写真をアップしたくなった(^o^)。
この写真は、生駒の棚田地帯で行われた「とんど」、つまりしめ縄や門松など正月絡みの道具を燃やす行事である。実際は、竹なども加えて大きな焚き火にし、その火で餅を焼く…など地域によって、それぞれの流儀がある。
ところで、この生駒のとんど。実は昔からの行事ではない。いや、何十年か前にはやっていたらしいが、ずっと途切れていた。やっていたときも、そんな大規模なものではなかったらしい。
それを現代に蘇らせたのは、NPOである。会員は地元に縁のない人が多いが、棚田復興を目的に現地に入り、地域に溶け込む中で「とんどを復活させよう」と言い出して実現したものだ。
もっとも正確に言えば、復活というより新しく作り上げた祭に近い。 すでにモウソウチクや雑木雑草に埋もれた棚田を何枚も“発掘”し、そこで切り出した竹木を用いて巨大なとんどを行った。餅つき、蕎麦うち、シシ鍋に加えて、今年は連凧も上げたそうだ。こうなると、まったく新しい行事である。
考えてみれば、伝統行事だって、最初の1回目があったわけである。このとんどが、西畑に根付けば、伝統行事になる。そしてNPOによる田舎づくりにもなるだろう。