森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

五島列島の黄島

2006-02-15 10:49:10 | 田舎・田舎暮らし

昨夜、なんとか帰宅した。
13日は見事な快晴だったのに14日はいきなり荒れ模様。帰りの連絡船が出ないとか、飛行機が飛ばないとか心配させられたが、なんとか帰って来られた。この旅の中身については、改めてこちらのブログやら自らのHPやらに記したいが、限界集落と思われた島に意外な事情もかいま見られた。

ところで、行ってきたのは、五島列島のもっとも大きな福江島の沖合にある黄島。おうしま、と読む。周囲5キロ程度の小島なのだが、かつては「水と木さえあれば、福江の城下に負けはせぬ」と謳われたほど繁栄していたそうだ。
その理由は、捕鯨と農業である。人口も1200人を数えた時期もあった。

そして山は頂上付近まで耕されていた。実は私は20年前にも訪れているのだが、その際は山の上まで畑が広がっていた記憶がある。小さな島の大平原、だったのだ。

しかし、今回はその平原がすっかり小さくなり、どこも灌木が繁っていた。人口が50人まで減り、高齢化も進んで耕す人がいなくなったのだ。その結果、森林化が進む。

なんとも皮肉な事情であるが、日本全国で起きていることの縮図でもある。