなり使い勝手が

違ってくることも

理解しておかなければなりません。

 

デザインが良くて

形が気に入っても、

使う人にとって「使いにくい」モノでは

困ってしまいます。

 

特に外国製の機器や

設備を選ぶ際には、

よく確認する事が大切。

 

パーソナルスペース。

アメリカの環境倫理学者の

ロバート・ソマーは、

1969年に出版した著書の中で

他人に侵入されたく無い

空間である「パーソナルスペース」を提案しました。

 

パーソナルスペースとは、

他人に近付かれると

不快に感じる空間のことで

「パーソナルエリア」、「個体距離」、

「対人距離」とも呼ばれます。

 

意外かもしれませんが、

一般に女性よりも

男性の方がパーソナルスペースは

広いとされていて、

男性は人が前方にいるのを嫌い、

女性は周囲から

他人に見られるのを嫌う傾向がみられます。

 

男性のパーソナルスペースは、

前方を集中して見る特性があることから

前方に長い楕円形で、

後ろや横の半径が短い形をしている。

 

女性は視野が広く全体を

見渡す特性があることから、

前後左右が均等な円形をしている。

 

また、パーソナルスペースは

親密な相手ほど狭く、

ある程度近付いても不快さを感じない、

逆に面識の無い相手などに対しては

広くなっていて、

社会文化や民族、

個人の性格やその相手によっても

大きな差があります。

 

この「パーソナルスペース」という言葉は、

たびたび「縄張り、領域」という意味の

「テリトリー」という言葉と

混同されることがありますが、

パーソナルスペースは

中心に居る人間とともに移動するものに対し、

テリトリーは人間が移動しても

その場に存在し続けるものです。

 

「テリトリー」はもともと動物生態学上の

「縄張り」という意味で

使われていた言葉です。

 

徐々に日本の漫画やアニメで

「パーソナルスペース」と同じような意味で

頻繁に使われるようになって、

混同されるようになったようです。

 

人と人との関わり合いの中での距離には、

物理的な距離と

心理的な距離があります。

 

1966年、

アメリカの文化人類学者

エドワード・ホールは、

人間のコミュニケーションに関わる距離を

以下の4つに分類しました。

 

密接距離(Intimate):最も親しい関係。

体を密着させたり、

手で触れ合える距離。

 

個体距離(Personal):親しい友人程度。

相手の表情が詳しくわかる。

 

社会距離(Social):知らない人同士が会話をしたり、

商談をする場合に用いられる距離。

 

公衆距離(Public):2者の関係が個人的なものではなく、

講演者と聴衆と言うような場合の距離。

 

嫌いな相手に対しては、

距離に関わらず

視認できるだけで

不快に感じるケースもある

 

ソシオペタルとソシオフーガル。

家族で集まったり、

パソコンで仕事をしたり、

カフェで休んだり・・・・・。

 

人間が集団で行動する場合、

目的に応じて様々な型を形成しますが、

企業オフィスでの机の配置方法は

その好例といえます。

 

例えば、

常に社員同士のコミュニケーションが図られ、

連絡や相談が

頻繁に行われることによって

社員が活性化するような業務では、

お互いの顔を見ることができる

ソシオペタル型の机の配置が

取られることが多いです。

 

一方、

設計や製作といった

ある一定の個人での

集中した仕事を

行われるような部署では、

お互いの顔が見えない

ソシオフーガル型の机の配置が見られます。

 

オフィス以外でも、

向かい合って

コミュニケーションがとりやすい状態の型を

ソシオペタル、

互いに干渉することが無い

状態の型をソシオフーガルと呼びます。

 

これらの配置は、

イギリスの精神科医である

ハンフリー・オズモンドが

自身の精神病院の

待合室に座っている

患者さんを観察することにより

考案されました。

 

余談ですがハンフリー・オズモンドは、

合成麻薬とかを使ったら

見えるという幻覚の形容表現の

「サイケデリック」という言葉を作った人物です。

 

サイケデリックは

音楽ジャンルの一つにもなっていて

「サイケ」っていう略語でも有名です。

 

人間の行動特性、

パーソナルスペース、

集団の中の配置のかたち、

空間要素には

そういった目に見えない意識の部分も

設計の中に組み込むことが

大切だと考えています。

 

オフィス設計や工場建築、

勿論商業建築や公共建築・福祉建築にも

そういった考え方は重要ですし

なにより住宅設計については

それぞれの家族の関係性や

暮らし方の価値基準を

大切な要素に含めて間取りと暮らしを

丁寧に考えています。

 

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