森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

切り株アート

2006-05-07 01:08:29 | ドーデモ体験談

さて、黒滝への道である。

よく聞けば、洞川までは通じているという。最悪、洞川(天川村)経由で黒滝に行くことは可能だ。

そこで川上村の高原より林道に入った。昔は、すぐ舗装が途切れて山奥で行き止まりだったのだが、今では奥へ行くほど道がよくなる。途中には、林齢200年を越す巨木の森があるのだが、今回はパスして奥へ奥へ。たまに反対方向からの車とすれ違うが、これは洞川に通じている証拠だ。

 

とうとう尾根筋に着き、吉野山への分岐に出た。果たして「通行止め」の標識。迷ったが諦めて洞川への道を進み、大天井滝へ。せっかくだから見学しようと車から下りると、先客のおじさんと話した。すると、「吉野山から来た」というではないか。
「通れるんですか」と聞くと、「標識にごめんなさい、を言って走るんだ」とのこと。

 

すぐUターンして、吉野山コースへ。なるほど、ところどころ崩れているが、車一台通るくらいの幅はある。乗用車が行けるのに四駆が行けないわけない。途中、すんごい杉林の山々が見える尾根にも出た。
そして黒滝へ下る分岐へ。ここを下れば、黒滝村の槙尾だ。

 

ここで、ふと気がついた。「切り株アートのある場所を知らなかった」。
黒滝たって広いもんな。どうするか。
記憶をたどると、「赤滝」へ向かう途中だと聞いた気がする。

 

それだけを頼りに走り続けると……あった!
なんと「きららの森」というキャンプ施設の駐車場前ではないか。谷も広がっていて明るいし、これなら見学客も来やすいだろう。アピールという点では絶好のポイントだ。

 

さて、肝心の切り株アート。写真を1枚添えるが、もっと見たい人は、リンク欄の「出来杉計画」をクリックしてください。全部で20体くらいあるのかな?

これはやっぱり、アイデア賞ものだ。人を引きつける魅力がある。みんな、切り株アート前で遊んでるし(笑)。ストリートアートとしてのチェンソーアートの潜在力を感じた。切り株だと、割れにくいという価値もあるかもしれない。
チェンソーアートの一変種ではあるが、切り株ならではの別の意味もあるような気がする。単に丸太から作った作品を展示しているのとは違った感触である。より樹木を意識することができる、大地とつながったアート

 

今後のアイデアにつなげたい。


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2 コメント

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いいコピーです!! (でき杉)
2006-05-07 22:23:46
田中さん、来て下さったのですね。

ありがとうございます。



現在22体程あるようです。僕は数えていませんが、数えた方がそういってました。

まだあと2、3体彫るつもりです。



「大地とつながったアート」。

見事な表現をありがとうございます。



僕もこの「切り株アート」は、チェンソーアート作品というよりも、切り株をつかったアート作品という方向でアピールするとまた違った人たちにも届くのではないかと思っています!
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木材よりも樹木 (田中淳夫)
2006-05-08 01:13:46
切り株だと、木材というより樹木としてまだ生きている感じがしますね。実際、根っこは水分を吸い上げているのだろうし。



木材を削ってもったいない、という声も出ないでしょう(笑)。



木の持ち主にも利用価値があると思うので、もっとアピールしていきたいですね。
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