森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

ローソンの「ケータイお箸」

2007-03-22 00:53:45 | 木製品・建築

 コンビニのローソンは、年4月より店舗で「ケータイお箸」運動を展開するそうだ。「ケータイお箸」とは妙なネーミングだが、ようするにマイ箸と同じく塗り箸の持ち歩きによる、割り箸削減運動である。  

ただし、ちょっと凝っているのが、材料に野球のバットにならなかったアオダモを選んだことだろう。現在アオダモは、資源量が少なくなって困っている。それをアピールする狙いがあるようだ。
製作するのは、ミズノテクニクスとオークヴィレッジ。バット不適格材から箸を製作するという。これまでもアオダモでキーホルダーなど木工品を制作販売していたそうである。

アオダモは、硬くて粘りのある材質だから、すでに塗り箸の素材としては使われているが、バットになれなかった木を再生するというのがローソンにとっての眼目だろう。

ローソンが割り箸削減に取り組むのには、訳がある。現在ローソン全体で年間約5億膳の割り箸を店で弁当などに付けて配っているが、割り箸の値上げが響いているのだ。もし1膳につき10銭上がれば5000万円、20銭上がれば1億円のコスト高になる。

で、肝心の「ケータイお箸」の普及策だが、全面的に販売するわけではなさそうだ。それほどアオダモは多くないからだろう。ケータイお箸のためにアオダモを伐っては本末転倒だし。とりあえずは、ローソンパス1800ポイントで、3ヶ月3,000名にプレゼントするほか、ヤクルト球団にケータイお箸1000膳寄贈(野球教室などでプレゼント)、オークヴィレッジ社等での販売、この「ケータイお箸」一膳につき100円を国土緑化推進機構に寄付し「バットの森」の育成を支援。そしてローソン社員は、全員がケータイお箸を利用するという。ほか東大キャンパス内のローソン店頭で割り箸回収・リサイクル……。

まあ、好きにやってよという感じなのだが、どうみても効果は薄そう。目的はやはりイメージ戦略か。これで割り箸削減なんて、ちゃんちゃらおかしい。ローソンの社員さん、ご苦労さまです。

ちなみにローソンでも割り箸がほしいと言われたらちゃんと中国産のシラカバ割り箸がもらえるそうだ。ただ『ナチュラルローソン』では、国産のスギ割り箸だとか。本気で割り箸問題を考えるなら、全面的に国産割り箸に切り替えてほしいものだ。

※今年5月に、話題?の割り箸本、出版します!


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
マイ割り箸 (になみ)
2007-03-22 07:54:01
マイ割り箸持参運動実施中です。
割り箸本、楽しみにしています♪
新刊広告が出たら、予約しようかな?
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マイ割り箸運動 (田中淳夫)
2007-03-22 14:23:09
おお、マイ割り箸運動! 私も本気で考えようかな。

でもこの前、スギの利久箸を探して、各店を回って店員にも声をかけたから、それなりに記憶に残ったんじゃないかな。とくにデパートでは大探ししてもらった。結局なかったけど……。

そういえば以前紹介した、マイ割り箸入れ。どうやら近く販売を始めるようですよ。
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わぁ! (になみ)
2007-03-23 07:41:33
マイ割り箸入れ!
早く販売してほしいです。
リフィル用割り箸も。
贈り物にしたいです~

今はまだ希少価値があるから、殊に喜ばれそうなんですよ☆
そのうち、ケースのデザインも増えたりして☆
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