奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

やまぐち建築設計室の住まいづくり通信・・10月号。

2010年09月24日 | 建築家 設計の仕事 監理の仕事

こんばんは、やまぐち建築設計室 建築家の山口です。

 

そろそろ「運動会シーズン」ですね。

今日、午後から市役所や法務局、県の土木事務所などあちらこちらへ出かけていた際、

運動会の練習の声や楽器の音もよく聞こえてきました・・・・・。

深まる「秋」が楽しみですね。

 

 

さて、もうすぐ10月という事で、

「やまぐち建築設計室の住まいづくり通信」10月号の用意ができました。

 

住まい手さんや、「やまぐち建築設計室」のホームページなどを通じて

「資料請求」「ニュースレター希望」ということで、ご請求いただいた御相談者の皆さんに、

郵送させていただいたり、メールで送信させていただいているものです・・・・。

 

住まい手の皆さん、相談者の皆さん、既にご請求いただきました皆さまには、

昨日はメールにて、本日は郵送をさせていただきました。

 

「住まいと暮らし」のご参考にしていただければ幸いです。

 

 

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奈良県桜井土木事務所へ・・・・。

2010年09月24日 | 役所 行政 検査機構 書類の仕事

埋蔵文化財の調査後は、奈良県桜井土木事務所へ…。

 

 

 建築の可能、不可能について、法律情報の確認と取扱についてのうちあわせ。

 

 

 現場が「市街化調整区域」に法律で指定されているので、

 最悪の場合は「建築不可」という事もあります。 現在建物が建っていても・・・・

「それ」自体違反のケースも・・・・。

 法令に基づいての「建て替え」が可か不可か・・・・。 交渉が「可能」な程度なのか・・・・。

 

 

 そういう点にも「設計事務所」、「建築家」は知恵と能力が必要なんです・・・・。

 こういう問題は、答えが出れば「簡単」なんですが、

 裁判と一緒で「建築可能な根拠」が「法令的にどうなのか?」が重要。

 

 

表現が適切でないかもしれませんが、

「聞き取り調査」や「証拠集め」と、捜査のような「仕事」も建築には必要になってくるんです・・・。

 

 

 

 

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埋蔵文化財の…

2010年09月24日 | 役所 行政 検査機構 書類の仕事

土地の調査には、埋地面の下…埋蔵文化財の包括地かどうかも重要。


今回の計画地は埋蔵文化財の手続きが必要な区域。


しかも「大規模」な遺跡に含まれている地域・・・・・。

 


こういう場合、「建て替え」であっても「再度手続き」が必要だったり、

規模の制限を受けたりします。

 

大規模だったり、地下室や地盤の強度上杭を計画する場合は、計画自体に影響する場合も・・・・。


だから事前の調査が大事なんですよ。

 

今回の計画地は、桜井市内ですけれど、

同じ奈良県の橿原市内にある大藤原京遺跡の一部に含まれていました・・・・。

 

書類の用意も含めて要検討です・・・・・。

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奈良県桜井…

2010年09月24日 | 役所 行政 検査機構 書類の仕事
午後からは、奈良地方法務局桜井支局にて土地の事前調査です。
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家づくりの事・・イロイロ。建築家の立ち位置。

2010年09月24日 | 建築家 設計の仕事 監理の仕事

「現場での指摘・・・・・・鉄筋の(かぶり厚さ不足)」

 

 

こんにちは、やまぐち建築設計室 建築家の山口です。

 

 

 

昨日から随分「ひんやり」とした空気感がありますね。

急な気候の変化には注意ですね。

 

さて、皆さんの持つ「建築家」のイメージをはどんな「人」を想像しているんでしょう・・・。

 

 

住まい手さんと初めて面会したりすると「意外」とよく言われたりします・・・・。

「ブログ」を3か月~4カ月ほど読んでからご相談にこられた「建て主」さんや「住まい手」さんでも、

 

「建築家」って、「芸術家」や「技術家」対応だと思っていました・・・・・。

 

というお言葉をいただくこともありました。

 

一般的に広く浸透している「建築家」のイメージは、

主張の強い独りよがりな住まいをつくるとか、

高価な住まいをつくると言ったものかもしれません。

 

 

でも、本当の建築家の役割は、

ご依頼をいただいた「建て主さん」、「住まい手」さん・・・・皆さんと対話をする事。

 

 

そこから始まる暮らしうや個性を把握する事に加え、

土地環境・・・・ロケーションを読み解き、最善と考える住まいの「カタチ」を表現し、

制度を守り、工事が始まれば現場に赴き「管理」ではなく「監理」と言う仕事を実行します。

 

しかし、そのような作業なら工務店や建築会社でもやっていると、

お考えになるかも知れません。

 

「設計・施工一貫」がそうなのかも知れませんね。

 

 

建築会社・工務店と「建て主さん・住まい手さん」の二者間による住まいづくりと、

そこに「設計事務所」、「建築家」が加わる、

三者の相互関係の働く住まいづくりでは「様々な違い」があります。

法令上もそう決められていますからね・・・・・。

 

「下請・工務店・建築会社内の設計者」の場合は、立ち位置上・・・・・・。

 

「誠実な建築会社・工務店」なら別ですが、

そうでないところも現実多いので、そういう場合は・・・・わかりますよね。

 

 

 

で、その「違い」の一部ですが・・・・・・。

 

 

専門知識を有し、現場との相談、交渉する能力を持ち合わせた存在が居る事で、

現場での「キチンとした対応」で上質な住まいづくりへと繋がっていきます。

 

 

 

工務店、建築会社から提出された見積書の中身を公正な立場で一つ一つ確認し、

適正な金額、数量かどうかをチェックし、工事に反映させます。

そして後に発生する事が多い、追加工事費用の適否についても検討します。

 

また2~3社の「工務店、建築会社」での入札を行えば、

同じプラン、同じ条件下での価格比較も可能となります。

工務店・建築会社で見積もる「プラン・図面」が異なれば、「工事費もバラバラ」ですからね。

同じ図面、プランで比較するということが大事です。

ただしこれは、「安い」だけで判断してはいけません。

 

適正な価格で、要望点をキチンと把握して、誠実な対応ができる事が大前提です。

工務店・建築会社の都合で、平気で工期を変えたり、

粗悪な商品や誠意のない職人さんを使う・・・・安いだけの仕事のケースもあるからです。

誠実な仕事をし、その住まい手さんの気持ちをちゃんと理解してくれる

「つくり手」 の居る工務店・建築会社を選定することが大切です。

 

住まいづくりの過程では「建て主さん」、「住まい手さん」・・・皆様に判断を求められる機会も多々あります。

しかし多くの方にとっては初めての事で、

どうしていいのか何を基準に判断すればすればいいのか分らないのが事実です。

 

 

建築会社、工務店と住まい手、建て主さんの二者間による住まいづくりでは、

住まい手の意見、建築会社・工務店側担当者の意見、職人の意見と、

様々な意見の折衷案の住まいが出来上がる事が多く、(全てではありませんよ)

一貫性が無い住まいとなりがちです。

 

私達は、一貫性を持った道筋のある複数の選択肢を用意しそのメリット、デメリットをお伝えする事で、

完成後も出来るだけ後悔の無いようにアドバイスさせて頂きます。

 

「家は3回建てて初めて答えが分る」という言葉もあるように実に難しいものですが、

1回で成功したいですよね。

 

 

 

そして、住まいは「暮らし」と共に「その一部」が変わっていくものです。

例えば、子供部屋は必ず6帖分必要だからと言って子供の人数分だけ独立した部屋数を確保しても、

子供達がずっとその家に居るとは限りません・・・・・・。

大きくなって家を出てしまえば、たちまち空き部屋が出来た事になり、

その為にお金とスペースを余分に使ってしまった事を後悔する事になるかもしれません。

 

子供は順応性が高いので、スペースが小さければ小さいなりに工夫して使うでしょうし、

お子様が未だ小さいようでしたら、

兄弟みんな同じ部屋にして後で仕切ったらいい程度の考え方で住まいを考えるのも一つの方法です。

 

これはほんの一例で、住まいづくりには予算にも関わるこのような例が沢山登場します・・・・・。

「長い目線で予算と現実をじっくりと見極めて考える事が出来る」

 

これも「既製品」としての「家」ではない「その人と暮らし」を考える建築家、設計事務所の「考える人」が、

住まいづくりに関わるメリットの一つとも言えます。

 

 

 

その他にも、今はインターネットで調べればどんな事でも分かった気になります。

しかし、それらはどの立ち位置で書かれたのかで全く異なった情報となる事もありま

す。

(このブログもそうかもしれませんね)

 

 

ネットの情報はおおよその情報であり、

皆様にとって寸分違わずにぴったり当てはまる事は稀で、

そのままその情報を信じようとしても、うまくいかない事もあります。

 

例えば、無垢の床材に使用するワックスはどのような物が良いのか?

と言った質問一つ挙げても無垢材は傷つき易いから、

塗膜をつくって保護出来るウレタン塗装が良いと言う方がいるかと思えば、

無垢材の足触りなどを生かすならウレタン塗装など言語道断、

浸透性のワックスが断然良いと言った意見が交錯します。

 

これらは無垢材をどのように捉えるかで答えは変わってきますし、

どちらが正解と言う事でもありません。

「考え方」で大きく変わる部分ですし、 

このような相反する事例においてもそれらの長所、短所を説明させて頂き、

インターネットと言う仮想の答えのみに頼ることなく、

場面に応じ一つの道筋に沿ってみなさんの住まいづくりを「考えて」います。

 

 

少しいつもよりは長くなりましたが、

私達の役割は単に、図面を描くと言うだけではなくて、

現場が始まれば工事監理と言う仕事に移っていきます。

 

以前も少し触れましたが、

工事「監理」とは作成した図面に基づき専門的な知識を持ちながら、

公正な立場に立って現場の進捗を見守り、交渉、指示、指摘と言った業務を行う事をいいます。

建築士法 

これは工事を行う建築会社・工務店側が行う施工「管理」とは又役目が違います。

施工「管理」とは施工者側の立場で現場の安全衛生、進捗、建材や資材の発注調達、

職人の手配、予算の管理などを行う事を言い一般に、

設計者の行う「監理」とは異なるんです。

(ホームページのお問い合わせでもよくご質問がありました)

 

 

つまり「図面だけ描いて設計料が何百万円」と言った話しでは無く、

図面を描くのは仕事のほんの一部に過ぎません。

 

建築家、設計事務所の仕事は、

表面的に見える図面以外にも、法令調査、現場が始まってからも描く図面、

現場に出向いて確認する行為、打ち合わせた内容をまとめ、皆様に報告する義務、

・・・・etc。

など数え上げればきりが無いほどまだまだ沢山の業務を行います。

 

 

理想と現実を考え、そして検証、再度設計にフィードバックさせ、

そこから住まいづくりに「検討」をどう生かすか・・・・・・。

 

設計→申請→監理→検証→改善を、

沢山積み重ねてくることで「出来る事」を住まいづくりに投入する・・・・・。

 

 

家づくりの「処方」は様々ですが、「よい暮らし」が増えれば・・・と思います。

皆が同じ方向を向いて、良い結果に向かえるように。 

 

 

 

 

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