京都大学の卒業式では、吉野杉で作られた箸が配られた。
と言っても、長さ50センチはある大きなもので、京大の焼き印も押されている。
これは京大農学部の教授の提案で作られたもので、日本の林業の支援策であり、社会に旅立つ若者に木の良さを伝える記念品でもある。
……とまあ、この話は、関西では先にニュースに流れていたので知っていた。それが昨日は夕方の朝日放送のニュースの特集として放映されていた。吉野の製箸所で、この箸を作る様子も映し出されていた。この一年間、吉野の割り箸を追っていた者としては、それなりに感じるものがある。
特大の祝箸では、実用ではなく記念品だが、それでも手に取れば、杉の木肌の良さを感じてもらえるかもしれない。それが国産割り箸普及にもつながればよいのだが。ついでに、5月発売の拙著にも波及してほしい(^o^)。
ただ、案の定というか、テレビでは「安い外材に押されて国産材が……」のフレーズ。わざわざテロップまでつく。
この「安い外材……」の震源については、改めて考えようと思っているが、ここでも間伐の促進を訴えつつ、箸になるのは太い丸太の背板という矛盾を視聴者は気づいただろうか。
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