奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

最近はお問合せの段階で平屋の住まいを検討する事も多くなっているので木造平屋建て住宅のメリット、デメリット、適正価格での選択肢について少しこのブログでも書いてみたいと思います。

2024年03月27日 | 家 住まい 間取り プラン

 

木造平屋建て住宅のメリット、デメリット、

適正価格での選択肢について。

※平屋建ての家デザイン提案事例・間取り鳥観図

 

家を建てるに際して

木造平屋住宅に興味がある方、

平屋の家を建てようかと

検討されている方に

少しでも参考になればと思います。

 

木造平屋は、

多くの魅力を持っています。

 

以下では、

そのメリットについて・・・・・。

 

スキップフロアや

屋根裏などが実現できやすい。

木造平屋の一番の魅力は、

建物内での高低差を利用しやすい事です。

上下階が存在しない分

極論二階建てまでの

天井高さを設ける事も可能になります。

 

そういう意味で天井高さを大胆に活用した

空間を考える事も可能になります。

※構造補強は必要です。

 

1階だけではなく、

屋根裏を有効活用することで、

収納スペースや

リラックススペースを確保できます。

 

広々とした空間を楽しむための

ポテンシャルが広がります。

 

生活動線がシンプルで

暮らしやすいという事。

平屋住宅は、

階段がないため

生活動線が非常にシンプルです。

 

キッチン、リビング、

寝室などが一つの階に集約され、

家事や移動が水平移動のみになり

楽になります。

 

特に家族が多い場合や

身体的に負担が多い場合には、

上下階階の移動がない事は

大きな利点です。

 

一般的な2階建てと比べて

メンテナンスコストが低いという事。

木造平屋は、

2階建て住宅に比べて

メンテナンスコストが低い事が魅力です。

 

屋根の修理や外壁の塗り替えなど際、

比較的経済的です。

 

それにより、

長期間にわたって

住宅を維持する費用を

節約しやすくなります。

 

木造平屋のデメリット。

木造平屋には多くのメリットがありますが、

デメリットも考慮する必要があります。

 

以下では、

そのデメリットについて。

 

ある程度広い土地が必要。

木造であれ鉄骨であれ

鉄筋コンクリート造であれ

平屋を建てるには、

すべての部屋を一階に集約するため、

ある程度の広い土地が必要です。

 

広々としたリビングスペースや

個人の部屋を平屋に確保するためには、

それなりの土地の広さが

要求されます。

 

狭い土地に平屋を建てる場合は、

間取りの工夫が必要です。

 

中心部に採光しづらい平屋は、

周囲の建物や樹木によって

中心部の採光が

制限されることがあります。

 

平屋の中心部にも

採光を確保するために、

計画的な配置や窓の工夫が必要です。

 

明るく快適な空間を計画する為には、

建物のレイアウトとサイズを

考える段階から注意が必要です。

 

平屋の注意点。

平屋を建てる際には、

以下の内容にも

留意することが大切です。

 

家族間のプライバシー確保に注意する。

平屋は開放的である一方、

家族間のプライバシー確保が

課題となることがあります。

 

個々の部屋の配置や

適切な仕切りを検討し、

各個人がプライバシーを守りながら

過ごせるように。

 

防犯対策。

平屋住宅は一階に

住環境が集約されるため、

防犯対策が二階建てよりも

重要です。

 

セキュリティカメラや防犯窓、

外部の照明などを設置し、

家族の安全を確保できるように。

 

日当たりと風の通り道を確保する。

平屋は日当たりと

風の通り道を確保することが

特に重要です。

 

窓の位置や通風を考慮して、

快適な居住環境を実現するには

建物サイズと共に

採光がポイントになります。

 

また、

庭やテラスなどの

アウトドアスペースも検討要素です。

 

土地の建蔽率と容積率を確認する。

こちらの内容はもっとも基本的な事であり

専門的なことでもありますが

土地の建蔽率や容積率は、

建築に影響を与える重要な要素です。

 

地域の規制に従い、

建物の大きさや配置を

今一度確認を・・・・・。

 

建築確認やその他法令での

許可を取得する際にも

確認が必要です。

※面積に算入する算入しないという位置関係は

 柱・壁・屋根の関係プランにより

 変わる事もありますので注意が必要です。

 

構造は木造の方が

鉄骨構造や鉄筋コンクリート構造に比べて

コストが低く、

住宅の価格を抑えることができます。

 

地域の気候や耐震性を考慮しながら、

木造を選択することで

予算を節約できます。

 

水回りを一カ所にまとめる。

水回り(キッチン、バスルーム、トイレなど)を

一カ所にまとめることで、

配管工事や設備の設置費用を

削減できます。

 

効率的なプランニングにより、

コストを抑えながら

使いやすい住宅を実現できます。

 

シンプルな外観や間取りにする。

外観や間取りをシンプルにすることで、

建築コストを抑えることができます。

 

贅沢なカタチや複雑な構造を避け、

自分達にとって

何が必要なのかを見直しながら

予算内で木造平屋を

実現する方法を考える事が重要です。

 

住宅設備関係は特に

初期投資とランニングコスト、

そして機械寿命を意識しておくと良いです。

 

十数年経てばどういう

況になるのか?。

 

今の暮らしを考えると

見えてくる事もあると思います。

 

エアコンやテレビ、

給湯関係は分かりやすいですよね。

設備関係の入れ替え等も

必要になる事を意識して

暮しにとって大切なものは何なのか?。

 

大げさかもしれませんが

家造りの際には人生プランを考える

キッカケにもなりますから。

 

そういう事も含めて

人生プランと住まいの事を

丁寧にと思います。

 

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機能的で美しいという事、ほんの少しの事かも知れないけれど大きく変化する感情と心地に語り掛けるような過ごす空間を考えるように、間取りだけではなくて考え方と空間と暮らす人に機能的である美しい暮らしの設計。

2024年03月27日 | 設計の事デザインの事

 

機能的で美しいという事。

寒い日が続くなと思っていたら

なんだか急に

春めいた気温が続く日も多くて、

奈良県でも県境で

標高も高く

気温が冷える地域でのリフォームもあり、

スタッドレスタイヤを新調したのですが

本領を発揮せぬまま

役目を終えそうな気がしてならないくらい

季節が進みました。

 

本来の機能を果たせず、

ただただすり減っていくことに

切なさを感じます。

 

そんなタイヤには申し訳ないですが、

好きな言葉のひとつである「機能美」について

少し触れてみたいと思います。

 

機能美とは、

建築・工業製品などで、

余分な装飾を排して

無駄のない形態・構造を追求した結果、

自然にあらわれる

美しさのことを指すことが多い言葉。

 

使いやすさと

見た目の美しさを兼ね

備えデザインされたものは

日常に溢れています。

 

例えば、

毎日使用するであろう

キッチンツールなどは

秀逸なものがたくさんあると思います。

日本におけるプロダクトデザインの第

一人者である柳宗理さん。

 

彼のデザインするキッチンツールは

美しい流線形が目を引きます。

 

トングやレードルなどは

一見するとごく普通の形状に

見て取れますが、

先端をほどよく尖らせ、

掴みやすいのに

食材を傷つけにくかったり、

丸ではなく楕円形にすることで

より注ぎやすくするなど、

僅かな形状の違いで、

普段何気なくしている動作を

少し楽に、

そして美しくしてくれる

そんな工夫がなされています。

 

インテリアのジャンルでも

機能美溢れる

プロダクトがたくさんあります。

1958年発売以来、

世界中で愛されている

傑作ペンダントライト「PH5」(ルイスポールセン)。

 

一度見れば忘れられない

特徴的なシルエットは、

外側のどこから見ても

電球が見えない

独自設計のシェードにより、

眩しさの抑えられた

優しい光を灯します。

 

単なる形態だけのデザインにとどまらず、

人と空間を美しく見せ、

幸せに暮らすことができる

光を醸し出すよう設計されていることから、

PH5は「モダン照明の父」とも

呼ばれています。

 

仕事や勉強に

毎日使う文具にも

面白いものがあります。

10個のキューブが

チェッカーフラッグのように

重なり合った

ユニークなデザインの消しゴム。

 

その名も「カドケシ」。

 

1つのカドがなくなってきたら、

ちょうどいいタイミングで

別のカドがあらわれ、

何度でも新しいカドで消す快感を

味わえるというもの。

 

消しゴムを日頃から

使っている皆さんからすると

気になる商品ではありませんか?。

 

空間や暮らし方をデザインする家も

機能的なデザインが

佇まいを美しいものとし、

生活において使い勝手が良い。

 

1つの方向に振り切っていても

良いのかもしれませんが

それぞれの家族や暮らしの方向性にとって

ほどよく馴染み、

バランスの取れたものであることを

心掛けたいと思います。

 

暮らしそれぞれにおいて

大切な空間の役目を

考えているところです。

 

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