人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

紅白歌合戦

2007-01-05 06:50:42 | Weblog
 私達のように昭和20年代から30年代にかけて子供時代を過ごした者に
とって年末の楽しみと言えば何と言っても紅白歌合戦でした。テレビが
普及していない頃からラジオで聞いていました。放送の間には歌手の衣装
などについてアナウンサーが解説をしていました。私達はその姿を想像
しながら聞いていました。
 その後、白黒テレビからカラーテレビへと変わり、それも大画面テレビ
やプロジェクターでの大画面鑑賞へと大きく進化してきました。いつの
時代も年末には紅白歌合戦の想い出と共にあったと言っても過言ではあり
ません。
 紅白歌合戦はNHKという公共放送であって国民的行事とまで言われて
きました。紅白歌合戦が終了すると、すぐに画面は切り替わり雪深い北陸
の永平寺などから除夜の鐘の音が流れてきました。そうして新年を迎えます。
これが毎年変わらぬ心楽しい繰り返しでした。

 果たして今の子供達に紅白歌合戦は想い出として残るのでしょうか。
紅白の視聴率は年々低下していると聞いています。NHKの担当者は躍起
になって巻き返しを図ろうとしているようですが、果たして成功している
のでしょうか。私には明らかに空回りしているような気がしてなりません。

 そんな状況にたまりかねて先日書き込み欄に意見を書き送ってみました。
たったの四百字という制限付きの書き込み欄でした。この程度で何で国民
の意見を聞きましたと言えるのでしょうか。単にお茶を濁しているように
しか思えません。そんな欲求不満の思いも込めて書いています。

以下が書き送った文章の原文です。

「多々問題があっても、やはりNHKだという熱烈なNHKファンからの
意見だと思って聞いて下さい。紅白歌合戦の視聴率は年を追う毎に低下して
いると聞いています。何故でしょうか。むろん視聴者の好みの多様化や
時代の流れのようなものもあるかと思います。しかし、本当にそれだけが
原因でしょうか。
 多くの場合、原因には外なるものと内なるものがあると思います。当の
本人(担当者)は一生懸命であっても、一生懸命であればあるほど他が
見えなくなっているというようなことが良くあるものです。自分の書いた
文章の間違いが、なかなか見つけられないのと良く似ています。
 今年も一昨年も、まず出演者の選定に問題があったように思われます。
私は世代的なものから演歌歌手の事しか分かりませんので、その点から
意見を申し上げています。毎年の出演者の顔ぶれがほとんど変わりません。
確かにベテラン揃いで無難な選定だとは思います。しかし、これでは紅白
の活性化に繋がらないのではないでしょうか。
 もっと実力があり、人気のある歌手はたくさんいるはずです。こうした
歌手の皆さんに出演して貰えば歌手の方々もがんばって良い歌を聞かせて
くれるのではないでしょうか。
 いくらベテランだと言っても自分の持ち歌の歌詞を忘れたり、衣装だけ
で見させる手法など、もう、うんざりしています。もっと歌本来の良さを
じっくり聞かせてくれる方が「心に残る紅白」になると思います。
 また司会者にも、とちりが多く、何故か下ばかり向いて話しているのが
気になりました。
 そして何よりも納得行かないのは、ある若手歌手の出演でした。昨年の
紅白出演も誠に唐突でしたが、今年もまた出演というのは何とも理解しかね
ます。他の人も同じような事を言っていました。彼自身のためにも人気、
実力ともに兼ね備わった時にこそ出演して貰うべきではないのでしょうか。
これは大物歌手との関係でしょうか。
 こんな事を続けていたのでは公共放送の品位が下がりますし、国民的行事
と言われた紅白離れはますますひどくなっていくことと思われます。ぜひ、
来年はこれらの点を改善し、新たに生まれ変わった素晴らしい紅白を見せて
いただきたいと願っています」

 書き送ろうとした原稿は以上のようなものでしたが、先ほども書きました
ように四百字に制限されていましたので、かなりな部分を削減しました。
私の思いが通じたかどうか、はなはだ疑問です。

 裸のコスチュームが問題になっていますが、これなど事前に分かっていた
事ではないでしょうか。たとえお祭りだと言ってもこんなコスチュームで
出演すれば抗議が来るのは当たり前の事です。そんな事さえも気が付かない
今のNHKの体質にこそ問題があるように思うのですが。
コメント
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