奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

住まいづくりと家具選びを一緒に、間取りに含まれる窓や扉のサイズ、位置、窓の見える位置や風景、家具のサイズや雰囲気も暮らしの設計デザインの要素、家電を置くスペースなどコンセントの位置や数量も。

2024年03月15日 | 暮らしの事イロイロ

 

住まいづくりと家具選びを

一緒に行うべき理由。

 

※Poltrona Frau Osaka (ポルトローナフラウ大阪)ショールーム

 

住空間づくり、

つまり家づくり・住まいづくりは

毎日を心身ともに豊かにするうえで

重要なプロセスとなり、

考える事は多岐にわたります。

 

しかし家単体で、

本当に心地良い暮らしを

実現させることは色々な制約がうまれて

難しいことも多くなると思います。

※Poltrona Frau Osaka (ポルトローナフラウ大阪)ショールーム

 

日々の生活に欠かせない「家具」も

いわば空間の一部であり、

これらの要素も合わせて

はじめて「家」は「住まい」となります。

 

設計の段階から日常に使用する

家具のことまで視野に入れて

家づくりを進めることで

そこに住まう人の生活スタイルに合った

居心地の良い空間をつくることにつながります。

 

そこにいる人が居心地の良い住まいを実現するには

間取りの段階での

インテリアプランも必要になってくるのです。

※Poltrona Frau Osaka (ポルトローナフラウ大阪)ショールーム

 

住まいづくりと家具選びの実情一方で

「住まいづくり」と「家具選び」は

別々に考えられてしまうことが

多々見られます。

 

それ自体が間違っている

という訳ではありませんが、

その理由は住まいの提案と家具の提案が

別々になることが

殆どであるからと言ってよいかと思います

 

多くの場合は「家」を相談し、

その準備と設計・建築が進んでいきます。

 

そのあとに家具販売店やインテリアショップ等で、

予定されている、

あるいは完成している住まいに合わせた

「家具選び」が始まるということが

一般的には多いようです。

 

実際に、家造りを他社でされてから

インテリアのご相談ということで

お問い合わせをいただくケースもあります。

 

家の新築はそれ自体が住まい手さん側も

様々なことを決定する時間が

必要なのですが

普段の生活に頭が一杯になっている

ということも珍しくなく、

これ自体はある意味では

仕方のないことですが、

少なくとも誤解を恐れずに言えば

住む間際になって

家具を見始めるのでは

遅いと言えます。

 

このケースで起こりうることは

間に合わせやスペースの使い方を

限定してしまうインテリアプランになってしまう

可能性があること、

ひいては本当に快適な暮らし方を「我慢」

することになりかねないことです。

 

せっかくの様々なこだわりを

凝らした自慢の我が家です。

 

真の意味で快適性を持った空間にするためには

間取り段階での家具選び、

つまり住まいづくりと並行した

家具の検討が必要です。

 

本当に快適な空間をつくりあげるために

なぜ間取り段階で家具の検討が

必要なのでしょうか?。

 

その理由のひとつとして、

置きたい家具や家電の大きさから

部屋の広さや窓の位置など

間取りも変わってくるという点が挙げられます。

 

インテリアプランを

よく練っておかないと、

日常において頻繁に使用する

生活動線がうまく確保できない

といったことも多々あります。

 

特別に置きたい家具が

事前に決まっていれば

その家具を中心とした間取りを

考えることが可能になります。

 

勿論、ある程度自由を持たせたデザインも可能です。

必然的にレイアウトや

それに合わせた間取り設計にもなり、

窓の位置や高さも

それに準じたけいかくとなります。

 

リビングダイニングの中心となる

ダイニングテーブルやソファが

事前に決まっていれば

収納を作る場所

あるいは配置する場所も決まり、

間取りそのものが使い勝手を含めた

計画となります。

 

例えば住まい手さんの思う

窓のサイズ感や位置について

若しくは設計側の意見のままに

窓を取り付けてしまったりすると、

家具を決める際には消去で

サイズや置き方を決めることとなり、

せっかくの新居での

理想的な雰囲気や使い勝手を持った暮らしから

遠ざかってしまうのです。

 

あるいは家具のサイズや置き方が決まれば、

照明位置や意外と見落としがちな

コンセント類の数や位置も

それに応じて決める事が出来ます。

 

テーブルの中央に

照明が来るのが理想なのにそうではない。

 

住んでみたら延長コードだらけになり

配線が見えて見栄えがしない。

 

テレビを置く位置が不本意。

家電を使用する際に使いにくい等の

状況となる事を防ぐことができます。

 

カラーコーディネートも大事。

カラーコーディネートについても

家具を含めた全体の見え方が

空間の質を上下させます。

 

家具のカラーは部屋全体の雰囲気に

大きな影響を与え、

家具とコントラストを与えることが出来る

フローリングやドアなどの建具を

選ぶことで

空間も家具も引き立ちます。

 

逆に家具と同系色や

調和する色を選ぶことで、

統一感が生まれ

同調させることで落ち着きのある

空間づくりができます。

 

「住まいづくり」と「家具選び」を

同時に行うことで

カラーコーディネートも

目的がしっかりと見える事になり

過ごしやすさがより上質になります。

 

収納計画に基づいて

間取りを決めることができる。

 

間取りについて考えることは

同時に収納計画について

検討することにつながります。

 

普段の暮らしの動線に対して

ベストな位置での収納の配置や

取付けがあるはずです。

 

ここについても事前に

ダイニングテーブルなどの

家具が決まっていることで

どのような収納スタイルが

ベストかなどを決定する事も出来るようになります。

 

あるいはここは間取り=収納計画が

完成してから

着手してもいい部分かもしれません。

 

住まいに備え付けられている収納から

不足している部分を

補完することができるのが

置き型の収納家具であり、

あるいはキッチンの

バックセット(背面収納)などは

ハウスメーカーやデベロッパーの提案するものよりも

家具販売店の提案するものの方が

クオリティも高く

割安になることも少なくないからです。

 

さらには空間における

バランスと対称性を

最良のものにでき、

空間全体に整った印象を

与えることができる点。

 

採光と風通しを考慮した

設計が可能になる点など、

これらも「住まいづくり」と「家具選び」を

同時に行う大きなメリットです。

 

住む人の理想的な家具、

それを設置できる空間づくりを

包括的に提案し、

家具の配置・素材選びを含めた

空間づくりは大切だと思います。

 

「住まいづくり」の計画段階で

「家具選び」についても

相談することで、

より質の高い空間へと近づくはずです。

 

新築、引越、リフォームの際は

「家具から始める家づくり」も標榜する

建築家との住まい造りで

満たされる暮らしを考えてみませんか?。

 

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■やまぐち建築設計室■

 建築家 山口哲央

奈良県橿原市縄手町387-4(1階)

https://www.y-kenchiku.jp/

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