森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

「げげげの女房」の何を見ていたか

2010-09-30 09:34:49 | 仕事関係

NHKの朝ドラ「げげげの女房」が終わったが、えらい人気だったようだ。今度は映画化するとか。テレビドラマの人気なのか原作人気なのか知らないが、視聴者&読者の琴線に触れる部分があるのだろう。

かくゆう私も、よく見た一人(笑)。
ただし、私の場合、ドラマとしてはあまり評価していない。人気の元と言われる戦後の貧乏話もたいしたことない。今ならもっと厳しい生活送っている人も多いだろうし、あの頃は社会がそんなものだったのではないか。ましてや古い時代の親子関係とか、仲のよい夫婦の話もイマイチ。どーでもよいと思ってしまった。

私がよく見た理由は、一にもニにも水木しげるの創作風景が見たかったからである。漫画にかける覚悟や片腕の描き方はすごく迫力あった。それは単に水木ファンだからというのではなく、そして身につまされていたからである。
その点では、「げげげ」だけでいい。「女房」はいらない(^^;)。

貸本業界のひどい状況。その点からの貧乏話は身に沁みる。実は、中に出てきたエピソードによく似た話は、私の周辺でも起きていた。

そして大手の出版社から注文があっても、自分の範疇にない依頼は断る勇気。本格的に受けてからの心構え。周辺の人々の思い。出版元の倒産など、原稿料の踏み倒し。

そして、突然仕事が来なくなる恐怖(笑)。

まあ、そんなもろもろの出版界の事情を、自分に照らし合わせて見ていたのである。ドラマ自体は創作だろうが、エピソードは本当にあったことを散らばめられている様子である。

私は、今後どんな道を歩むかわからないが、参考にさせてもらおう。

 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今後は・・・ (熊(♀))
2010-09-30 22:49:12
もちろん、今後の道はブラックメルヘンジャーナリストに続いているのです。

とりあえず、原稿料の踏み倒しにだけは遭遇しないように、お祈りします。
返信する
げげげ! (田中淳夫)
2010-09-30 23:37:20
こちらにもチェックが入った(笑)。

ブラックメルヘンジャーナリズムって、何かなあ。美しい夢を語り、太っ腹な支払いを約束し、書き上げた原稿だけ受け取って踏み倒す出版界のことかも。それとも「素晴らしい原稿だ。ぜひ出版したい」と言いつつ、印刷費を要求する文藝社の悪辣なビジネスとか。「本当は怖い出版業界」という本書くかなあ。
返信する

コメントを投稿