日曜日は、統一地方選…で、騒がれていたが、実は私が、その晩テレビで見ていたのは、開票速報ではなく、NHK教育のETV特集「獣害列島」である。これは見応えあったねえ。
クマ、イノシシ、シカ、カモシカ、サルなどの獣害に悩まされる各地を立松和平がレポートしているのだが、私の心に引っかかったのは、宮城県のサル害。
そこで日本サル学の大家・伊沢紘生氏(元宮城教育大学教授)。
「獣が人に追われているなんて、ウソ。冬は食べ物がないから樹皮をかじっているというのも違う。彼らは、その時々の環境に合わせて何でも食べ、生きていくんだ」
そのような意味のことを言っていた。伊沢氏は、野生サルの群にボスザルはいないことや、海岸まで下りて海草を食べるサルがいることを発見した第一人者である。我が意を得たり、だった。
私も、野生動物は人に追われて生息域を狭められているから人里に出てくるんだとか、食べ物がないから人里に出てくるという意見は、うさん臭く感じていた。山に食べ物があっても、人里の田畑を狙うし、樹皮も美味しい餌のはず。冬の山では生きていけないような見方は、彼らの生命力を馬鹿にしているような気がしていたからだ。
そのことを一番よく知っているのは、山里に住む人々ではないだろうか。登場した一人は、「いくら柵を作っても、ケモノの方は、今度はあそこを破ってやろうとか、2、3日はおとなしくしておいてやるかと相談しているんじゃないか」と笑っていた。
最大の原因は、人が獣とのつきあい方を忘れたことにあるのではないだろうか。獣を見たら追う。常に警戒を怠らない、という戦前まで続いた文化が途切れたことが、獣害を生み出したような気がする。
私はこの大型連休を使って両親の住まう山形(米沢)に来ているのですが、近所を散歩しながら、カモシカがでるんだ、ここで対面した事もあるんだよと教わったそこは、盆地にあるこんもりした“丘”といった印象の場所でした。
鹿 いのしし カモシカ その他
登山でしか入らないような森に住んでいるものと思っていたので、高速道路工事で土色をしたところを指しながら言ってしまいました(--;
「あの工事でカモシカも住みにくくなったのかもね」
私が取材した中では、苗にはツリーシェルター(ヘキサ・チューブなど)が一番有効な感触を受けましたが。それでも、丁寧に装着しないと剥がされるし、大きくなってからの幹擦りには無力ですね。バークガードも装着が大変ですねえ。
山の人は、「ペンチやカナテコ持ったシカがいるから、いくら柵をしてもこじ開ける」と言っていました(笑)
桧を主として、育林事業をおこなっている。
我社は鹿の幹擦り対策として
バークガード…プラッチック製の自立性のある網を根元に巻く。
枝条巻き付け…枝打した枝を専用の伸びるテープにより巻く。
という事で被害を防いでおります。
防護柵・ネットを張りましたが、
やはりどこからか進入されているので投資の割には意味がない対策だと感じております。
毎回興味深く拝見させてもらっています。
今後も面白い記事お願いします。