人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

EM教育第二弾

2009-04-20 15:14:20 | Weblog
 本日、二回目のEM教育を終了した。対象はK小学校の4年生。
4年生と言っても進級したばかりなので、まだまだ幼い子ども達だ。
彼らに、どのくらいの理解力があるのか分からないままの話であった。

 前回も対象は4年生であったが、秋だったので今よりは成長して
いた。前回の経験もあったので出来るだけ分かりやすく興味を引く
ように、かつ内容も少し短縮して話したつもりであったが、それでも
後半はいささか退屈になったようなので、早めに終わった。

 後で学年団の先生が話されるのを聞くと、今日はよく聞いていた
とのこと。話の内容もマサイマラ動物保護区の写真など、子ども達
が興味を引くような内容で良かったとのことであった。

 なるほど先生方にしてみれば子ども達の理解もさることながら、
先生方自身にとっても興味のある内容であったようだ。まあ満足
とはいかないまでも、これで良しとするべきか。

 EM教育で伝えたいことはただ一つ。それは地球上において無駄な
ものは何一つないと言うこと。EMを初めとする無限とも言えるほど
の目に見えない微生物達によって地球環境は支えられていると言う
こと。その地球環境を根底から覆してしまったのは、他ならぬ私達
人間だと言うことだ。

 飽くなき企業利益の追求のためには、微生物が死に絶えてしまった
農地から更に搾り取るための種の遺伝子操作まで行っている。種の
開発メーカー自身が開発した除草剤を大量に販売するためである。

 この会社は、アメリカの化学会社モンサントである。日本国内
でも大量に販売されているラウンドアップという除草剤は、その
目的のために開発された除草剤だ。同じ会社が一方では火を付けて
おいて、一方ではその火を消そうというのである。このようなやり方
を俗な言葉で言えば「マッチポンプ」という。

 子ども達世代はかわいそうだ。私達大人世代は、騙されていたとは
言え経済成長の恩恵を少なからず享受してきた。しかし、成長期の
子ども達世代は違う。この世に誕生してみれば自分たちの将来は、
どのようになるか分からないような状態なのだ。 この先、地獄を
見るようなことになるかも分からない。私達世代がそのような事を
見過ごして良いのだろうか。

 EMに対する批判は依然として根強い。少なくとも農薬や除草剤
や化学肥料のような害はないと言うのに、何故このような非難の対象
にされなければならないのだろうか。

 その背後に科学万能という時代背景を考えないわけにはいかない。
果たして科学は万能なのだろうか。一方では人類の救済の道を開き
つつも、一方では全人類いや地球上の全生物を滅亡に導きかねない
ようなものを作り出している。

 少なくともこの地上に存在するものに人為的な手さえ加えなければ
多くの生物種が死んで行かなくても済んだはずである。あのアマゾン
の奥地で暮らしているヤノマミ族は自然と共に生き、死んでいくこと
に何の疑問も感じていない。

 例え病気で死のうとも、それは自然の摂理であるからだ。長生きを
しつつもアルツハイマー病に苦しむ現代人が、果たして幸せと言える
のであろうか。私はそうは思わない。人間が万物の霊長と言うので
あれば万物の霊長らしく威厳を持って死んでいきたいと思っている。

 子ども達にEM教育を通して伝えていきたいのは、この地上に無駄
なものは何一つないと言うことと、私達人間は名もなき微生物によって
助けられて生きていると言うことである。

 この地上に存在するものの全ては、何一つ欠けてもいけない。一見
無駄に見えるものも、底辺を支えている将棋の駒のように取り去って
しまうと、その上に乗っている他の駒もがらがらと崩れてしまうから
である。

 今、嬉しいことに、この児島だけでなく倉敷全域の小学校のプール
にEMを入れようと言う機運が高まりつつあることだ。EMをプール
に入れるだけでは意味がない。何故入れるのか、その意義と入れる
EMなるものの働きは何なのかを教えることにある。

 そして最も大切なことは、EMという微生物の働きそのもののを
知ることにある。農薬や殺菌剤のようにプールの中にいる雑菌を殺そう
というのではない。微生物の棲み分けの性質を利用して汚れたプール
の環境を整えようと言う話である。

 何よりもEMの働きの素晴らしいところは、自分たちの必要がなく
なったら自己消滅をしてしまうことである。静かに自分たちの姿を
消してしまうのである。何という奥ゆかしさであろうか。自己主張
ばかりがまかり通る世の中で、実にまれにみる謙虚さである。

 私の目指しているのは子ども達の情操教育である。EMという目に
見えない生きものを通して支え合って生きていくことの大切さを
語っている。人は決して一人では生きていけない。そして人間は
人間だけでは絶対に生きてはいけない。多くの動物や植物やそして
微生物たちの支えが必要なのである。生きとし生けるもの全てが
大切な存在であることを子ども達に伝えていきたい。

 EMを入れて私の畑にも確かなる反応が出ている。今まであまり
実を付けなかった果樹に驚くほどたくさんの実が付いている。むろん
自然界では、このまま進む保証はない。口に入るまでには紆余曲折が
あるだろう。しかし一時にせよ確かなる反応を見て、土の中に何らかの
変化が生じているように感じている。

 子ども達にはEMをプールに入れるだけでなく、EM教育の前に
自分たちの手で培養してみて、目には見えないが発酵という確かなる
反応を、微生物からの信号を受け取って貰いたいと考えている。

 今、我が家では今年度初めてのEM発酵液を作っている。そして
同時にEMボカシも仕込んだところである。たったの48時間後には
猛烈な勢いで繁殖が始まっている。生きもの達がすぐそこで盛んに
活動をしているのだ。

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