人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

沖縄基地問題

2010-02-04 06:10:46 | Weblog
 沖縄には未だに前線基地並の大きな基地がある。そして、いつでも出撃
できる体制にある。そして在日米軍が起こす事件が絶えない。大きな事故
も生じている。

 この基地の移設を巡って事態は二転三転している。普天間基地をどこへ
移すのか。自民党政権時代、移転先は辺野古にほぼ決まっていた。しかし
ここは大珊瑚礁の美しい海である。その上、絶滅危惧種であるジュゴンの
生息地でもある。

 こんなところへ基地を移設などとんでもない話である。沖縄県民はどこも
受け入れを拒否している。だからこそ鳩山総理も言葉を左右にして先送り
しているのである。

 私達は基地問題を考えるとき他人事のように考えてはいけない。これは
日本国民が共通に考えるべき問題である。従って、基地は要らないと言う
時は、みんなが口を揃えて意思表示をしなければアメリカは動かない。

 アメリカは基地の必要性もさることながら、日本に基地を置き、日本の
安全保障を担保しているのだという口実で、多大な資金援助を引き出して
きた。いわば、日本は金ずるであり強力なスポンサーでもあった。

 そのスポンサーを誰が考えても簡単に「はい、そうですか」と簡単に
手放すはずがない。これは日本国民が、もう基地は必要ないとサインを
送る以外に方法はない。それが出来ないのであれば基地は永続的に存続
することになる。

 そもそも戦争とは何だろう。何が原因で生ずるのだろう。戦国時代で
あれば領地の奪い合いであった。しかし、今は違う。領地の奪い合いなど
どこを見てもありはしない。

 それでは何か。確かに石油資源の奪い合いが原因の戦争は続いている。
しかし、本当にそれだけであろうか。私にはそうは思えない。必要もない
のに戦争を望んでいる人がいると言うことが問題である。

 とんでもない兵器を次々に開発し、まるでゲームのように実戦で使って
いる。9.11という事件をでっち上げてテロ壊滅作戦と称してアフガニスタン
に軍隊を送り込んだのは誰だったのだろうか。その背後には産軍複合体と
いう、とんでもない軍事産業がいる。そして敵と味方双方に武器を売り渡し
大もうけをたくらんでいる武器商人もいる。

 この現実に目を向けない限り基地問題の根本的な解決にはなり得ない。
私達は今こそ武器を持たなくても生きていけるような世の中を作らなければ
ならない。そのことが回り道のように見えるが基地問題を解決できる一番
近道のように思える。

 その最初にするべきことは近隣諸国との友好関係である。お互いの国の
間には簡単ではない問題がたくさんある。しかし、話し合いを続けている
内には戦争などと言う物騒なことにはならない。だからこそ外交が最も
有効な戦争抑止力になるのだと言うことを認識したい。

 ピストルを向けられたままで話し合いなど出来はしない。当たり前の
ことである。

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