ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

心地よい青空のもと、緑輝く御前山へ登りました 2/2 ――― 森林伐採のため登山道が閉鎖されていました。

2016年06月13日 | ハイキング/奥多摩

2016/5/13  今日の天気は本当に安定した快晴です。僕とS子の山登りはいつも超のんびりですから山頂到着も午後2時を過ぎてしまっています。「正しい登山」ではそろそろ下山しておかなければならない時刻ですが、日も長いので大丈夫でしょう。

 
▲御前山避難小屋です。この小屋は建て直した際に、天井下の壁部分が大きく開いていて「寒い」と不評だったのですが、その後壁の開きは閉じられました。一度泊まってみたいですね。14:28ころ。


▲小屋の左横に水場があります。晩秋から冬にかけて水は涸れないんでしょうかね? 14:28ころ。


▲ムラサキケマン。越年草で、毒もあるそうです。14:30ころ。


▲避難小屋の中の様子。明るい小屋ですね。14:31ころ。


▲登山道脇に花が咲いていました。花の色が薄黄緑色~薄黄色です。実際に見ると、清楚なとても美しい花でした。図鑑やネットで名前を調べようとしましたが、まったく分かりません。14:39ころ。

K嶋さんが教えてくれました。ルイヨウボタン(類葉牡丹)です。花びらのように見えるのが咢片なのだそうです。6枚あるのだそうですけれど、どれも5枚しか見えません。6枚目があるはずの隙間だけはあるのですが・・・・


▲木漏れ日の中を気持ちよく下山していきます。14:44ころ。


▲でも、いいことばかりは続かないもの。S子の足が攣ってしまいました。登りでは攣らなかったのに、下りで攣るとは・・・・ しばし休息します。少し休むと落ち着くのですが、攣っているときは実に痛そうです。15:07ころ。


▲ラショウモンカズラ(羅生門葛)。名前の由来は渡辺綱(わたなべのつな)が羅生門で切り落とした鬼女の腕に見立てたのだそうです。ただ、これは謡曲『羅生門』の中での話しで、実際は京都の一条戻橋の上で鬼の腕を切り落としたという逸話なのだそうです。どちらにせよ、この花のどこが鬼の腕なのでしょう? 15:31ころ。


▲カツラの巨樹がありました。15:35ころ。


▲久し振りに見るヤマシャクヤク。15:38ころ。


▲山道から林道に出て、本当なら再びこの山道を下って行くのですけれど、通行止めです。倒木があるのだとか? 崖崩れとかなら分かりますけれど、倒木が原因の通行禁止ってどんなのでしょうね? 15:46ころ。


▲再びラショウモンカズラが咲いていました。綺麗な花です。切り落とされた鬼女の腕にはどうしても見えませんよね。15:51ころ。


▲ベンケイソウ科のマンネングサの仲間です。何マンネングサかはよく分かりませんが・・・・ 15:56ころ。


▲ネットであれこれ調べましたが、キケマンか、ミヤマキケマンかの、決定的な違いを僕の目では判別することが出来ませんでした。15:58ころ。


▲途中、森林伐採の人たちが作業していました。対岸の広範な山肌が皆伐されていました。どこをどう通って来たかよく分からないのですが、よく見知った建物が現われました。栃寄森の家です。下山を予定していた登山道は沢沿いのコースでしたから、ずいぶん上の道に来てしまったものです。16:44ころ。


▲高さ数メートルの木が白い花で満開でした。写真の花なんですが、調べても名前が分かりませんでした。16:49ころ。

これもK嶋さんが教えてくれました。オオカメノキです。


▲セリバヒエンソウ。16:52ころ。


▲本来なら下山してくるはずだった登山道がここです。「森林伐採に伴い登山道を通行止めと致します。・・・・伐採期間:平成29年3月末まで ※毎週日曜日は作業を行わないため通行は可能です」と書かれていました。17:07ころ。


▲境橋バス停へ向かって急ぎます。前方に石尾根が見えています。左のピークは六ッ石山1478.8m、右のなだらかなピークは三ノ木戸山1177mでしょうか? 17:09ころ。


▲バス停が近づいてきたころ、道端にヘビがいました。何ヘビなんでしょう? アオダイショウのような気もするのですが・・・・ 17:22ころ。


▲境橋バス停に到着しました。17:25ころ。

バスはすぐに来て、奥多摩駅ではまずは天益を覗きます。どうやら金曜日の天益は僕たちにとっては鬼門のようですね。地元の人たちの宴会だったように思います。まあ、仕方ありませんね。電車で帰って地元で打ち上げ。

尾瀬では標高差のある山登りはしていませんから、S子としてはひと月半ぶりの高度差のある山歩きでした。下山時に足が一度攣りましたけれど、ほぼ順調に歩き通せました。


心地よい青空のもと、緑輝く御前山へ登りました 1/2 ――― 少しだけ違うコースから

2016年06月10日 | ハイキング/奥多摩

2016/5/13  GWを雪がまったくない尾瀬でのんびりと過ごした僕とS子でした。満足感は十分に得ていましたが、一週間もたつとまたぞろどこかを登りたくなりますね。
と言うわけで、だんだん暑くもなってくるので、標高もそれなりに高い山を登ることにしました。 


▲奥多摩湖バス停からダムを渡って向う側の大ブナ尾根を登ります。大ブナ尾根は写真の右から左上へ連なっている尾根です。ただし、末端から素直に登る通常のルートではなく、今日は尾根末端を回り込んでしばらく進んだあたりから取り付きます。9:04ころ。


▲奥多摩湖いこいの路の入り口です。9:14ころ。


▲何ウツギかは分かりませんが、ウツギの仲間だと思います。9:17ころ。


▲スイカズラが咲いていました。いい香りがする花です。9:17ころ。


▲写真中央少し左に、奥多摩湖を隔てて倉戸山1169.3mが見えています。倉戸山から右に延びている尾根は榧ノ木尾根、さらに右へ続く尾根が石尾根だと思います。9:23ころ。


▲写真の中央、遠くに大寺山の白い仏舎利塔が小さく見えていました。今日は青空が綺麗です。9:27ころ。


▲トチノキ(栃の木)の花が咲いていました。9:36ころ。

トチノキついて調べていたら、栃木県の県木だということは「ふ~ん」と言った感じですが、さすがに「面食らう」の語源にトチノキが絡んできていると言われると驚きました。
というのも、栃の実を渋抜きしてもち米と混ぜて栃餅にするのは知っていますし、餡子をくるんだ栃餅は大好きです。さらに、栃の実を粉に挽き、麺棒で伸ばして栃麺も作るのだそうです。栃麺は固まりやすいので、急いで作らなくてはならないようで、そこから慌てることや慌て者のことを「栃麺棒」と呼ぶようになったのだそうです。そして、「栃麺棒を食らう」が略されて「面食らう」になったとか。古代から日本人に食されて来たなじみ深い植物だったのですね。


▲奥多摩湖畔に沿った林道を進んで来ました。写真の東屋があります。そこで休憩。9:39ころ。


▲東屋から少し戻ったところに、今日の登山口があります。10:04ころ。

すぐに山道がふたつに分かれました。左に上がっている道はその先にモノレール軌道が見えています。ここは右の山道を選びました。


▲すぐに鹿柵が出て来ました。高さ2mくらいの鉄杭の間に粗目のネットを張り巡らしています。10:09ころ。


▲白い紐をほどいて柵を開けます。通った後はまたちゃんと紐を結んでおきます。10:12ころ。


▲ネットが破れている柵もありました。でも、シカは通り抜けられないと思います。右の看板には「苗木をシカから守るために、必ず扉を閉めてください。東京都水道局水源管理事務所」とあります。10:28ころ。


▲作業小屋でしょうか? すごく立派で、登山者のための休憩所みたいです。作業小屋は短期使用でしょうから、こんなに頑丈には作らないのが普通ですから。10:30ころ。


▲昆虫が交接中でした。ゾウムシの仲間のようにも思うのですが、調べても分かりませんでした。10:52ころ。


▲フタリシズカの穂が立っています。でもまだ蕾ですね。11:10ころ。


▲標識がありました。この山道でよかったようです。11:11ころ。


▲大ブナ尾根への登山道は左上へと登っているのですが、もっとしっかりした山道がまっすぐ進んでいました。そちらへ行き過ぎてしまったS子が少し戻って来ました。11:12ころ。

でも、まっすぐ進んでも結局は大ブナ尾根へ続いているような気もします。いつかまっすぐ歩いてみたいものです。


▲山道を登って行くと、モノレール軌道が現われました。最初に見えていたモノレール軌道だと思います。11:20ころ。


▲しばし休憩をとり、再び山道を歩き始めました。モノレール軌道沿いに山道は通っています。山道とモノレール軌道とが離れてしまう箇所にプラットホームがありました。11:47ころ。


▲見覚えのある鉄塔(携帯電話の中継塔?)が見えて来ました。大ブナ尾根です。サス沢山940.0mの近くに出たようです。びっくり! です。何故なら、昭文社の地図によると、もっと上の標高1050m付近に出るはずだったからです。11:50ころ。


▲ギンリョウソウ。11:54ころ。


▲輝く新緑の中を進みました。12:20ころ。


▲「東京市」と刻まれた石柱がありました。1889年から1943年まで東京府(現・東京都)の東部にあった市です。ほぼ現在の23区に相当していました。ここ大ブナ尾根にどうしてこのような石柱があるのでしょう? 12:32ころ。


▲新緑の木陰の登山道は思いのほか涼しく歩けます。12:33ころ。


▲葉の様子を見るかぎり、ミツバツチグリだと思います。13:05ころ。


▲季節は春ですから、ハルリンドウかな? と思ったのですが、調べてみるとどうやらフデリンドウのようです。小さな可愛らしい花です。13:11ころ。


▲バイケイソウの群落です。2015年7月11日にもここを通っています。緑色の花が咲き誇っていました。http://blog.goo.ne.jp/1940sachiko/e/a85ace4f4ca50b5824a3311609b82e21
13:16ころ。


▲カタクリの葉がまだ残っていました。13:24ころ。


▲チゴユリ。小さな百合の花を下から仰ぎ見ました。13:29ころ。


▲最後の急登を登り終え、惣岳山1348.5m山頂に到着しました。山頂には平日にもかかわらず登山者がたくさんいました。もう少し先で休憩することにします。13:32ころ。


▲登山道脇にニリンソウが咲いています。13:38ころ。


▲カタクリの実が見えます。種が熟して、弾けて落ちると、その種をアリが巣まで運んで生育地が広がって行くのだそうです。種はアリが好む匂いがするのだそうですね。13:39ころ。


▲御前山へ向かいます。ここの登山道にはカタクリ保護のため柵がめぐらされています。13:43ころ。


▲フデリンドウです。先ほどのよりは少し大きな花でした。13:47ころ。

南側が開けたベンチのある休憩場所がありました。そこでしばし休みます。


▲御前山1405.0mに着きました。14:14ころ。

大ブナ尾根は急登ですから、S子の足が攣らないかと心配していました。でも、今日は順調です。青空の広がる今日の天気同様、気持ちよく登っていましたね。


前代未聞の雪のないGWの尾瀬ヶ原 4日目 ――― 水芭蕉はますます大きく育ち、ハイカーも増加

2016年06月06日 | ハイキング/尾瀬

2016/5/5  今日はGW尾瀬ヶ原の最終日です。
今冬の異常寡雪による、まったく雪のない尾瀬ヶ原をのんびりと味わうことができ、別の意味で充実した山行となったと感じています。今日の(6月6日)テレビでも例年なら今頃がミズバショウの盛りなのに、今年の尾瀬ではすでにミズバショウの花は終了し葉っぱだけになっていると、紹介されていました。 

 
▲今朝の朝食はわかめご飯をもとに作る雑炊です。残りの野菜、ブナシメジとねぎを加えました。6:13ころ。


▲少し濡れているテントの裏を乾かします。7:35ころ。


▲同じく今日下山するS君一家もキャンプ場まで来てくれました。彼らの方が一足先に出発します。7:51ころ。


▲いよいよ我々も出発! 8:37ころ。


▲見晴ともおさらばです。8:45ころ。


▲景鶴山も見送ってくれています。8:48ころ。


▲まず目指すのは、至仏山麓の山ノ鼻。9:06ころ。

竜宮小屋の手前で登山者が南側をしきりに眺めていました。「どうかしたのですか?」と聞いてみると、「さっきクマがあちら方面に走って行ったんですよ」とのこと。


▲竜宮小屋のキクザキイチゲもまだ朝は花びらを閉じていました。9:15ころ。


▲行者ニンニクも日に日に大きく育っていっていますね。9:16ころ。

ここでは収穫できませんから、大きな心残りだったのでしょう。鎌田でバスが少し待つ間に、物産館で販売していた行者ニンニク一束を購入しました。


▲リュウキンカも相変わらず綺麗で、明るいですね。9:31ころ。


▲木道の間で咲いているミズバショウも、この3日間で葉が大きくなったようです。9:32ころ。


▲写真の右上に小魚が群れているのが分かるでしょうか? 魚にはまったく疎いので名前は知らないのですが、ネットで調べた限りではアブラハヤかと思います。9:34ころ。


▲竜宮の地下通路から水が噴き出ている場所です。写真左の暗いところが穴になっているのです。水がどんどん左から右へ流れ出ていました。9:38ころ。


▲そこに大きめの魚も泳いでいました。イワナなのでしょうか? 9:39ころ。


▲波紋が美しく広がっていました。9:51ころ。


▲これで3回目になりますが、下ノ大堀川のミズバショウ群生地に寄りました。9:58ころ。


▲逆さ燧です。10:37ころ。


▲中央にアカハライモリがいるのですが、分かりますか? 10:40ころ。


▲S君に追いつきました。「※◎が鳴いてるよ」と鳥の名前も教えてもらったのですが、忘れてしまいました。S君、ご免なさい。10:51ころ。


▲山ノ鼻到着。10:59ころ。

しばしS君一家と山ノ鼻で一緒に休憩しました。これから昼食にする彼らとお別れして、僕たちは鳩待峠へ向かいます。


▲川上川に架かる橋を渡ります。11:23ころ。


▲ミズバショウもこれで見納め? 11:34ころ。


▲鳩待峠から入って来るハイカーも鳩待峠へ帰るハイカーも初日以上にずっと増えています。尾瀬がこんな様子だということが報道でもされたのでしょうか? 11:45ころ。


▲鳩待峠ももうすぐです。12:08ころ。


▲到着しました。12:23ころ。

戸倉へのバスチケットを購入すると、「このチケットでバスにも乗合タクシーにも乗れますよ」と言われました。でも、バスの発車時刻も近いことですし、乗合タクシーなんかGWの時季にはいたためしがありませんから、「へぇ~っ」と思いながら、バス発着場へ行ってみると(今年から少し下の駐車場へ移ったのです)、びっくり!
乗合タクシーが10台以上並んでいるではありませんか! 関係者の方が僕にも声をかけてくれます。バスよりも早く、僕たち2人が載ればすぐにスタートする乗合タクシーがあるそうです。
係員からそちらに案内され、乗車しました。


▲乗合タクシーの中から写してみました。12:36ころ。

乗合タクシーは戸倉の駐車場へまず向かいました。そこで僕たちのほかは全員降ります。みんな車で来ているのですね。それから僕たちふたりを尾瀬ぷらり館の前で降ろしてもらい、温泉へ。

温泉から出て来ると、バス停のそばに見覚えのある車が泊まっていました。S君の車です。
「もしよければ沼田駅辺りまで送りますよ」と言ってくれます。そのためにここで待ってくれていたようです。その親切を無碍に断れない心持ちもあるのですが、せっかくの家族水入らずの中にお邪魔しても悪いと感じ、断ることにしました。
でも、時間的にはまだ早いですから、S子と二人、のんびりと家路の旅を辿りたかったというのも本当のところです。
どちらにしても、S君の気持ちに感謝。


▲戸倉で馴染みのお店「健太」へ入りました。ここでの食事もS君のお誘いを断った理由のひとつでしょうね。写真の漬物が毎回うなる逸品! 上の皿には右から行者ニンニク、葉ワサビ(だったと思います)、ワラビ。下の器にはノビルが盛られています。14:33ころ。


▲天ぷらはタラの芽。他のは何だったか? 忘れました。14:41ころ。


▲バス停の斜め向かいにある「健太」です。15:57ころ。

バスで沼田駅へ向かいます。途中、鎌田でしばらく待ちますが、地元の物産を販売しているお店がありましたから、行者ニンニクを買いました。他にも何か購入しましたが、行者ニンニクのことしか覚えていません。

今年の尾瀬は異常なGWでしたけれど、これはこれでのんびりと楽しめてよかったと思います。
でも、今後もこのようなことが続くのはご免ですね。やはり、GWの尾瀬には雪がたっぷりあって欲しいですね。


前代未聞の雪のないGWの尾瀬ヶ原 3日目 ――― 東電小屋からヨッピ橋への散歩

2016年06月01日 | ハイキング/尾瀬

2016/5/4  この日には雨が降ることは前々から天気予報で分かっていました。問題は何時ごろ止むかということです。
夜中の何時だったかは忘れましたけれど、トイレに起き、傘をさして行きました。それほど強い雨ではありませんが、しとしとと降っていました。
目が覚めたときにもまだ降っていました。

昨日の朝と同様、ドリップ式のインスタントコーヒーを飲みます。
テントの外へ出てみると、テントの周りが水溜りになっていました。水をはき出すべく、溝を掘ろうとしましたが、草の根が強く絡み合っているようで、簡単には掘れません。出来る範囲でわずかに水溜りを減らしましたが、やはりテントは水の上。
傘を差したり、差さなかったりしながらの作業を終え、テントの中に戻りました。 

 
▲テントの中で異変に気付きました。テントの奥の方、銀マットの上が濡れています。よく見ると、銀マットの下には水溜りが出来ています。水がしみ込んで、テントの中に侵入していたのです。銀マットの上を持って来ていたタオルで拭き、水を絞って外へ捨てます。銀マットの縁には水が越えて入らないよう、濡れても困らないものを写真のように置きました。6:52ころ。

まあ、こんなアクシデントは初めてではありませんから、それほど驚きはしません。それに、雨は止みそうですから、ノープロブレム!


▲まずは軽くトマトのスープなぞ。7:30ころ。


▲今朝は雑炊です。アルファ米の白飯ではなく五目御飯をベースにベーコン、ブナシメジ、ネギを入れての豪華版! 8:16ころ。


▲雨も8時台は降ったり止んだりでしたが、9時台になると完全に止みました。そろそろ行動開始です。S子も靴を履きます。9:32ころ。


▲弥四郎小屋のcafeに行くと、S君が息子さんと将棋を指していました。S平君はすっかり将棋にハマってしまったみたいで、何度も何度も繰り返しお父さんと戦ったようです。9:45ころ。


▲天気もどんどん良くなり、S君一家は東電小屋方面へ散歩に出かけます。見送った途端にすぐ立ち止まり、何やら覗きこんでいます。僕もそばへ行ってみると、どうやらクモが巣を作っている最中のようでした。何にでも興味を示す年頃なんですね。10:25ころ。


▲キャンプ場に戻り、テントの張ってある場所を見ます。だいぶん水は引いているようですが、まだまだジトジトしています。テントの中も濡れていますから、なかなかすぐには乾かないでしょう。10:42ころ。


▲と言うわけで、テントを乾いた場所への移動大作戦。中身を外に出し、テントの底を日に当てて乾かします。11:00ころ。


▲シュラフ+シュラフカバーは木の枝に掛け。11:01ころ。


▲テントの底が乾いたので、少し隣りの乾いた地面に引っ越しです。11:14ころ。


▲エアマットも乾かしていますが、壊れていることに気付きました。エアマット内部のスポンジ部分と外側の布とをくっ付けている接着剤が劣化したのでしょうか? 剥がれて、そこに空気が溜まってしまいます。こうなるとドミノ倒しのように剥がれは広がって行きます。これはISUKAの製品ですが、以前にはモンベルの製品も同様になりました。サーマレストはそんなこともなく長持ちしますね。値段も一番高いのですが。11:16ころ。

テントもテントの中のものもすべて完全に乾きました。
そして僕たちも散歩へ出かけます。12:14ころでした。


▲朝までの雨が嘘のように快晴です。12:22ころ。


▲リュウキンカ。12:34ころ。


▲枯草の中で咲くミズバショウ。どこかしっくり来ませんね。12:36ころ。


▲温泉小屋との分岐を過ぎ、東電小屋へ向かいます。頭上に雲が見えますが、三条ノ滝や渋沢温泉小屋のある只見川の谷から勢いよく雲が流れ出してくるのです。快晴だった尾瀬ヶ原上空の青空が次第に谷からの雲に覆い尽くされて行きました。12:41ころ。


▲縞状に池塘が並んでいます。12:48ころ。


▲東電尾瀬橋は欄干を外しているだけで、楽に渡れます。12:54ころ。


▲木道の両サイドにミズバショウ。12:58ころ。


▲ミズバショウとコバイケイソウ。12:59ころ。


▲東電小屋に到着です。13:06ころ。


▲食事をしながら、ここから先を眺めていると、S君一家がいるのが見えました。13:19ころ。


▲S平君が先頭で歩いて来ます。13:24ころ。

東電小屋でしばらくS君一家と楽しく過ごしました。


▲ヨシッ堀田代と言うのでしょうか? 水の流れに沿ってミズバショウが咲き誇ります。13:53ころ。


▲水の中で咲くミズバショウがやっぱりしっくりきますね。14:09ころ。


▲ヨッピ橋が見えて来ました。S君一家はここで引き返したのです。14:11ころ。


▲僕たちも引き返すつもりだったのですが、S子に「渡ってみる?」と聞くと、「渡ってみる」と。ゆっくりとでも、落ちさえしなければ大丈夫。14:16ころ。


▲竜宮小屋へ向かいます。ここは沼尻川の拠水林があるので、シラカバなどの森があるのです。純白のシラカバが陽に照らされるとさらに美しく輝きます。14:40ころ。


▲竜宮小屋が見えて来ました。左には燧ヶ岳が。15:02ころ。


▲あの行者ニンニクの大群生! 15:15ころ。

 
▲見晴が見えて来ました。15:30ころ。


▲やっぱりまた将棋をしています。S平君は本当に将棋が好きになったようですね。15:43ころ。


▲S君が持ち帰ったキツネの糞を水で洗って、何を食べているのか調べてみました。でも、白っぽい毛ばかりで骨のかけらも出て来ません。これではよく分かりませんね。15:51ころ。


▲桧枝岐小屋でハーフボトルの赤と白のワインを買って来ました。オーナーさんのニックネームが「ひげくま」なんですね。それがこのワインの名前にもなっています。コルク栓なのでスクリューも貸してくれました。16:20ころ。


▲天気もいいですし、座るにちょうどいい丸太もあるので、外で食事を作って食べました。16:51ころ。


▲フリーズドライのカレーです。左はグリーンカレー、右はチキンカレーです。高級感のあるカレーですよ。この時ばかりはアルファ米は白飯です。17:22ころ。


▲なんと! 納豆も持って来ています。納豆は意外と持ちがいいですから。18:05ころ。


▲明日の朝食が最後ですから、残っていたベーコンと玉ねぎ、人参、ピーマン、ネギをほとんど全部使ってベーコン野菜炒めを作りました。3泊目でこの野菜の量は贅沢ですね。18:31ころ。


▲二人でトイレに行ったついでに僕だけ散歩に出かけました。トイレで灯りが点いていますが、S子が入っているからです。18:50ころ。


▲至仏山の右側に夕陽が深く沈みこんでしまいました。18:55ころ。


▲弥四郎小屋のcafeがまだ明るいですね。写真のいちばん右の明るい部屋がS君一家が泊まっている部屋です。18:56ころ。


▲燧ヶ岳もまだよく見えます。19:00ころ。

就寝前、ひとりで少しだけ尾瀬ヶ原に出て、木道の上に寝転んでみました。大自然と触れ合える瞬間瞬間がとても幸せです。