人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

危機的な地球環境

2006-10-25 06:23:57 | Weblog
 手許に小さな修了証書がある。証書には省エネルギー普及のための人材
研修」と書かれている。主催は経済産業省資源エネルギー庁となっている。
講習に先だって「省エネナビ」なるものを貸して貰い、我が家に設置して
いる。

 講習は二日間、高松市であった。省エネに関しては各省庁が独自の形で
取り組んでいる。取り組んでいるとは言っても、その効果が期待できる
ほどのものは少ない。日本は京都議定書で約束した二酸化炭素6パーセント
の削減をどのようにして達成しようとしているのだろうか。一般国民にその
姿はなかなか見えてこない。

 実は我が家にはソーラー発電システムを設置している。投資に見合う
だけの回収はまず不可能だと知りつつ、瀕死の状態にある地球に対し、
何もしなというのは罪だと思い設置した。
 我が家に設置した当時にはあった「なみだ金」ほどの補助金も支給が
打ち切られてしまった。どうやら国の政策は自然エネルギー指向ではなく、
原子力発電推進の方に傾いているようだ。
 ヨーロッパ諸国の中にはチェルノブイリの原子力発電所の大事故以来、
原子力発電をやめてしまった国もある。原子力発電も大きな視点から見る
と環境汚染の脅威を秘めている。ひとたび、この小さな国、日本の中で
チェルノブイリのような事故が発生した場合、環境破壊は計り知れない。
それどころか、住むところさえなくなってしまう可能性だってある。

 さて、話を元に戻そう。環境問題は地球温暖化の問題に止まらない。
現在の私達の生活そのものが環境汚染源となっている。60億人もの人間
を養うために地球は酷使され続けている。これだけの人間を養いつつ地球
環境を守るためにはどのようにしたら良いのだろうか。
 経済産業省は経済発展を考えながら、二酸化炭素などの排出量を押さえ
ようと言う考え方である。果たしてそんな事が絵に描いた餅のように旨く
行くのだろうか。
 確かに、今の生活を五十年いや百年前にまで引き戻せと言われても急に
出来るものではないかも知れない。しかし、このまま行けば加速度的に
温暖化は進み、気が付いたときには後には引き替えす事が出来なっている
事は間違いない。
 現状維持ですら温暖化は更に進むだろうと言われているのである。それ
にも関わらず、政策的には無為無策のように思えてならないのは私だけ
だろうか。クールビズは浸透したけれど、それ以上の政策は見えてこない
のである。
 小学校から高校まで省エネ教育や地球環境問題が語られているだろうか。
私の知る限りにおいては何も行われていないのが現実である。彼らの将来
が危ぶまれているのに何もしないとはどういうことなのだろう。
 わずかばかりの資金援助が自然エネルギー利用促進に貢献するとは思え
ないが、何の補助もないよりはましである。その補助金さえ打ち切って
しまうとは、政府の今まで言ってきたことはジェスチャーだけだったのか
と思えてくる。

 地球環境に関する問題は一人一人の問題であり、利害関係はみんな一緒
である。郵政の民営化とは大きく異なる。それ故に、みんなの問題として
国を挙げて取り組むべき政策ではないだろうか。
 あのタイタニックは当時の技術の粋を集めて完成された完璧な船だと
言われた。戦艦大和も浮沈戦艦だと言われた。しかし、その神話はもろく
も崩れたのである。何の手も打たず船が沈んでしまって気が付いたのでは
遅いのではないか。
 みんなは地球のことを浮沈戦艦だと思ってはいないだろうか。既に船底
には小さな穴が無数に空き水が漏れ始めていると言うのに。穴が小さな内
に塞がないと取り返しのつかないことになってしまうのは間違いない。

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